稲泉連のレビュー一覧

  • 「本をつくる」という仕事
    本を読むとき、ブックカバーをつけず読むのが、本を作ってくれた方々の努力を称えるのだろうと思う。そして、自分の仕事も色んな人が色んなことをしてる。これを上手くまとめてほしいな。
  • 廃炉―「敗北の現場」で働く誇り―
    東日本大地震で事故のあった福島で働く人たちにスポットを当てた本。こんな職業があるんだ、こんな仕事があるんだとびっくりしっぱなし。事故を起こした加害企業、東京電力にここまでの人が参加しに行くのもまた面白い。
  • 戦前の大金持ち(小学館新書)
    島根県の足立美術館を訪れた際に、なぜ20年間連続で日本一をとる庭園の創設者の名前があまり世に知られていないのだろうと疑問に感じた。
    そこで、創設者足立全康がどう財産を築いたのかを知るためにこの本を手に取った。

    「自分以外は全員師匠である」と言う足立全康の姿勢を見習おうと思った。

    お金持ちたちの軸...続きを読む
  • ドキュメント 豪雨災害 そのとき人は何を見るか
    2014年の本です。
    2011年の台風12号の被害を受けた奈良県の十津川村と和歌山県の那智勝浦町のドキュメントです。
    迫力ある筆致で災害の凄まじさが描かれています。
    その中で必死に地域を復興しようと頑張る人たちの姿が印象的です。
  • サーカスの子
    著者は幼時の一時期、母とともに実際にサーカスで生活していた経験から、大人になった今、当時の団員にインタビューをする。
    サーカスの「中の人」の生の声が興味深い。
    自分の意志でサーカスに入った人、生まれた時からサーカスで育った人、どちらもサーカスでの生活のいいところ、そうではないところを考えながら生きて...続きを読む
  • 「本をつくる」という仕事
    どのインタビューもよかったのですが、新潮社の校閲の話がとてもおもしろかったです。「校閲は出版社の価値であり良心であるーー」という言葉にぐっときました。
  • 「本をつくる」という仕事
    「わたしの名前は「本」」と同じくらい、大事な本になりそう。
    「古くてあたらしい仕事」もそうだけど、自分の中の根底にある「モノ」や「カタチ」としての本を大切にしていきたい、という思いは一層強くなるばかり。

    「美しくなければ本ではない」その言葉にどれだけ救われるか。
  • 復興の書店
    p.68
    いまはまだ混乱し、様々な感情を咀嚼しきれずにいる…
    …いま一人称で考えていること、感じていることを全て真っすぐに書いてほしい
    p.139
    がんばんなきゃいけない、つながらなきゃいけない、みんなのために、っていうことが当たり前みたいになって、自分のため、自分だけのための時間を作ることがとても...続きを読む
  • 廃炉―「敗北の現場」で働く誇り―
    少しながら原子力に関わった人間である私には、過去の負債を背負わせてしまい申し訳ない、という気持ちです。
    廃炉技術は何かを生み出すことはないと思ってたけど、これが無いと未来が無い、すなわち未来を生み出しているとも言えるなと思った。
    311後に東電に入った技術者の方の話を聞くに、人柄を尊く思いました。誰...続きを読む
  • 「本をつくる」という仕事
    本と一口にいってもそれができるまでに色んな人たちが関わり工夫を凝らしていることが分かった。当たり前のように読んでいる本を改めて深く読み、感じたいと思う。
  • 戦前の大金持ち(小学館新書)
    この本が取り上げている7人の実業家に共通することは、「事業だけでなく公共への投資」という視点だったと思う。
    会社の利益は、社会があってこそ実現できることを自覚し、社会への還元を忘れてはいなかったのだと感じた。
    また、印象に残っているフレーズは、「金は使ってこそ価値がある」というもの。
    これを私は、リ...続きを読む
  • 宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言
    立花隆の宇宙からの帰還。高校3年の時に親友から薦められて読み、科学と哲学の融合を、宇宙という無限を感じる存在に対して宇宙飛行士の神の頬に触れた瞬間というインタビュールポタージュで、とても心に残っている。
    本書の筆者も、12人の日本人宇宙飛行士も、自分と同じように立花隆氏の影響を受けている事に、少し感...続きを読む
  • 宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言
    宇宙から見た「地球」の感想を読むのが特に好きだ。
    ある時、もちろん僕は地球上にいてのことだが、
    地球は巨大な一個の「生命体」だと思い至ったことがあった。
    この本でも、地球を生命体として感じたと、複数の宇宙飛行士が語っている。
    宇宙飛行士の体験談を引き続き読んでいくことにする。
  • 宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言
    日本人で宇宙飛行を経験した人はこれまで12人。その全員へのインタビューをまとめた一冊。彼らも著者も、そして私も立花隆著「宇宙からの帰還」を意識した。文化や宗教の違いを超えて、米国人宇宙飛行士たちと同じように創造主の存在や地球への愛おしさを語る人がいる一方、新世代の宇宙飛行士の中には仕事で出張に行った...続きを読む
  • 宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言
    200101.新年一発目。
    宇宙に行きたくなる本。
    ミクロとマクロじゃないが、宇宙で言う地球、人間も一つの地球。修学旅行で宇宙に行ける時代がくれば争い事やら環境問題やらも前向きに進むのだろうか。
    長期滞在者は感覚が宇宙に適用なるというのが面白い。
    いわゆるガンダムのニュータイプかと思いきや、逆に地上...続きを読む
  • 宇宙から帰ってきた日本人 日本人宇宙飛行士全12人の証言
    長い訓練の末にようやく宇宙へ。やはり宇宙へ行くと感じることは多いようです。しかし、飛行士によりそれぞれ感じたは違います。読み進んでいくとアースノイドとスペースノイドの違い(地球の大切さ、重力からの拘束など)についても感じることができます。一般市民が気軽に宇宙へ行くのはまだまだ先なんだろうなとも感じま...続きを読む
  • 復興の書店
    書店で働きたいと思った最初の日のこと思い出した。
    日々のルーティンに追われて大切なことをわすれていたことに気づかせてくれた。
    書店員には是非読んでほしい一冊
  • 復興の書店
    本(書籍、紙、文字)の持つあたたかみを心底感じた作品、ルポルタージュ、ノンフィクションです。東日本大震災で被災した沢山の書店、苦難を乗り越えて営業を再開、開店前から長蛇の列、あらゆる種類の本が買い求められたそうです。街の書店が持っているある種の安らぎ、本自体が醸し出す癒し。本は、私たちにとって趣味の...続きを読む
  • 復興の書店
    本や本屋がいらない、ネットで買えるという人もいるかもしれない。それでも私は本や本屋のない世界には生きていけない。漫画でも小説でも人が紡いできた言葉と心の中でひとり対話する時間が愛おしい。
    東日本大震災で本を求めた人達も販売に携わる人達も苦しい中で本の持つチカラに支えられている。本通して、震災が奪って...続きを読む
  • 復興の書店
    被災した時に必要な物は衣食住だろうと漠然と思っていましたが、書店が開店した時にあらゆる本を買い求める人々で行列ができたそうです。やはり人は食べて寝るだけでは満たされないんですね。書店は重要です。でも今はリアル書店は閉店閉店また閉店です。書店受難の時代だと思います。
    この本に出てくる書店や書店員さん達...続きを読む