泡坂妻夫のレビュー一覧

  • 11枚のとらんぷ

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    一度だけ本物のマジシャンによる奇術を目の前で見たことがある。引いたカードを当てるという単純なものだったが、その時の高揚感と驚きを思い出した一冊だった。作中作が伏線となって、犯人に帰結させたところがとても良かった!

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    2015年01月04日
  • 煙の殺意

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    ノンシリーズの短編集。
    どれもこれもおもしろい、ハイクオリティな1冊でした。

    【赤の追想】女の様子から推理された一人の男の真実。そしてそれと重なり明らかになる女の真実。
    1ページの物語と思っていたものが、実は同じような内容のページが2枚重なっていてひとつの物語を作り上げていたというような結末。巧い。

    【椛山訪雪図】一枚の掛け軸が事件を解決というわけではなく、あくまでも掛け軸に主眼を置き、事件が掛け軸の謎を明かしたというのが新鮮。
    1枚の絵が見る人に何重もの意味を表し、それが持ち主の断腸の生き様とも重なってなんとも「粋」な1編でした。

    【紳士の園】出所したばかりの二人の男が、公園の池で優雅

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    2014年11月28日
  • 死者の輪舞

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    ネタバレ

    面白かった。合計8人がお互い殺し、殺され合うんだから、警察からしたらそんなのんきな話はないって感じだけど。こういっちゃなんだが、昔の本の割にとても読みやすかった。字も小さいし、長いからそれなりに時間はかかったけど。泡坂妻夫はやっぱりいいなぁ。ぐうたら悪徳刑事の海方が秀逸。女の口説き方たるや。こんな特技があったらいいなぁ。てっきり秘書の沙織が何かかんでると思ったのに、全然違ったし。ベランダが落ちて、あっさり死んじゃうのが潔くて良い。

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    2014年09月12日
  • 妖女のねむり

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    実に上手い。正直、この話はいったいどう着地するのかと不安に思いながら読んでいましたが、広げた大風呂敷が見事に畳まれる様子は実に見事。
    序盤の唐突な展開には若干戸惑いましたが、そこだけ乗りきったら一気読みでした。

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    2014年09月01日
  • 煙の殺意

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    ちょっと泥臭くて、強いていえばアキ・カウリスマキのようなシニカルな「笑い」が魅力的な泡坂妻夫の短編集。好み。

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    2014年08月08日
  • 11枚のとらんぷ

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    奇術ショウの最後を飾るはずのひとりの若き女奇術師、水田志摩子が姿を消した。遺体で発見された彼女の周りに散らばる、不可解なアイテムたち。それは奇術クラブに属する鹿川の著した奇術解説小説「11枚のとらんぷ」のトリックに対応したアイテムだった―ークラブのメンバー全員にアリバイあり、一体犯人は誰なのか。犯人の意外な性質とは、犯人の動機とは―ー 自らも高名な奇術師であった泡坂妻夫氏の奇術ミステリの傑作!

    そういえばミステリらしいミステリってすごく久しぶりに読んだ気がする。TRICKが終わってしまってさみしいので何か奇術に関するものが読みたいな~と思いながら今年の角川の百冊を見ていたらちょうどいい具合に

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    2014年08月02日
  • 煙の殺意

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    ふと視点を変えると、見えてくる風景。
    初出はほとんど1970年代、さすがに時代は感じますが、充実の短編集でした。
    『椛山訪雪図』が出色。

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    2014年02月23日
  • 亜愛一郎の狼狽

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    奇妙なロジックが興味深い短編集。亜愛一郎の指摘に最初は「変なことを言うなぁ」と思うのですが、その後披露される推理に感心してしまいます。
    お気に入りは【曲がった部屋】と【G線上の鼬】。特に【G線上の鼬】は、「何故狐ではなく鼬のようなと表現したのか」から導き出される逆説的なロジックが秀逸です。
    【DL2号機事件】と【黒い霧】は謎は魅力的ですが、論理がちょっと飛躍し過ぎな気がします。

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    2015年11月20日
  • 妖女のねむり

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    超常現象を扱っていながら、すっきりとこれを解いてみせます。でかい風呂敷を、あっという間に畳まれてしまったようです。殺人事件の顛末より、こちらの決着のつけ方が興味深いですね。奇術師でもある作者ならではの作品です。

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    2013年05月05日
  • 煙の殺意

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    4+
    独特なストーリーテリングで、変化球に見えても実はプロットはシンプル。故に早々に先が読める話も多いが、それでもその語り口の巧みさには舌を巻く。個人的には、キャラが立っている「狐の面」「開橋式次第」あたりが、先が読めても更に楽しめるので好みだが、やはり、特筆すべきは核心部で映像が華麗に反転する「椛山訪雪図」。思わず「おおー」と声が出た。お見事。

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    2012年11月23日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻

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    ネタバレ

    2001年版このミステリーがすごい!第1位、本格ミステリベスト1位、週刊文春ミステリーベスト第6位。短編集。あちこちのアンサンブルで読んでた曾我佳城の短編を一気読み。しかし、やっぱり出版順というか、時系列で読みたかったな。しかし作者がそもそも奇術師だとは知らなかった。こんなあらゆる手法で書かれているなんて、おしゃれな感じ。つーか、作者がうまいんだな、と思う。特にこれ、っていう印象的なのは最後の話くらいだけど。こんな終わり方あるかね。伏線の話も読んだけど、やっぱ合ってないんじゃね。この作者、他のも読んでみようかな。

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    2012年07月08日
  • 煙の殺意

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    やっぱ上手いんです。たわいない、けどどんどん読まさせられる。
    椛山訪雪図 紳士の園 閏の花嫁 煙の殺意がいいかな。

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    2012年04月22日
  • 煙の殺意

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    久しぶりに再読。
    壮大なトリックではなく、視点変更を基軸とした騙しと意外性がやはり素晴らしい。
    良作揃いの短篇集ですが、個人的ベストは「紳士の園」でしょうか。健全で安心できる世界が徐々に違和感をはらみ、やがて暗転するプロセスが絶妙です。

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    2012年02月14日
  • 比翼

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    泡坂の短編小説集。職人モノ・恋愛モノ・記述モノの3部構成。泡坂ばかりを読んでいるせいか、他の小説達と似た感じで新鮮さは特に無いが、やはりこの作者なので楽しく読める。

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    2012年02月09日
  • 毒薬の輪舞

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    ネタバレ

    ちょっと最後が分からなかった。けれど、精神病院で実は精神患者が誰も居なくて、皆それぞれ思惑があって入院している...と、いうのは面白い。

    泡坂の長編はやっぱり一気に読ませられる。

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    2012年02月08日
  • 折鶴

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    ネタバレ

    泡坂得意の職人達の恋愛短編集。

    折鶴は最後に着物の鶴が車に挟まれて死んでいたというラストでだから折鶴という悲しいタイトル。他にも結ばれない寂しい話でしんみりさせる。

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    2012年02月08日
  • 死者の輪舞

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    ネタバレ

    海方刑事が面倒臭がり屋で汚くて面白い。愛嬌がある。でも上司だったら最悪ってキャラクター。

    長編力作!だが、途中から犯人が分かってしまう。泡坂作品になれてきてしまったからかな? でも、楽しい。巡るとか因縁とか連鎖とかは泡坂絶妙で、犯人が分かっても、そのトリック・文書に魅せられてシアワセな気持ちになる。

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    2012年02月07日
  • 鬼子母像

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    どちらかというと、怖い話。

    現実離れした空想の世界や、泡坂らしい心理的なトリックが多い。恋愛物とは一味違って面白い。カッパーフィールドや引田天功といった馴染みのあるマジシャンがでてきた。

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    2012年02月06日
  • 煙の殺意

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    ネタバレ

    短編「椛山訪雪図」が面白かった。時間によって、紅葉や雪景色に変わるという不思議な絵によって殺人のボロが暴かれてしまうストーリが面白い。「紳士の園」も良い。出所者同士が公園で白鳥を食べたりする思いも着かないエピソードが可笑しい。泡坂の短編は少しコミカルでテンポもよく楽しい。

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    2012年02月06日
  • 蔭桔梗

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    時代に残されていく職人達とそのすれ違いの恋愛ストーリ。切ない作品ばかり。職人達の衰退と上手く行かない恋愛。泡坂得意の美しい綺麗ではかない恋愛話。ただ、なぜこれが直木賞?とは思う。似たような美しいストーリは他にもあるし、泡坂らしいもっとユーモアのある作品やトリックの作品のほうが作者の恐ろしい力量が感じられるのだけど。

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    2012年02月06日