泡坂妻夫のレビュー一覧

  • ヨギ ガンジーの妖術(新潮文庫)

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    へんてこりんな主人公の話。一応魔術師?らしいが、詐欺師、ペテン師の方がぴったりくる。ヨギはなんとも楽天家。短編なのに、全体にストーリーがあり、弟子が増えていくのも楽しい。続きが楽しみ。

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    2012年02月06日
  • 妖女のねむり

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    夢の中をうろうろするうちに、ガツンと目眩ましを喰らった感じ。
    しかも、二、三発。そんな読書体験でした。

    廃品回収の古新聞にまぎれて、樋口一葉の筆跡らしき紙の切れ端を発見。その出所を探るうちに、前世やら輪廻転生やらが絡んできて...
    おいおい、この話どうなるんだよ、と思いながら一気読み。大満足のミステリでした。
    ちょっと話を盛り込み過ぎかなとか、男女関係の描写が甘ったるいなぁ、というのは僕の好みの問題。なので★4つ。

    事前に情報を入れずに読むことができて幸せでした。
    だから、ちょっとでもピンと来たら、まず読んでみてください。

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    2011年12月27日
  • 煙の殺意

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    短編集です、それぞれの繋がりはなく純粋な短編です。それぞれに泡坂テイストが封じ込まれていて楽しめます。日本のチェスタトンの異名の通り、謎を置く位置が独特で予想外であること、その謎が明かされる時に、読者が見ていた場面、情景が、反転すること。つまり事象の見せ方、描き方が非情に秀逸であるということ。語る言葉にキリはないようです。

    気になったのを挙げてみます。

    「椛山訪雪図」紋章上絵師という伝統工芸の従事者でもあった氏ならではの作品だと思います。作中の椛山訪雪図、こんな絵があるなら見てみたい。

    「閏の花嫁」いささか変わった作風、同じ味わいの海外有名作品があります。書簡のみの構成と最後の一行

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    2011年12月21日
  • 蔭桔梗

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    紋章上絵師という職人の物語は、藤沢周平の伊之助シリーズを思い出させ、職人への憧れが増してしまった。直木賞受賞作。

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    2011年11月06日
  • 折鶴

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    折鶴がどこにも登場しなかったのは肩透かしだったが、 それを差し引いたとしても十分面白かった。 マイナーな職人を登場させる連作だが、 題材が新奇なので、とても興味深い。 ミステリー風味は押さえ気味だが、それでも必ず捻りがある。「亜愛一郎」や「乱れからくり」といった初期傑作には及ばないが、 円熟期の佳作といってよい。

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    2011年10月03日
  • 蔭桔梗

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    直木賞受賞作。下町職人世界と大人の男女の機微。しかし謎が明かされるというその構成はミステリ的な手法で有る。

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    2011年06月26日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 秘の巻

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    ようやく読み終わった!

    短編集。

    「消える銃弾」「ビルチューブ」が好き。
    「真珠夫人」は自分の中では推理物とは言えないが、短編小説としてはなかなかのでき。こういう考え方は面白い。

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    2011年03月31日
  • ヨギ ガンジーの妖術(新潮文庫)

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    著者らしく、マジックのネタが惜し気もなく使われておりとても楽しかったです。
    さらりと書かれたエロねたに笑いました。

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    2011年03月25日
  • 妖女のねむり

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    前世の恋人をモチーフにした、幻想的な物語がやがて… 

    伏線と回収が、まるで精巧な寄木細工のように、小さな一片まで余さずぴたりとはまりこむ。
    セルフ重箱の隅をつつくような「えっ、こんなとこまで?」という細やかな仕掛け。
    伏線のお残しはゆるさしまへんで! …てな向きには、たまらない作品です。

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    2010年11月08日
  • 亜愛一郎の転倒

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    亜愛一郎の事件簿、2冊目。
    「藁の猫」「砂蛾家の消失」「珠洲子の装い」「意外な遺骸」「ねじれた帽子」「争う四巨頭」「三郎町路上」「病人に刃物」の8編。

    1冊目より描きなれた感があり、亜のへっぽこぶりが微笑ましいです。
    あのとぼけた会話とか東川作品の香りもしますね。逆か、東川さんが影響を受けているのかな?

    窓から見えていた合掌造りの大きな家が朝起きると消えていた「砂蛾家の消失」。
    苦労の末、成功した4人の名士たちは一体何を企んでいたのか!?「争う四巨頭」。
    そしてマジシャンでもある氏ならではのトリック「病人に刃物」。
    どれもなんでもないところから取り出された真相に一流のマジックをみているよう

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    2010年10月09日
  • からくり東海道

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    最初は手こずったが、なかなか面白かった。
    昔、戸山に東海道53次を作った尾州下屋敷と箱根絡みのSF

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    2010年09月02日
  • 死者の輪舞

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    殺人事件の加害者が次の殺人事件の被害者になるという、奇妙な連続連鎖殺人事件。アクの強い登場人物に遊び心散りばめた展開、いかにも泡坂妻夫らしいなあと読んでいたら、思わぬ所に落とし穴が。何気ない描写も伏線となっているから油断なりません。

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    2010年05月14日
  • ヨギ ガンジーの妖術(新潮文庫)

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    以前薦められたことがありますが。なるほどこれは面白いっ!
    「妖術」と言ってる割に実は全部トリックあるし(まあミステリとしては当然ですが)、そんなめちゃめちゃ大掛かりでもないんだよなあ。少し考えれば分かりそうな、でも固定観念に邪魔されて気づかない盲点がうまく使われている作品ばかりです。
    お気に入りは「ヨギ ガンジーの予言」と「釈尊と悪魔」。特に「釈尊と悪魔」は意外な展開にすっかり騙されてしまったのでした。なるほどなあ、とひたすらに感服するばかりです。

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    2009年12月29日
  • 蔭桔梗

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    伝統職人の世界を舞台とした男女の機微を描いた作品集。
    と言うと、普通なら僕の興味範囲外の作品になるんですが、作者があの泡坂妻夫なので、手に取った次第です。
    で、どうだったかと言えば、大正解ですね。
    すごく面白かったです。上手いな〜と感動しきりです。
    伏線の張り方がさり気なく、情景説明のように書かれた一文が後で実を結ぶんですよ。
    だから泡坂ミステリのファンである身には堪らないですね。

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    2009年10月04日
  • 乱れからくり

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    由緒ある玩具商ひまわり工芸。その製作部長を務める馬割朋浩は海外旅行への途上、降ってきた隕石に当たるという奇禍で命を落とす。新米探偵の勝敏夫は、馬割一族の邸宅『ねじ屋敷』を訪ねるが、そこはお化け屋敷さながら、巧妙な仕掛けをほどこした殺人屋敷であった。繰り返される殺人と推理。江戸時代にまで遡る馬割一族の謎がいま明らかにされる…第31回日本推理作家協会賞受賞作。

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    2009年10月07日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻

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    奇術師にして紋章神絵師でもある氏が20年に渡るライフワークで書き上げた曾我佳城全集の後編。

    奇術師である主人公の巧みなトリック捌きもさることながら、物語の幕引きも素晴しい。

    もっと見たいの少し手前での幕引きに感嘆。

    ご一読あれ。

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    2009年10月04日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 秘の巻

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    泡坂妻夫氏の20年に渡る連載作品集の前編。

    若くして奇術界の伝説となった女性奇術師・曾我佳城の華麗なる手捌きに、全ての人が釘付けになる事、間違い無し。

    奇術師にして紋章紙絵師の氏の本領を存分にお楽しみ下さい。

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    2009年10月04日
  • 乱れからくり

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    作者のホームグラウンドで勝負しても絶対に勝てない。エピが伏線そのものなので、身構えて挑んでみたものの、あっさり玉砕されて沈没してしまった。ミスリードも巧みなので、どこまでいっても真相には近づけない。ユーモアの少ない構成は、作品全体の雰囲気を損なわせない作者の「手品の小道具」なのだろうか?

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    2009年10月04日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 秘の巻

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    タイトルの通り、奇術のトリックやそれにまつわる話がふんだんに詰め込まれた事件を架空の奇術師曾我佳城を探偵役として描く連作短編もの。単調になりがちな形式だが、一篇一篇に飽きの来ないような工夫がされている。お薦めは『花火と銃声』。

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    2009年10月04日
  • 花嫁のさけび

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    ネタバレ

    時代が古いので男女関係や、家の事などの雰囲気が現代とは違うものの、何かずっと違和感を感じた本でした。
    違和感が分からなくてずっと、「最近の本じゃないしなぁ」と思っていましたがトリックが分かった瞬間に「あ、そうゆうことか」と違和感の理由までわかりました。
    ちなみにオマージュと言われた作品の方を読んだことがなかったのでそちらを知っていたらさらに楽しめたかもしれません。
    そして表の顔を作って、本当は全て知ったやらかしていたのが怖すぎるし、それが熱狂的なファンだったところから始まるのもぞわっとします。
    大々的なトリック!というわけではないものの、この物語の作り方を1冊やり遂げてるところは唯一無二ですご

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    2026年01月18日