泡坂妻夫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
恐らく今までの例に漏れず不定期に小説誌に発表された短編を寄せ集めた作品集であろう、内容も怪奇小説、人情小説、はたまたエッセイめいた私小説などヴァラエティに富んでいる。
それらの作品に通暁しているのは透明な視線で描かれた抑揚のない文章。ただこれはけなし言葉ではなく、そういった文章であるのにも関わらず登場人物達の彩りが鮮やかであること。
特に紋章上絵師を主人公にした一連の作品群はもう縦横無尽ぶりの独壇場である。それ故、それらが最も印象に残ったことは云うまでもない。
ただ、不思議なのはいやに「死」を結末にすること。特に美しい女性に対し、その色が濃い。
これは、使い古された言葉だが、「滅びの美学」を泡坂氏が老境に入った今、如実に意識しているのではないだろうか。紋章上絵師として、奇術師として、そして作家として去り際は粋で美しくありたい、そういう願望が見え隠れしているように私は思えるのである。 -
Posted by ブクログ
いつぞやなんかのきっかけで再評価された本……だったよねえ? それじたいがだいぶ昔のことなんで、はっきり覚えていない……(´ε`;)ウーン…
耽美文、語彙の豊富さに陶然( ´ ▽ ` )ノ
章が改まるたび激変する世界に呆然( ´ ▽ ` )ノ
でも、オチが割れると、ねえ……(´ε`;)ウーン…
人物描写の古臭さは仕方ないとしても(娘ほどの歳の事件関係者とXXしちゃう、ホッペ膨らまし刑事)、最大ポイントになる「人間関係」(今となっては一ジャンルを形成してるほどザラで、先が読めちゃうな)も仕方ないとしても、だ……(´ε`;)ウーン…
いくらなんでも、バレないか、「あれ」?……(´ε`;)ウーン…
本気で分からなかったんなら、よくよくのバカだよ、○○さん……(´ε`;)ウーン…
そこんとこ、もう一つちゃぶ台返しがあると思ってたんだけどなあ……(´ε`;)ウーン…
初出の1978年当時はともかく、いま読んでもさすがに資料性以上の価値はない作品……(´ε`;)ウーン…
「男なんて不潔だわ!」なんてセリフ、懐かしいね( ´ ▽ ` )ノ
いまなら、「くそオヤジ キメーんだよ ウゼー !」……(´・ω・`)ショボーン
2019/08/07 -
Posted by ブクログ
ネタバレこれぞ本格派ミステリー。
ダムの底に沈んでいく東北の過疎の村が舞台。お祭りの場面は幻想的。
女性は、旅先の川で溺れそうになったところを助けてくれた村の男性と一夜を共にしたが、男性は一か月前に毒を盛られて殺されていた。すべては夢だったのか、男性は幽霊だったのか。。。読み進んでいくうちに、だんだんとトリックがわかってくる。後で前の章を読み返してみると、トリックのヒントがあちらこちらに、ちりばめてある。
官能小説のようなところが多過ぎたり、官能シーンの会話が文語的で不自然だったり、一夜を共にしただけで結婚したり、刑事が事あるごとに娘のことを想ったり、ほおをふくらませたり、緋紗江がなぜか刑事と結婚したり、紀子が角の細工に不思議と気付かなかったりと、細かいところで違和感もあったが、全般的によかったと思う。