泡坂妻夫のレビュー一覧
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ヨギ ガンジー。年齢不詳(意外に若い?)。
陽焼けした顔は鉤鼻で目が大きく、見るからに外国人で、筋肉質に痩せており、ヨーガが得意。
日本語を辿々しく話すときもあるが、各地で講演会をするくらいには、普通に話せる(要するに、わざとそうしているのだ)。
その内容は、ピックアップショウ(すり)、催眠術の講義、心霊術の実験、等々…、非常に胡散臭い(笑)
しかし、それらが彼の持ちうる人間性のほんの一部にすぎないことは、この連作短篇集を読むにつれて、自ずと実感できるようになり、殺人事件は全くなくても、彼は素晴らしい探偵だと納得させられることでしょう。
それは、マジックにタネがあるのと同じように、物 -
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その題名に冠せられた名前が物語るように、これはかつてミステリファンを驚喜させた『亜愛一郎シリーズ』の先祖に当たる亜智一郎を主人公にした時代ミステリである。
が、アイデア溢れる作者のこと、決して亜愛一郎シリーズを踏襲するような二番煎じは行わず、これは云わば泡坂版『仕事人』である。『必殺』は敢えて除いておこう、血生臭い話が並んでいるわけではないので。
亜智一郎を筆頭に、芝居好きな似非荒武者緋熊重三郎に、甲賀忍術を体得した藻湖猛蔵、豪腕誇る古山奈津之助の4名で構成された雲見番衆。とてもこの一冊で終わるのは勿体ないではないか!!!願わくばシリーズ化を求めたかったがそれも今は叶わぬ。
そんな粋な彼ら -
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ネタバレ初・泡坂妻夫。
面白かった!
全然古くない。斬新なくらい。
奇術をミステリに取り入れた人、って聞いてたけど、ご本人が奇術師なのね。
奇術とミステリの親和性をすごく感じる作品だった。
ガンジーの人格が良い。
魔術に見える現象をタネまで披露して、不思議な現象には必ず仕掛けがあるのだという立場を通す誠実な態度とか、物事を荒立てないようにする配慮とか。
傑作だと評価の高い『しあわせの書』を読みたくてまずはこの作品を読んだんだけど、ファンになった。
7つの短編のなかで、「帰りた銀杏」が一番好き。
街の整備が別の目的のためになされていた、とかスケールが大きかったので。 -
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ネタバレ構成の妙に楽しませてもらえる一遍。
視点が変わることによって、同じ事象も違うものに見えてくる。
冒頭のナルシス感満載な手記から、事件を俯瞰する視点に切り替わる、このパターン大好き。
達夫のダメっぷりがイライラするほどだったとはいえ、色々壮絶でした……
考えてみれば19歳だもんね……そりゃあ可愛いくて若い子にフラフラするよね……それにしては腹黒い部分だけは成熟していた気もするが。
時代が違うから仕方ないのでしょうが、女ナメすぎ。ふざけんなよ。
その分、桃季子の強さが爽快。
とはいえ、ちょっと都合良すぎる気がしないでもないが(ヨットってそんな簡単に沈められるの?)。
それと、島で二度目に見た -
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泡坂妻夫は今となっては懐かしい「幻影城」でお目にかかって以来のファン。現代ものは登場人物の言い回しとか、情景描写とか、いつの時代?という古臭さを感じさせて、しかもそれが作品の魅力だったりする。
時代物は文句なく大好き!無理目な展開やトリックがあるが、それもご愛敬。江戸の言葉、季節の風物着物の柄すべて丁寧で、読んでいるのが心地よい。
表題にもなった『夜光亭の一夜』は手妻師浮城はあの人の…と想像が膨らむ。
心がざわついてしまう時に短編一つ読んで寝ようかなと手に取る一冊。
唯一気に入らないのが表紙。辰親分、もうちょっといい男のイメージなんだけど。せっかくの森美夏さんなのに。