泡坂妻夫のレビュー一覧

  • 横丁の名探偵 犯人当て小説傑作選

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    犯人当て短編のアンソロジー第二弾。前作から時代が下り、70~80年代の作が採られている。携帯電話やスマホがあっては成立し難いトリック、設定が多く、現代の作家には苦労があるなと読んでいてしみじみ。犯人当てだけあって動機は二の次という感じだけれども、その分意外性に振られていてそれはそれで読み応えある。

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    2026年01月03日
  • 横丁の名探偵 犯人当て小説傑作選

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    読者への挑戦、アンソロジー第二弾
    好みのシリーズだが全三巻で終わってしまうらしいので残念

    今回の7作品は有名なものが多く、著者それぞれの短篇集のタイトルになっているものもいくつかある

    中でも中西智明は、絶版文庫の「法月綸太郎の本格ミステリアンソロジー」に収録されている、という事すらよく知られている傑作

    ・仁木悦子「横丁の名探偵」★⭐︎⭐︎
    超短編。トリック1つだけの勝負、やや弱いかな

    ・石沢英太郎「アリバイ不成立」★★⭐︎
    複数の容疑者たちがお互いのアリバイを主張する、と来ればあのパターンだな!
    という予想を覆され★ふたつ

    ・巽昌章「埋もれた悪意」★⭐︎⭐︎
    双子のなぞなぞは知ってい

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    2025年12月05日
  • 妖女のねむり

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    アーサカさんの第七長編。幻想とロマンスの塩梅が『湖底のまつり』に近い。
    樋口一葉の未発表小説の発見から始まる。戦時中という特殊状況が生んだとある奇蹟に発展し、最終的には輪廻転生の真偽を問うミステリとなる。思想を超えて信念を貫いた者の究極の動機の一つと言えるのではないか。どっかの作家が"観念の動機"と読んでいたものかな(うろおぼえ)

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    2025年09月27日
  • 写楽百面相

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    ネタバレ

    べらぼうをきっかけに購入。
    ちょっと私には難しかったです。
    登場人物が狂歌やるとき、絵描くとき、読み物書くときと名前を変えるのでもう、誰が誰だか…。
    全体の9割読んでもところで二三は何してるんだ?ってなってました。
    延命院事件を知らなかったので終盤でやっと面白くなったきたなという感じ。
    延命院事件、実際にあるんですね。
    まぁ、人の性(さが)というか、咎められるものでもないような。

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    2025年09月01日
  • 11枚のとらんぷ

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    〔内容〕最初の百ページほどは素人奇術イベントのけっこうグダグダな様子が描かれる。いつになったらミステリになるのと不安を感じ始めた頃事件が発生/キーになる本の全文が第二章に置かれる。凄い/最終章になって謎解きに向かうかと思ってたら奇術師の大会メインでそれもまたよし。
    〔感想〕小説という虚構、謎を追うミステリという形式、題材が手品。三重の幻惑。トリックと伏線たちが目白おし。人は直接被害がない限りけっこう騙されるのが好きなので楽しめる一品/内容的にわりと古い作品のように思えますが読後感として古さは感じませんでした/あまり知られてない? 奇術に憑かれた人々の生態もわかります?

    ■簡単な単語集

    【飯

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    2025年08月23日
  • 湖底のまつり

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    傷ついた心を癒す旅に出た香島紀子は、山間の村で急に増水した川に流されてしまう。ロープを投げ、救いあげてくれた埴田晃二とその夜結ばれるが、翌朝晃二の姿は消えていた。村祭で賑わう神社に赴いた紀子は、晃二がひと月前に殺されたと教えられ愕然とする。では、私を愛してくれたあの人は誰なの……。読者に強烈な眩暈感を与えずにはおかない、泡坂妻夫の華麗な騙し絵の世界。

    集落が舞台のホラーミステリーのような話を想像していたけど、良くも悪くも裏切られた。情緒的で繊細。何層にも霧がかかった細道を歩くみたいな心細さが永遠に続く。

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    2025年08月13日
  • 迷蝶の島

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    第1章で大筋がわかり、それが幻覚か否かで進む展開は割と面白かった。だいたい日付で予想はついたけれど、終章もふくめてオチが綺麗めなのは良い。

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    2025年06月22日
  • 11枚のとらんぷ

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    キーが奇術、マジックになるが、文章で読むと状況や仕掛けがわかりにくい。
    評価は、序盤は4(公民会での講演会のグダグダな感じ好きでした)、途中から3(短編の11話は何度読んでも頭ははてなでした。)って感じ!
    昭和からのミステリーの教科書として読めば面白い。

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    2025年05月29日
  • 煙の殺意

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    70〜80年代に書かれた作品なのでちょっと古い感じがするのは否めない。しかし登場人物や舞台設定は短編とは思えないほど作り込まれている。
    ミステリ好きなら読んでおくべき作品と言われているのもわかる。

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    2025年02月27日
  • 写楽百面相

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     大好きアワツマ作品ではあるが、正直いうとけっこう難儀しながら、なんとか読み終えた。でも読んで良かった。

     難儀ポイントはなんといっても、名前が覚えられないこと。時代が違うから慣れない名前というだけでなく、芸名や俳号の類がもりもり出てきて、黄表紙作家としての名前は◯◯で絵師としては△△、今は名を改め□□、実は後の✕✕である……なんてケースばかりでもう誰が誰やら。メインの謎のひとつは一応「写楽は誰?」なので、実はこの人でしたと明かされても、「えっとそれはつまり、、、誰」となってしまい、読む資格なしかよと我ながら落ち込む。
     だが実は、私のミステリー読みライフにおいてはこの「読む資格なしかよ」状

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    2024年11月06日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻

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    ネタバレ

    短編全22本からなる曽我佳城全集が文庫本2冊に分冊、しかも発表順ではなく《秘》《戯》という作者のこだわり編集という手間と意図を持って。
    そして、最後の短編「魔術城落成」にて名実共に本シリーズのフィナーレを迎えるわけだが、とにかくこのエンディングには意外過ぎて度肝を抜かれた。この驚きの展開を知りたい人は是非本書を読んでください。

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    2024年11月02日
  • 11枚のとらんぷ

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    積読本。
    泡坂さんご本人もマジシャンで、この作品にはそのスキルがふんだんに盛り込まれていました。
    小説の主人公が書いた作中作で11話の短編があってラストの犯人当てで大きなヒントになっているところが面白い。

    訂正。実際の本は角川文庫でした。
    すみません。

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    2024年09月21日
  • 11枚のとらんぷ

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    ネタバレ

    三部のうち第二部が作中作となっており、11の短編が入っているという構成が斬新。それら11の短編が全て謎解きに関わっていたならばかなり感動したと思うが、実際は犯人によるミスリーディングでしかなかったのが期待を超えてこなかった。
    また、各短編内での描写により犯人以外のメンバーに嗅覚があることが分かり、無嗅覚症である犯人が結果的に特定できるのは鮮やかではあるが、登場人物が意図していたものではないため、作者泡坂妻夫によるメタな作為が見えてしまう。

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    2024年09月16日
  • 乱れからくり

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    ずっと読みたいと思っていた作品、新装版が出たので手に取りました。からくり人形の奥深さ、類を見ないトリック、思いがけない犯人と最後までハラハラしつつ楽しめます。

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    2024年07月26日
  • 湖底のまつり

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     人によっては読みにくい1章を越えると、2章からまったく違う雰囲気になる。真相はいくら何でもわからないものか?と疑問を感じるが、小説ならではの仕掛けと楽しみと目を瞑る。ミステリー慣れしていないうちに読むのがおすすめ。山奥の村に古くから伝わる祭りや自然の描写が素敵。粧子があまりに子ども過ぎる点が気になるが、1978年刊行ということで許容範囲か。手紙を送ったり、スケッチブックに日記をしたためたりといった、今は主流ではない習慣も良い。

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    2024年07月04日
  • ダイヤル7をまわす時

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    <目次>


    <内容>
    表題作ほか7作の短編集。殺人事件でも些細な描写が伏線となり、ドンデン返しが起こる仕掛け。そこを気にしながら読むと、懐かしさも染みわたる。手持ちの作品も読み返したいものだ。

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    2024年06月28日
  • 亜愛一郎の狼狽

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    コミカルな探偵役の亜愛一郎が魅力的。
    デビュー作ながら短編の構成力は抜群。短いページで綺麗に伏線回収を行っている。右腕山上空、掘出された童話がお気に入り。

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    2024年06月16日
  • ダイヤル7をまわす時

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    みんな違ってみんないい、面白い短篇集。可愛いけどヤバい動機の「可愛い動機」とその手があったか!?となる「広重好み」がお気に入り。

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    2024年04月17日
  • 花嫁のさけび

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    後妻として嫁いだ先で前妻と比較されて…という内容から始まり、誰が犯人かなかなかわからなかった。読んでる途中でおかしいな?って思ったところがあったけど、そういうことか!とびっくり。

    恩田陸さんのエッセイで見かけたので読んでみたけど面白かった。あとがきにあった、レベッカという映画もいつか見てみたい。

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    2024年04月13日
  • 煙の殺意

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    当作品、泡坂妻夫著『煙の殺意』収録の「椛山訪雪図」のオマージュとなったののが、米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』収録『北の館の罪人』(初出:『小説新潮』2008年1月号)
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    北森鴻氏推薦――「これまでもこれからも、僕の短編ミステリの大切なお手本です」
    捜査そっちのけの警部と美女の死体に張り切る鑑識官コンビの殺人現場リポート「煙の殺意」を表題に、知る人ぞ知る愛すべき傑作「紳士の園」や、往復書簡で綴る地中海のシンデレラストーリー「閏の花嫁」など、問答無用に面白い八編を収める。

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    2024年02月21日