泡坂妻夫のレビュー一覧

  • 湖底のまつり

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    騙されました。最初は意味がわからず、読み進めていくうちにあれ?これって何かおかいしいと思うようになり、最後にはそうだったのか!!と全てがつながりました。
    とても読みやすくあっとゆうまに読めてしまいました笑


    晃二と一夜を共にし恋に落ちた紀子、粧子と緋紗江の特別な関係から生まれる晃二への思い。
    色んな人の思いが巡り巡ってあの奇妙な出来事に繋がったんだと!!!

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    2018年01月08日
  • 湖底のまつり

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    不思議な雰囲気の小説だった。描写は繊細で、話の流れもわかりやすい。埴田晃二という人物の周囲にある不可思議が章を重ねると浮き上がる。最後まで読めば納得のいく緻密な構成。非常に読みやすい。ただ、魅惑的かつ細かな性描写も含まれるためそこは人を選ぶかもしれない。

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    2022年01月16日
  • 妖女のねむり

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    導入の樋口一葉の遺稿というフックにまずグッときた。転生についてのタネ明かし、そして思想にとり憑かれたあの登場人物周りの描写が最後カチカチとハマって一つの絵になるような謎解きにグワーってなりました。ラストも美しい……

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    2016年07月10日
  • 11枚のとらんぷ

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    奇術仕立ての中編ミステリー。
    騙し具合がとてもお洒落で気持ちよくオチまでよめる

    作中作のショートショートがとてもよく、このシリーズでもっと読みたいと思った。

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    2016年03月05日
  • 11枚のとらんぷ

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    ある劇団の奇術ショウ。飛び出す鳩が死んでいたり、氷酢酸をぶちまけたりと予期せぬハプニングが続くその日、最後の仕掛けから出てくるはずだった女性が出てこない。そしてその女性は、マンションで撲殺させられているのが発見され、その周りには小説「11枚のとらんぷ」に対応する小道具が…。作中作「11枚のとらんぷ」単体としてもかなり楽しめます。奇術の物々しさは特になく、興味を持たせる内容。不器用な私にもやってみたいなぁと思わせます。どこまでも読者を楽しませようとする姿勢、まさしくエンターテイナー。まさしく泡坂さんです。

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    2016年03月01日
  • 11枚のとらんぷ

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    ネタバレ

    泡坂妻夫といえば、ひとひねり加えた趣向のミステリの印象が強い。まあしあわせの書だけしか読んだことなくてそのメイントリック(というか仕掛け)の印象が抜けないだけなんだけど。
    本作も、作中作の方式を使ってるあたり何かミステリというより奇術要素の仕掛け盛り込んでるんじゃないかとソワソワしたけども、フタを開ければなんともフェアな作品。読者への挑戦が差し込まれていても誰も文句を言えないくらい犯人を示唆する情報が散りばめられていて、なんと真っ当な作品なのだろうと。奇術をメインにした作中作にさらっと盛り込んだ犯人への手がかりも、上手いなーと。
    この人の作品、短編集みたいなやつも有名だったはずだから読んでみようかな。

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    2016年01月22日
  • 折鶴

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    ネタバレ

    もう50年以上前の作品なのに面白かった。4篇の短編集。全部着物にまつわる職人と女の人との話。ちょっとミステリーの要素も入ってるけど、それより人間関係とか、職人の仕事が時代とともに変わっていくのが切なくも面白い。こういう静かな小説もいい。この人は本当に多彩だ。はずれなし。

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    2015年11月20日
  • 乱れからくり

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    2015.2.17了
    面白かった。
    多少古臭いところもあるが気にはならない。
    ミステリー、謎解きの楽しみを満喫できた。最後まで飽きさせない工夫に頭がさがる。

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    2015年09月30日
  • 妖女のねむり

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    「生まれ変わり」という幻想的なテーマを使いながらも、奇術師らしい仕掛けに溢れた本格ミステリの傑作でした。主人公が随所で感じる既視感で、輪廻転生は事実ではないかと読者に思わせてしまうあたりも秀逸。
    そして魅力的なヒロイン。ミステリでここまで可愛らしいヒロインがいたでしょうか?なんて現を抜かしていると、あんまりな展開に絶望。そこから物語は一気に結末を迎えます。
    たくさんの人物の思惑が絡まって成された事件の構図は、トリックあり、作者らしい異形のロジックありと本格ミステリとしても申し分ないものです。
    事件が収束して迎えるラストも美しく、幻想的な趣を深めています。

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    2015年02月20日
  • 11枚のとらんぷ

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    一度だけ本物のマジシャンによる奇術を目の前で見たことがある。引いたカードを当てるという単純なものだったが、その時の高揚感と驚きを思い出した一冊だった。作中作が伏線となって、犯人に帰結させたところがとても良かった!

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    2015年01月04日
  • 煙の殺意

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    ノンシリーズの短編集。
    どれもこれもおもしろい、ハイクオリティな1冊でした。

    【赤の追想】女の様子から推理された一人の男の真実。そしてそれと重なり明らかになる女の真実。
    1ページの物語と思っていたものが、実は同じような内容のページが2枚重なっていてひとつの物語を作り上げていたというような結末。巧い。

    【椛山訪雪図】一枚の掛け軸が事件を解決というわけではなく、あくまでも掛け軸に主眼を置き、事件が掛け軸の謎を明かしたというのが新鮮。
    1枚の絵が見る人に何重もの意味を表し、それが持ち主の断腸の生き様とも重なってなんとも「粋」な1編でした。

    【紳士の園】出所したばかりの二人の男が、公園の池で優雅に泳ぐ白鳥を捕まえてこっそり食べ始めるといういきなりの暴挙に驚き。
    「スワン鍋」とか、何の冗談かと思ったら本当に公園の白鳥食べちゃうんだもんなぁ。こういうブラックでとぼけた会話など、著者の独特のテンポがとても楽しいです。
    昨夜発見した死体が翌日なくなっているという謎をきっかけに、人間の自然な振る舞いについての捻くれた考察が思わぬ結末に。
    他殺体を発見しときながら、追求するのはそこじゃないというのがおもしろい。
    死体や、白鳥を食べた残骸などの非日常が人間の不自然さに覆い隠され、結末といい不気味さが漂います。

    【閏の花嫁】女二人の往復書簡によって展開する物語。一人の男を巡る女同士のちょっとした嫌味の応酬とかが楽しい。
    何となく胡散臭い結婚の話がどこに向かうのかわからずハラハラするのですが、からかいのネタだった大食いや太っていることがあんな結末の伏線になるなんて。

    【煙の殺意】デパートの火災が気になり、殺人事件の現場でテレビを見だして片手間に捜査する刑事がおもしろい。
    アリバイトリックが成された殺人ですが、じゃあ、そのトリックが何の為にという展開からの動機が凄い。話の持っていき方が楽しいです。
    確かに犯人の思考と行動は合理的な気がする。恐ろしい考えではありますが。

    【狐の面】マジシャンの著者らしく、山伏たちの奇怪な興行の種明かしが興味深く楽しかったです。
    解決の仕方が洒落っ気と人情味があって良かった。

    【歯と胴】女と愛人の男が夫を亡き者にしようと企むサスペンス。ところが、いざ決行!という時に思わぬ展開になりました。
    「そっとされるのが好き」という女の本意がこんなところにあったとは!

    【開橋式次第】大家族のどたばたがとっても楽しい。名前を覚えられず適当になったりとかが笑えました。
    迷宮入りになった事件と同じ事件が発生するという魅力的な展開ですが、そんな理由で犯人と決め付けていいのか?

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    2014年11月28日
  • 死者の輪舞

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    ネタバレ

    面白かった。合計8人がお互い殺し、殺され合うんだから、警察からしたらそんなのんきな話はないって感じだけど。こういっちゃなんだが、昔の本の割にとても読みやすかった。字も小さいし、長いからそれなりに時間はかかったけど。泡坂妻夫はやっぱりいいなぁ。ぐうたら悪徳刑事の海方が秀逸。女の口説き方たるや。こんな特技があったらいいなぁ。てっきり秘書の沙織が何かかんでると思ったのに、全然違ったし。ベランダが落ちて、あっさり死んじゃうのが潔くて良い。

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    2014年09月12日
  • 妖女のねむり

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    実に上手い。正直、この話はいったいどう着地するのかと不安に思いながら読んでいましたが、広げた大風呂敷が見事に畳まれる様子は実に見事。
    序盤の唐突な展開には若干戸惑いましたが、そこだけ乗りきったら一気読みでした。

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    2014年09月01日
  • 煙の殺意

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    ちょっと泥臭くて、強いていえばアキ・カウリスマキのようなシニカルな「笑い」が魅力的な泡坂妻夫の短編集。好み。

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    2014年08月08日
  • 11枚のとらんぷ

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    奇術ショウの最後を飾るはずのひとりの若き女奇術師、水田志摩子が姿を消した。遺体で発見された彼女の周りに散らばる、不可解なアイテムたち。それは奇術クラブに属する鹿川の著した奇術解説小説「11枚のとらんぷ」のトリックに対応したアイテムだった―ークラブのメンバー全員にアリバイあり、一体犯人は誰なのか。犯人の意外な性質とは、犯人の動機とは―ー 自らも高名な奇術師であった泡坂妻夫氏の奇術ミステリの傑作!

    そういえばミステリらしいミステリってすごく久しぶりに読んだ気がする。TRICKが終わってしまってさみしいので何か奇術に関するものが読みたいな~と思いながら今年の角川の百冊を見ていたらちょうどいい具合にこれがラインナップされていたので買いました。
    三部構成で二部が「11枚のとらんぷ」そのものが収録されてて、入れ子式な書き方で面白い。「11枚のとらんぷ」自体小説風奇術の解説書だから一編一編がショートショートみたいでとても面白く、これで独立してもおっけーなくらい。でもここに犯人の大きな特徴が隠されているとは、うおー!と思いました。なるほど。ちょっと「死神と少女」の第四章を思い出した。人間の五感に何らかの欠陥があるってことは、なかなか描写しにくいしわかりにくいし、だからこそ大きな証拠として持ってこられるとウォオーってなります。途中から犯人わかってたけど、そういうことか!ってね。奇術の描写も自身が手品師であった泡坂氏なだけにわかりやすくて良かった。でも実際に見てみたいなー映像化とかしてないのかなこれ。
    奇術の設計書を巡るあれこれや無名の奇術師・蓬丘斎乾城についてのストーリーとかもとても面白く、あ~奇術師ネタに私も何か話書きたい……と思ってしまいました。

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    2014年08月02日
  • 煙の殺意

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    ふと視点を変えると、見えてくる風景。
    初出はほとんど1970年代、さすがに時代は感じますが、充実の短編集でした。
    『椛山訪雪図』が出色。

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    2014年02月23日
  • 妖女のねむり

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    超常現象を扱っていながら、すっきりとこれを解いてみせます。でかい風呂敷を、あっという間に畳まれてしまったようです。殺人事件の顛末より、こちらの決着のつけ方が興味深いですね。奇術師でもある作者ならではの作品です。

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    2013年05月05日
  • 煙の殺意

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    4+
    独特なストーリーテリングで、変化球に見えても実はプロットはシンプル。故に早々に先が読める話も多いが、それでもその語り口の巧みさには舌を巻く。個人的には、キャラが立っている「狐の面」「開橋式次第」あたりが、先が読めても更に楽しめるので好みだが、やはり、特筆すべきは核心部で映像が華麗に反転する「椛山訪雪図」。思わず「おおー」と声が出た。お見事。

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    2012年11月23日
  • 奇術探偵 曾我佳城全集 戯の巻

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    ネタバレ

    2001年版このミステリーがすごい!第1位、本格ミステリベスト1位、週刊文春ミステリーベスト第6位。短編集。あちこちのアンサンブルで読んでた曾我佳城の短編を一気読み。しかし、やっぱり出版順というか、時系列で読みたかったな。しかし作者がそもそも奇術師だとは知らなかった。こんなあらゆる手法で書かれているなんて、おしゃれな感じ。つーか、作者がうまいんだな、と思う。特にこれ、っていう印象的なのは最後の話くらいだけど。こんな終わり方あるかね。伏線の話も読んだけど、やっぱ合ってないんじゃね。この作者、他のも読んでみようかな。

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    2012年07月08日
  • 煙の殺意

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    やっぱ上手いんです。たわいない、けどどんどん読まさせられる。
    椛山訪雪図 紳士の園 閏の花嫁 煙の殺意がいいかな。

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    2012年04月22日