【感想・ネタバレ】妖女のねむりのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2018年02月17日

夢見心地とはこのことだろう
 輪廻転生によって、運命の再会を果たした真一と麻芸。前世から現世、そして来世へと時は巡っていきます。波乱の展開を経て、様相が大きく変わりますが、夢から醒めることはありません。再生の先に待つのは、奇跡か、それとも悲劇かーー
 氏の才が集結した幻想ミステリの極致。

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Posted by ブクログ 2016年07月10日

導入の樋口一葉の遺稿というフックにまずグッときた。転生についてのタネ明かし、そして思想にとり憑かれたあの登場人物周りの描写が最後カチカチとハマって一つの絵になるような謎解きにグワーってなりました。ラストも美しい……

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Posted by ブクログ 2015年02月20日

「生まれ変わり」という幻想的なテーマを使いながらも、奇術師らしい仕掛けに溢れた本格ミステリの傑作でした。主人公が随所で感じる既視感で、輪廻転生は事実ではないかと読者に思わせてしまうあたりも秀逸。
そして魅力的なヒロイン。ミステリでここまで可愛らしいヒロインがいたでしょうか?なんて現を抜かしていると、...続きを読むあんまりな展開に絶望。そこから物語は一気に結末を迎えます。
たくさんの人物の思惑が絡まって成された事件の構図は、トリックあり、作者らしい異形のロジックありと本格ミステリとしても申し分ないものです。
事件が収束して迎えるラストも美しく、幻想的な趣を深めています。

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Posted by ブクログ 2014年09月01日

実に上手い。正直、この話はいったいどう着地するのかと不安に思いながら読んでいましたが、広げた大風呂敷が見事に畳まれる様子は実に見事。
序盤の唐突な展開には若干戸惑いましたが、そこだけ乗りきったら一気読みでした。

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Posted by ブクログ 2013年05月05日

超常現象を扱っていながら、すっきりとこれを解いてみせます。でかい風呂敷を、あっという間に畳まれてしまったようです。殺人事件の顛末より、こちらの決着のつけ方が興味深いですね。奇術師でもある作者ならではの作品です。

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Posted by ブクログ 2011年12月27日

夢の中をうろうろするうちに、ガツンと目眩ましを喰らった感じ。
しかも、二、三発。そんな読書体験でした。

廃品回収の古新聞にまぎれて、樋口一葉の筆跡らしき紙の切れ端を発見。その出所を探るうちに、前世やら輪廻転生やらが絡んできて...
おいおい、この話どうなるんだよ、と思いながら一気読み。大満足のミス...続きを読むテリでした。
ちょっと話を盛り込み過ぎかなとか、男女関係の描写が甘ったるいなぁ、というのは僕の好みの問題。なので★4つ。

事前に情報を入れずに読むことができて幸せでした。
だから、ちょっとでもピンと来たら、まず読んでみてください。

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Posted by ブクログ 2010年11月08日

前世の恋人をモチーフにした、幻想的な物語がやがて… 

伏線と回収が、まるで精巧な寄木細工のように、小さな一片まで余さずぴたりとはまりこむ。
セルフ重箱の隅をつつくような「えっ、こんなとこまで?」という細やかな仕掛け。
伏線のお残しはゆるさしまへんで! …てな向きには、たまらない作品です。

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Posted by ブクログ 2020年02月26日

謎をてんこもりにして走る物語は夢中で読んだが、タネをロマンと見るか非現実と見るか……。渋く枯淡な雰囲気は、米澤穂信が影響を受けているのを感じる。

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Posted by ブクログ 2016年04月01日

「生まれ変わり」をテーマに据えつつ展開される前半はとてもロマンチック。前世では不幸があり結ばれなかった二人が、前世の謎を探るうちに明らかになる事実。
ラストでの怒濤の解決編と、しっとりと締めるラスト1行。素敵でした。

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Posted by ブクログ 2013年05月18日

輪廻転生がでてきて前半部では「この本はまさかのSF?」かと匂わせつつも最後の集約はさすが。
主人公の既視感の決着のつけかたは上手い!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年04月15日

輪廻転生をテーマに、前世で恋人同士だったと信じる男女の恋愛物語から幕を開けます。
二人はあらゆる場所で、あらゆる人から、物から記憶から、二人の前世からの繋がりを証明していきます。
が、そこで突然殺人事件が起きます。

それまでの幻想的な雰囲気や、不可思議な証拠の数々が一気に別の真実をあぶりだしていく...続きを読む怒涛の展開が凄まじいです。

悲しくきれいで、夢のような愛の物語を見ていたのに、突然リアルで厳しい現実に引き戻されるようです。


「どこかで、お会いしましたね?」という魅惑的な言葉の謎が最後まで残っていましたが、真実がわかったときには「そこであったんかい!」と突っ込まずにはいられませんでした。

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Posted by ブクログ 2011年09月25日

米澤穂信さんが、影響を受けた本として紹介していたので読んでみた。導入の部分にだけ、『断章』と共通点があるが、全体的な構成などでは直接似たようなところはないように思う。後はネタバレ                                                             ...続きを読む                           前世ネタでかなりひっぱるのだが、正統派のミステリーとして、超常現象はみな、現実的で合理的な回答があたえられる。それで腑に落ちる感はなかなかのものなので、ミステリー好きにうけるのはわかる気がする。それなりに楽しめた。

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