【感想・ネタバレ】僕らが働く理由、働かない理由、働けない理由のレビュー

あらすじ

高校を中退したのち、大検を経て大学に入学した著者が、「社会に出て働くこと」について、自分と同じように不安や違和感を抱えながら生きる、同年代の8人を取材する。「将来浮浪者になるかも」と思っても、働く気力が湧かないM島。入社1年目で転職を考えてしまうT田。引きこもりから脱出すべく、14年間もがきつづけるN澤。都会の忙しなさになじめず、石垣島で海人(うみんちゅ)になることを選ぶY太……。彼らの葛藤を、21歳の同じ目線で伝えるリアルレポート!

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Posted by ブクログ

八人の若者にインタビューを行い、その人生経験を元に作成された本書。ルポルタージュ。
本書が出版されたのは、10年近く前、単行本で言えば15年も以前のものなのだが、読んでみると、とても現代的と言えるだろう。一流の大学を出ても就職出来ない人や、高校へ行くことに疑問や違和感を抱き中退しニートやフリーターになったり、就職できたとしても苦痛な環境(所謂ブラック企業)であったり、当時よりも今の環境そのものに苦しむ人が多いように思う。
人生という大きな縮図からすれば、生まれてから取材を受けるまでのそれぞれのインタビュアーの日々は人生の総合的に見ればほんの短い一時でしかないため、このインタビューはその過程を示すなどといったことがあとがきが書かれており、とてもしっかりとまとまって一人ひとりを描いている印象を受けた。

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2015年06月25日

Posted by ブクログ

著者がインタビューした8人の若者達の人生が書かれています。読みやすく、自分自身に投影でいました。
ニート・フリーター・引きこもり・登校拒否・就職 を経験したことのある人は、読んでみるといいかも。

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2012年09月28日

Posted by ブクログ

就職や進学等、道に迷ったときに読みたい本。
若さだけではどうすることもできなかった葛藤、いい言葉が連なっている。
第一章はフリーターでもいいやと思う大学2〜3年生に読んでもらいたい。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

高校を辞め、大検を取って大学に進学した著者が、
社会に出る手前の、様々な事情を抱えた数人の同世代の若者に
取材をしたノンフィクション。
社会に出るということ、働くということ、
そして「生きる」ということ。
それがどういうことなのか、その真理をただ知りたくて、ひたすら
もがきながら日々を過ごす彼ら。著者もまた、その1人だ。
勇気と涙と希望を貰った良作。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

8人の若者の「今」のルポルタージュ、
今から18年前に単行本が出たのであるが
この実態は 今でも十二分に
そのままであるように 思える

ここに 登場した
その若者たちも 今や40を超えた
いわゆるアラフォー世代になっているはず

どうなんだろう?
巷にあふれている
いろいろな 困り感を抱いてい
人たちの実態を 見聞きする限り
あまり 楽観的に考えられない

もし 可能ならば
ここに登場している8人の
18年経った「今」を
読んでみたい

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2019年07月14日

Posted by ブクログ

怖い。

正直自分でもこうなる可能性があるんじゃないかと、共感する部分があるたび不安になっていく。

しかし、逆に少なからず多くの人がそう思っているんではないか、とも思えた。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

社会に出て就職することに対して多かれ少なかれ疑問をいだく8人の若者たちを取材し、彼らの内面にくすぶっている思いを明らかにした本です。

共感をおぼえることもけっしてすくなくはなかったのですが、このような「働くこと」を取り巻く問題について、それではどのように考えればよいのか、という問いに対して、本書はなにも答えてくれません。「働くこと」について著者自身がいだいている一定の主張を示すことが目的ではなく、むしろ「働くこと」についてのさまざまな人びとの意見を紹介するルポというべき内容なので、こうした不満は筋違いではあるのですが、こうした状況を個々人の内面へと還元してしまうことに対する違和感を拭うことができずにいます。

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2018年10月02日

Posted by ブクログ

学校に馴染めず、高校中退した人々を取材し、内面を描く。

アトピーの話や、「勉強は楽しくなかったが、友達も少く休み時間に話をすることもないので、むしろ休み時間の方が手持ちぶさた」等、私の高校時代もそうだったよなあと思いながら読む。

引きこもりの項は興味深く読む。まあ想像していた通りがだ、色々な心の葛藤を読むと、私の回りの彼等もそういう気持ちで過ごしていたのかなぁと思う。

色々な価値観を知れることは楽しいが、一様に根底には「ゆとり」なのか、甘え、若いがゆえの軽率さが見てとれる。豊な日本で働かなくても何とかなる現状への甘え。
彼等の現状がどこに続くのか?と憤る。やりたくないことはやらず、嫌だと思うことは、色々負の面ばかり見て、言い訳する。どんな形であれ一人で生きていく事の重要さを思う。

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2014年10月21日

Posted by ブクログ

人間の活動っていうのはすべて文化そのもの。たとえば、性欲や食欲などの欲望を学問や芸術に昇華するのも人間だし、ただお腹を満たすだけではなくて、そこに文化を求めるのは人間だからでしょ?
だからこそ一流の料理は文化になる。そして、食欲や性欲が満たされても、何かを知りたい、どうしても解き明かしたい、っていう欲は残る。人間は最終的に知識欲を満たしたくなる動物ってことね。
だから、まずはあらゆる欲を満たして、それからさらにその上にある知識欲を本当に追求していったら、君は学問に関して成功するよ

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2009年10月07日

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