泡坂妻夫のレビュー一覧
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奇術…いわゆるマジックショーの最中にメンバーが殺害されるが、メンバー全員にアリバイがあるというミステリー。
第三部作から成り、第一部は上記のショー中の殺人事件。
第二部は、体験談としてメンバーが登場する奇術短編集。
第三部は、第一部の殺人事件のタネ明かしといった構成。
殺人事件の設定としても面白く読みやすかったです。推理の要素となる第二部は、短編集になっていて、それだけでも楽しめるトリックのタネ明かしが沢山。退屈せずに読めました。
第三部まで読み進めていくと実は、このあたりに殺人のヒントが隠されており、見事!という感じ。
最後の第三部ですが、トリックも犯人にも感心。途中、推理ショーまでたどり -
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ネタバレこの作家さんの小説は初めて読みました。
一部、小説の中で登場人物の書いた小説が展開される面白い構成のお話でした。
また、登場人物の書いた小説の中に事件のヒントが隠されており、犯人を推理する楽しみもあります。
こういった仕掛けを持たすために、すごくよく構成と伏線が考えられています。
話は変わりますが、伏線というのは伏線とわかっていた方が面白いものもあれば、それと感じさせず、回収の際にあっ!と思わせるものがあり、どちらも面白味があります。
しかし伏線を張り方以上に重要なのが回収の仕方だと思います。
中にはいかにも「さっき出てきたあれ!あの伏線の回収ですよ!」とアピールをしてくるものがあり、自己 -
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1970年代後半に書かれた著者初期の短編集です。どれも騙しのテクニックが光りますが、作品の出来にはややばらつきがありました。
個人的ベストは、江戸時代の画家の描いた絵に隠された謎を解き明かす【椛山訪雪図】。騙し絵や玩具などに興味のない人にはピンと来ないかもしれませんが、鮮やかなトリックがとても印象的です。
その他【閏の花嫁】【煙の殺意】【歯と胴】も見逃せません。【閏の花嫁】はオチが見え見えなのは残念ですが、最後の一言でゾクッと来ました。
【煙の殺意】はアイデア自体には前例がありますが、点と点が繋がる瞬間は驚嘆しました。
【歯と胴】は完全に見えた殺人計画が思わぬところからバレてしまうという落とし -
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青銅色の鐘楼を屋根に頂く大正時代に創設された精神病院。
警視庁特殊犯罪捜査課、海方惣稔(うみかたふさなり)は、連続毒殺事件の予兆を嗅ぎ取り、潜入捜査を始める。
海亀の亀さんこと海方刑事と部下の小湊くんが活躍するシリーズ第2作。
レビューの冒頭で『潜入捜査』とカッコイイことを書きましたが、じつは亀さん、へその手術のついでに暇になったので精神科に転院し、仕事をさぼるため事件をでっち上げ、さらに暇つぶしに小湊くんを呼び寄せただけというユーモアミステリ仕立て。しかしそれが次第に本当に事件に発展して行き...
世界銀行総裁を名乗り病院内通貨を大量発行するおじさんや、神の不在を数学的に解明したという露