あらすじ
「どうして立ち向かわないの!」
「お前には関係無い」
古代の言葉で「楽園」を意味する王都ドラ。
カンナはそこで王立騎士団員を目指し、日々努力を重ねていた。
入団試験の対策は万全、実力も充分。
しかし年に一度の試験では、なぜか毎回毎回思いもよらぬトラブルに巻き込まれ、受験できずにいた。
次こそはと意気込むカンナは、4度目の試験を1ヶ月後に控えたある日の夜、
衰弱し、行き倒れていた謎の美少年・シンクを拾う。
間近に迫る試験のことを気にしつつ、しかし誰かに追われている様子の彼を放っておけないカンナだったが、
シンクは彼女の善意を疑って……。
【目次】
プロローグ
第1章 拾いもの
第2章 秘密
第3章 シンク・ラダとシヴ・マーラ
第4章 当たり前を教えて
エピローグ
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「wonder wonderful」が素晴らしく大好きすぎたこともあって、期待感が高くてちょっと不安で買ったもののなかなか読めなかった。…が、やっぱり素敵な物語で期待にしっかり応えてもらえました。
前作よりも文章のプロローグや背景描写がハッキリしていて読みやすく、前作と同じように人と人とのつながりの温もり、頑張ることの大切さを教わり、幸せな読後感を味わうことができました。
あー、おもしろかったーっっ!!
Posted by ブクログ
「wonder wonderful」を読んで好きになり、前作3冊を購入しました。次も絶対読みたいと思っていて、いつ次回作が出るんだろうと心待ちにしてました!
やっぱり思ったとおり、素敵な書き手さんです♪
今回も楽しく読ませていただきました!
早くも次回作に期待大!!!
Posted by ブクログ
「wonder wonderful」で有名になったネット出身の作家さんの書き下ろし。商業作家さんとしての実力を堪能させて頂いた。
それにしてもこの河上朔さん(イチさん)の書かれる主人公は苦労人ばかりで(うぷぷぷ)読んでいて楽しくて切なくなるのは同病相憐れむという奴でしょうか。
ヨーロッパの中世を思わせるどことも知れない王国の王立騎士団の入団試験を受け損ね続けているヒロイン、カンナ。彼女がうっかり拾ってしまった行き倒れ少年、シンク。この二人をめぐる物語で、祈りの物語でもある。
「神様、私のこと嫌いですか」と言いたくなる時はだれにでもあるもので。この本を読んだからといって自分の何かが解決するわけではないけど。
読んで幸せになる物語だった。
シリーズ化……しますよね?
Posted by ブクログ
この本を読むより先に、同じ作者さんの「災いの魔女と幸いの王」の方を読んだため、運の悪い女の子ががんばる話、という設定に既視感を覚え、またそういうパターンか、と少々残念に思った部分はある。こちらの本の方が先に出ているので、やはり先に読むべきだったかもしれない。
それでもこの本自体はよく練られていて、おもしろかったことは間違いない。
シンクの謎に興味をそそられ、ひっぱられるように読まされた。
Posted by ブクログ
1冊完結に丁度いいスケール。「ファンタジー=壮大でなければ」というのから離れた、完成度の高い物語だった。
戦争も魔法も王家も陰謀も、とにかくぜーんぶナシ!ちょっと厄介な能力を持った子が、いかにして自分や世界を肯定するようになるか、しかもその第一歩目だけを丁寧に描いていると思う。
Posted by ブクログ
河上さんの作品だし、安心して読めたお話。
シンクにはときどきいらっとするけど、だんだん人間らしく?感化されて戸惑ってく感じがよかった。
ヒーローよりヒロインが男前な話。
ちょっとデレが見えるようになってきたので、今後が楽しみだけどたぶん続かないでこのお話で完結なんだろうなーさみしす。
相変わらずどのキャラクターも善で、読んでいてあったかいのとか思っちゃうのは、ひいきの入りすぎかな。
Posted by ブクログ
がんばる女の子、特別な男の子、まわりの温かい人たち。諦めきれない女の子、諦めた男の子、見守る大人(と邪魔するおとな)。そんなボーイミーツガール。
すべて報われた終わりじゃないけど、未来があるこういうハッピーエンド、好きです。
元気が出る本。
Posted by ブクログ
前作3冊の面白さから、次に新作が出るなら迷わず買う!と誓い、今回はちゃんと予約してゲットしました。
期待を裏切らない書き手さんで嬉しい。
読みやすく、キャラの一人ひとりが魅力的で、読後感も良い。
これは続きが出ても嬉しいかもしれないけど、これはこれで終わってもいいなとも思う。
Posted by ブクログ
古代の言葉で『楽園』を意味する王都ドラ。カンナはそこで王立騎士団員を目指し、日々努力を重ねていた。入団試験の対策は万全、実力も充分。しかし年に一度の試験では、なぜか毎回毎回思いもよらぬトラブルに巻き込まれ、受験できずにいた。次こそはと意気込むカンナは、四度目の試験を一カ月後に控えたある日の夜、衰弱し、行き倒れていた謎の美少年・シンクを拾う。間近に迫る試験のことを気にしつつ、しかし誰かに追われている様子の彼を放っておけないカンナだったが、シンクは彼女の善意を疑って・・・。
「wonder wonderful」が度肝を抜かれるほど面白くて驚いた作家さんだから期待もかなり大きかったのだけれど、その期待にしっかり応えてくれた作品。主人公のカンナが本当にいい子で癒されます。元気いっぱいだけど、落ち込むときだってあってとても人間らしい。困ってる人を助けずにはいられない本来の優しさがあるんだろうなと思う。最初シンクの印象は何て感じ悪い根暗なんだ・・・でしたが、明るいカンナにぐいぐい引っ張られるようにして、他人のために力を使うことで得られる喜びに気づく彼に、思わず気持ちを重ねずにはいられませんでした。みっともないことを嫌ってすぐに諦めてしまう自分はシンクの方が近いからかも。ラキや団長もいい人で、賑やかな物語でした。面白かった!続編をぜひ!!
Posted by ブクログ
wonderwonderfulがめちゃくちゃ面白かったから、期待しすぎたせいかな……あんまり心に響かなかった(´・ω・`) 面白くないことはないんだけど、物語のほんの入り口って感じというか、童話というか、教訓話というか……ヒロインが、清く正し過ぎるんだよな。なんつーか、もうちょっとわがまま言って良いと思うし、ヒーローもヒネたお子ちゃま過ぎだし。こかげとルカナ―トがとっても素敵な大人だった分、どうしても比べて見劣りしちゃうんだ。読むのが逆だったら、ここまで残念な気持ちにはならなかったと思うけど。あと、表紙&挿絵が微妙だった。物語の妨げってほどでもないけど、この作者さんのお話はイメージ崩れるくらいならなくてもいいかなって思う。
Posted by ブクログ
がんばってもがんばってもうまく行かない少女と美少年のお話。
全体にかわいかった・・・。
ぜんぶうまくいくわけではない、というところが良い感じ。
やっぱり作者は綺麗にまとめるのがうまいんだなー。
Posted by ブクログ
ボーイミーツガールで、みんないろんな価値観があるんだよ、というのを教えてくれる話。
苦労して、苦労して、それが無駄にならないなら素敵だな。
面白かったけど、前作がかなりのツボだったので…今回は☆x3。
ネット小説出身の方としては上手いと思うので、頑張ってほしいな。
Posted by ブクログ
前作の書き下ろしスピンオフを読んだ時も思いましたが、今回も書き下ろし。
キャラクターや世界観の設定、コンセプトやプロット立てるのが上手な著者なので、編集さんがきっちりついた今、かなり上達、読みやすくなったなーというのが第一印象。内容もそれなりに。コンセプトがいいので、中高生が読むといいかも・・・ファンタジーですが、夢とか努力の意味とか、現実とか普通に必要なことがさりげなくわかりやすく描かれてるので。
ゼナと隊長がかぶって仕様がない。もう続編出ないだろうけど、今のコンディションでWWの続編が読みたい・・・。