泡坂妻夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大好きアワツマ作品ではあるが、正直いうとけっこう難儀しながら、なんとか読み終えた。でも読んで良かった。
難儀ポイントはなんといっても、名前が覚えられないこと。時代が違うから慣れない名前というだけでなく、芸名や俳号の類がもりもり出てきて、黄表紙作家としての名前は◯◯で絵師としては△△、今は名を改め□□、実は後の✕✕である……なんてケースばかりでもう誰が誰やら。メインの謎のひとつは一応「写楽は誰?」なので、実はこの人でしたと明かされても、「えっとそれはつまり、、、誰」となってしまい、読む資格なしかよと我ながら落ち込む。
だが実は、私のミステリー読みライフにおいてはこの「読む資格なしかよ」状 -
Posted by ブクログ
泡坂妻夫の短篇ミステリ作品集『奇跡の男』を読みました。
今月上旬にアンソロジー作品『贈る物語 Mystery 九つの謎宮』に収録されていた『病人に刃物』を読んで、泡坂妻夫の作品を読みたくなったんですよね。
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バスの転落事故で一人だけ生き残った男が、今度は袋くじの特賞に大当たり。
そんな強運、あり!?(奇跡の男)
小さな飲み屋「糀屋」の客が死に、なぜか警察に被害者の香典が送られてきて……(狐の香典)。
“卯の花健康法”や“健脳法”など、珍妙なことばかり思いつくナチ先生が殺された。
雪に残された足跡が唯一の手掛かり?(ナチ式健脳法) など、ユーモラ