あきのレビュー一覧
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“「どうして泣くの?お嬢さん。悲しいの?」
指摘されて気がついた。頬に涙がこぼれていた。
「怒ってるの!あんな綺麗な羽を、誰にも渡す必要なんかないのに。王様にだって、あんな綺麗なもの奪う権利はない。なんで渡しちゃったの!?」
「綺麗......?」
ルスルは生まれてはじめて聞いた言葉のように、それを繰り返した。そしてさらに困惑した表情になる。
「わたしのために泣いてるの?」
戦士妖精たちも、泣き出したアンを不思議そうに見ている。彼女がなぜ怒り、なぜ同時に泣いているのか、理解できないらしい。
その時そっと背後から、アンの両肩に手が置かれた。振り向くと、シャルだった。
黒い上衣とズボンを身につけて -
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いよいよ佳境です。
クリスとシャーロックが結婚するため、
シャーロックが全てを捨てて
新天地(新生活)を開拓するのか。
親族をねじ伏せて未来の公爵夫妻となるか。
その為の試練として
シャーロックが単身アメリカへ・・・。
2人の明日はどっちだ?!
壁にぶち当たるかっこ悪い姿を見せたくないから
クリスは連れて行かないという男心(?)に同情。
でもその前にさらに2人の仲も進展して
(読者にとっては)遠恋の不安無しです。
クリスはどこにいてもドレスを作っているでしょうが、
パメラは、イアンは、アントニーは?
次作で身の振り方がいろいろ決まるんでしょうね。
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Posted by ブクログ
短編集です。
ジャレッド、クリスとシャーロック、アントニー、ソフィアとアルフレイド(シャーロックの両親)の話の計4編。
1つめは、あとがきによると雑誌掲載ではジャレッド初登場の中編らしい。
そういえば、文庫派の私は本編でジャレッドの登場を少し唐突に感じたような。
時期的には『黄昏に見る夢』と『約束の手紙』の間だそうです。
2つめは、『宵の明け星』と『追憶の糸』の間ぐらいの主役2人の話。
3つめは、『翡翠の森』での日々をアントニー視点から見た話。
4つめは、シャーロックのご両親の馴初め話。
今回もあきさんのミニ漫画ナイスです。
帯やなんかによると、本編はあと2冊のようです。
早くハッピーエン -
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“アンの後ろ姿を見つめる。
彼女は、自分で気がついているのだろうか。チビで、細くて、ひょろひょろした手足ばかりが目立っていた一年前に比べて、自分がすこし大きくなっていることを。
すこしだけ背が伸びて、胸や腰あたりにまるみができて、手足のバランスが良くなった。
小柄だが、すらりとした立ち姿だ。髪の色も、わずかに薄くなった。廊下の窓から射しこむ光に照らされる髪は、艶も増している。
たった一年で、少女が娘へと変化しようとしている。ただし中身は、外見ほど変化はしていないらしい。甘い言葉に応えられるようになるのは、まだまだ先かもしれない。
アンの姿が廊下の向こうへ消えると、シャルはふっと笑った。
生まれ -
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“アンは驚いた。
「そうか……。ほんとうに、そうよね……誰が?ていうか、どうやって……?」
――銀砂糖は最初に誰が作ったの?妖精が作ったって言われてるけど、妖精の誰が作ったの?どうやって!?
見慣れた風景の前に突然、未知の扉が開いたようだった。
銀砂糖は、最初の一握りの銀砂糖がなければ精製できない。けれど最初の一握りの銀砂糖も、銀砂糖がないとこの世に出現しない。銀砂糖は一体どうやってこの世に現れたのか。
それはいいようもなく不可思議な事実だ。なにかの魔法か、奇跡か。人間が知らない、妖精の神秘の技法か。想像するだけで、心が躍った。
「だから最初の銀砂糖には、得体が知れないものって意味もある。あな