西炯子のレビュー一覧
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購入済み
共感出来る男心
驚きに笑いに悲哀…少年から老人までの男達の一場面を取り上げた短編集。特に面白かったのは、故人の鍵付き本棚、85歳の推し活でした。
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Posted by ブクログ
お話は2036年から始まります。
1966年生まれの平川 健一(ひらかわ けんいち)さんは、70歳になっています。
病院で医師から「すぐ入院してください」と言われました。
がんで余命3か月を宣告されたのでした。
平川さんの入院生活が始まりました。
お部屋は302号室、担当の看護師さんは梶原 花(かじわら はな)さん、29歳の明るい女性です。
平川さんは、ベッドで半身を起こし、お昼ご飯(病院食)を前に怒っています。
「こんなもの食えるか!
だいたい なんで俺ががんなんかになるんだ!
俺が何したっていうんだよ!
よ、余命3か月だなんて、、、そんなのあるか!」
そんな平川 -
Posted by ブクログ
「男だって泣きたい時はある」
なんて書き方をしたら、
男性からも女性からも叩かれそう。
本書はそんな意味ではなく、
「こんな時に男は泣きたくなるんだ」
的なカンジで受け止めるとどうだろう。
そんな5つの短編からなる本書。
「涙」に関しては、私は2本目の『ハルと嵐』が好き。
敷かれたレールから
「このまんま一生抜け出せないのか?」の不安や
抜け出そうとする時の勇気など、
まだ若かった頃の懐かしい感覚を思い出します。
そして、
女性からの言葉で「コロッ」と前向きになれる
今も昔も変わらない私の中の少年の心。
「涙」に関係がない所で好きだったのは、
1本目の『そこでは誰もがひとり』の女性の反応 -
Posted by ブクログ
余命宣告をうけた70歳のおじさん“健一”と、
29歳の看護師の女性“花”が繰り広げる、
あったかい、思い出と食べ物ストーリー。
ちょっとした前振りのあと、
「うまいもの、食ってきたんだ…」
「俺のためだけに、料理作ってくれるか・・・」
「もう一回食いたいな。あの店のナポリタン・・・」
ほわんほわんほわんほわん・・・と、
昔のおいしかったものエピソードに入っていく。
このお話で取り上げられる食べ物の一つ一つは、
決して高級なものや、グルメなものではなく、
健一さんにとっての“おいしかった記憶”。
そして、多くの方が共感できそうなエピソード。
「人生で最後に食べたいもの」
という、切実な話では -
7巻で挫折しました
西先生のマンガは追いかけすぎてしまったのと、自分が老人の域に入ったせいか、共感できなくなってきたのかも。
こじらせているヒロインと付き合うのは、私には姉の結婚くらいの長さが限界だったのかなー。