野口悠紀雄のレビュー一覧

  • 1500万人の働き手が消える2040年問題

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    この著者の本を読むのは2冊目だが、冒頭がアベノミクス批判から入るあたりは、著者の主張の一貫性が見て取れる。
    基本的な主張は下記の通りだが、実際のデータもしっかり掲載されているので、それなりの納得感がある。

    ・アベノミクスが経済成長を阻害する理由
    ・高齢化、労働人口減少を社会保険料の面から試算
     →タイトル通り日本崩壊→移民受け入れが必要
    ・公的年金の問題→タイトル通り日本崩壊→受給開始年齢引き上げ必須

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    2015年06月01日
  • 1500万人の働き手が消える2040年問題

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    現代から将来への問題は、「デフレ脱却」ではなく「労働力不足」であり、4人に1人は介護・医療従事者になる異常な経済状況を白日の元に晒すが、ほとんど救いがないように見える。
    現政権に対しては全ての政策に対して資料を示しながら反証している。ただ統計資料の記述と分析がやや多く読みずらい。
    インフレや法人税減税についての論評も一定の説得力がある。

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    2015年05月03日
  • 金融危機の本質は何か ファイナンス理論からのアプローチ

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    ファイナンス理論の入門コラム的な読み物として面白かった。バフェットが生まれる確率やランダムウォークなど。金融危機の本質的原因に帰結するといえばするが、歴史考察による深遠な分析とはなっておらず。

    比較的読み易いし内容も面白いので初級者にはおすすめ。

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    2015年04月10日
  • 仮想通貨革命

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    仮想通貨ビットコインに関するお話です。

    ビットコインというのはどんな物で、
    どんなメリットでメリットが有り、
    なぜ今注目されているのかわかりやすく書いた本です。

    ビットコインを知るにはおすすめの一冊です。

    ビットコインには凄い可能性が秘められていますね。

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    2015年02月26日
  • 超「超」整理法 クラウド時代を勝ち抜く 仕事の新セオリー

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    『「超」整理法』(中公文庫)の著者が、クラウド時代にふさわしい新たな整理法を語っています。「分類するな。ひたすら並べよ」という方法を打ち出した『「超」整理法』(中公文庫)のセオリーに替わって、現在の整理法は「分類するな。検索せよ」というセオリーに基づくものでなければならないというのが、本書の中心となる主張です。

    具体的には、Googleの提供する「Gmail」や「Google Desktop」といったサーヴィスの強力な検索機能を駆使することで、従来紙の書類によっておこなわれていた仕事のスタイルをより生産的なものに変えていくことができるということが語られています。

    ただ、そうした整理術やそれ

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    2014年07月06日
  • パソコン「超」仕事法

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    1996年に刊行された単行本の文庫版です。

    さすがに内容が古くなるのは仕方がないのですが、パソコンの登場によって記録スペースが飛躍的に拡大したため、ファイル整理ための新しい方法論が必要になったという認識が示されているのには瞠目させられます。本書で紹介されている具体的な方法としては、GREP検索や拡張子に特殊な役割を担わせるといったもので、現時点で取り立てて有益だと思えるものはないのですが、仕事のためにパソコンを使う際の基本姿勢を再確認するという意味では、読んでみてもよいのではないでしょうか。

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    2014年11月03日
  • 「超」英語法

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    『手抜きのアドバイスができるのは、専門家ではなくユーザである。』をモットーに独自の英語勉強法が展開される。まあ、言わんとされることをまとめるとパワポ5枚程度ですみそうであるが、著者の圧倒的豊富な海外経験、英語体験が詰め込まれた1冊である。おすすめ。

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    2014年06月19日
  • 経済危機のルーツ モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか

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    本書は「経済危機のルーツ―モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか」となっている。アメリカ、ロンドンの金融革命の解説とそれにモノづくり社会から抜け出せず、適応できなかった日本について解説されている。グーグルは、あまり出てこない(笑

    「おわりに」で著者は本書はある意味で自分史であると書いている。

    “60年代の末に最初に留学したとき、私は目がくらむばかりのアメリカの豊かさに圧倒された。

    そして、日本がほとんど問題にされていないことを、認めざるをえなかった。だから、私は、「東洋の小さな国から来た留学生だ」という思いを持ち続けていた。
    …いま統計データを見ると、その当時(メイドインジャパンが

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    2014年06月15日
  • 「超」整理法4 コミュニケーション

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    シリーズ第4巻は、電話やファックス、電子メールなど、仕事における効率的なコミュニケーションのあり方がテーマになっています。

    直接取り上げられているのは、ファックスを利用した、組織内・組織外でのコミュニケーションの方法ですが、著者自身が終章の「その後の展開」で語っているように、電子メールの普及によって、本書で語られていることの多くが実現されたのではないかと思います。

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    2014年05月19日
  • 「超」整理法3 タイムマネジメント

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    シリーズ第3巻のテーマは、時間管理の方法です。

    スケジュール表を一覧できるようにすることで時間を可視化する方法と、こうしたコンセプトに基づいて著者が考案した「「超」整理手帳」の解説があります。

    また、お互いに時間を有効に使うため、社会通念の変革の必要性に関する提言もおこなっています。

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    2014年05月19日
  • 「超」整理法2 捨てる技術

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    著者は、マニュアル遵守的な仕事と、本書で「マゼラン的な仕事」と呼ばれる否定形的な仕事を区別し、知的活動の中心はマゼラン的な仕事だといいます。その上で、マゼラン的な仕事においては、つねに新しいものが現われたり、当初はそれほど重要ではないと思われた情報が、後になって重要だと判明したりといった特徴があるため、捨てることが難しいと主張します。

    こうした、知的活動に関わる書類などを捨てようとするとき、また必要になるのではないか、という不安につきまとわれることになります。「目の前からは消したい。しかし、万一必要になった場合には復活させたい」という相矛盾する要求を満たすための方法として、Windowsの「

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    2014年05月18日
  • 「超」英語法

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    ネタバレ

    【読み易さ】
     易しい
    【気付き】
     ★★・・・
    【ハマり】
     ★★★・・
    【共感度】
     ★★★★・

    「書ける」という事が、
    「読める」事の上に成り立っているのと同様に、
    英会話を習得する上で「話せる」よりも、
    まず「聞ける」事が重要。

    「TED」等、興味深い内容の英語音源が無料で入手できる今は、
    昔と比べて、英語を学びやすい環境になったと思う。

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    2018年08月05日
  • 超「超」整理法 クラウド時代を勝ち抜く 仕事の新セオリー

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    [2013.09.09読み終わり]最初の方はスマホでGmailを使っている方なら今更な感じのする内容でしたが、後半の知的作業の仕方等はとても興味深く読ませて頂きました。テーマは『分類するな、検索せよ』

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    2013年09月09日
  • 「超」説得法 一撃で仕留めよ

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    殺し文句「あなたは能力があるのに周りはわかっていない」。命名や比喩を探せ。評価基準を変えさせよ。スピーチでは印象的な締めくくりを。最終段階での「負の一撃」は致命的。

    例証が楽しい。聖書やシェイクスピアや小説や歴史人物。ユーチューブで見られるというのも、今の時代ならでは。

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    2013年11月23日
  • 戦後日本経済史(新潮選書)

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    本書は、戦後の日本経済は戦時期に確立された経済制度の上に築かれた、とする歴史観を提示されている。戦時経済の中で、資金を軍需産業に集中させるために間接金融体制がとられた。終戦後、既得権益者の策略とアメリカの日本への無理解と中途半端な経済改革が、このシステムを生き残らさせた。これによって企業は資本の影響や市場の圧力から開放され(ある意味社会主義経済)、高度経済成長を担った。また、この統制力のあるシステムは石油ショックへの対応において優れたパフォーマンスを示し、このシステムの継続が助長された。一方で、1990年代以降の技術体系に本質的な変化(量から質)が生じ、このシステムは機能不全に陥った。依然、日

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    2013年06月02日
  • 「超」説得法 一撃で仕留めよ

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    構造は腹落ち感あり。ノウハウとしてはエピソードが高尚で使いにくい。読み物としては面白い。超がつく本は整理法と英語法以外はノウハウとしては使えない印象。

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    2013年05月04日
  • 「超」説得法 一撃で仕留めよ

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    著者の知的かつユーモアのある文章に
    は、いつも楽しませてもらっている。

    説得の前提として、事前のデータ収集、説得する側の知識・教養が必要。

    本書「だけ」読めば、説得術をマスターできるワケではない。注意して欲しい。

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    2013年04月15日
  • 日本式モノづくりの敗戦―なぜ米中企業に勝てなくなったのか

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    ■日本産業の方向

    A.現在、アジア新興国の市場が急拡大している。日本企業も参入すべきとの意見が多いが、新興国に最終消費財の市場を求めるのは間違っている。その理由は、次の通りである。
    ・他国のメーカーがすでに参入しており、競争が激しい。
    ・新興国では低価格の製品が求められるが、日本の製造業は、低価格製品の生産において比較優位を持っていない。

    B.日本企業では、少数の例外を除き、水平分業化・ファブレス化がなされていない。それは、利益の追求ではなく、「従業
    員共同体の維持」が企業経営の目的になっているからである。

    C.日本の製造業が赤字に陥る中、アップルは驚異的な高収益を上げている。その源は、

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    2013年02月09日
  • 経済危機のルーツ モノづくりはグーグルとウォール街に負けたのか

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    少し古いが70年代からリーマンショック後までの経済を広く浅く総復習するにはちょうどいい。

    それぞれの話の根拠には大抵数字を引用されているため事実は信頼できる一方で、記載されていない背景や前提を考慮せず、主張がやや歪められている箇所がある印象は否めない。

    但し、金融立国への方向転換を示唆するなどテクニカルな話だけでなく、日本人(日本社会)の閉塞感の脱却がブレークスルーとも帰結する彼の熱意に共感したい。

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    2013年01月19日
  • 「超」発想法

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    1、原理と原則
    <基本原則>
    ①発想は、既存のアイディアの組み換えで生じる。
    模倣なくして創造なし
    ②アイディアの組み換えは、頭の中で行われる
    ③データを頭に詰め込む作業(勉強)がまず必要
    ④環境が発想を左右する
    ⑤強いモチベーションが必要

    <発想はどのように行われるか>
    ・無用のものを試みないで捨てる直観力も大切。
    ・無益な組み合わせは、有能な発見者の精神には浮かばない。意識に現れるのは、有用な組み合わせとその候補だけである
    ・きわめて多数の組み合わせの中から有用なものを選び出すのは、審美的な感覚である。
    ・審美的感情は、成功の記憶によって形成されると考えられる。
    ・ある問題について

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    2012年08月26日