泡坂妻夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ノンシリーズの短編集。
どれもこれもおもしろい、ハイクオリティな1冊でした。
【赤の追想】女の様子から推理された一人の男の真実。そしてそれと重なり明らかになる女の真実。
1ページの物語と思っていたものが、実は同じような内容のページが2枚重なっていてひとつの物語を作り上げていたというような結末。巧い。
【椛山訪雪図】一枚の掛け軸が事件を解決というわけではなく、あくまでも掛け軸に主眼を置き、事件が掛け軸の謎を明かしたというのが新鮮。
1枚の絵が見る人に何重もの意味を表し、それが持ち主の断腸の生き様とも重なってなんとも「粋」な1編でした。
【紳士の園】出所したばかりの二人の男が、公園の池で優雅 -
Posted by ブクログ
奇術ショウの最後を飾るはずのひとりの若き女奇術師、水田志摩子が姿を消した。遺体で発見された彼女の周りに散らばる、不可解なアイテムたち。それは奇術クラブに属する鹿川の著した奇術解説小説「11枚のとらんぷ」のトリックに対応したアイテムだった―ークラブのメンバー全員にアリバイあり、一体犯人は誰なのか。犯人の意外な性質とは、犯人の動機とは―ー 自らも高名な奇術師であった泡坂妻夫氏の奇術ミステリの傑作!
そういえばミステリらしいミステリってすごく久しぶりに読んだ気がする。TRICKが終わってしまってさみしいので何か奇術に関するものが読みたいな~と思いながら今年の角川の百冊を見ていたらちょうどいい具合に