西炯子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
書かれたのが1992年ということもあって、時代を感じる作品で、時折、そういえばこんな文体が流行っていたなあと微笑ましい気持ちになりました。
まさかのワーグナー使用方法にちょっとびっくりしましたが、周りにクラシック音楽を常に流している人(あの時間も)が多いため、そこまで違和感は感じず。
どうしてもクラシック音楽家の立場から見てしまうので、そもそも芸大に入っておきながら「学ぶことがない」とか「先生はCD」(CDだとやっぱり音がミキシングされているため生音には敵わない)とか言ってしまう彼に首を傾げたくなりますが、イタキスの入江くんも折れかけたシャーペンで5分間だけで解いた試験で全国1位とかになっていたので、そんなものかと納得した次第です。
コントラバスの彼が本気で気持ち悪くて、読みながら吐き気を覚えました。あんな目に遭ってもリハーサルに出る彼は偉いですね……。
とりあえず続きを読まないと、二人の関係については何も言えませんが、好感度の高いスタートでした。 -
Posted by ブクログ
まず。この人が書く舌がエロい。キスシーンの時の舌のタッチだけでごはん1杯いけます。尖った感じが非常にけしからんです!!
そんなわけで、大半の女子はあっさりと真木先生に心を持っていかれること必至。メガネにふわふわ猫っ毛、長い睫毛、骨骨しい身体、そして極め付けに左利き(大事)と来た。正統派じゃないあたりがとても良い。とても良いね!!
女の幸せ=結婚 に歯向かっていく作品と思いきや、逆に全力で肯定している皮肉なザ・少女漫画。中盤の「少女漫画って絵柄は変わりつつも最後が両思いって言うのは変わらないよね」的な台詞がそれを如実に表している。
地味な外見と素っ気ない態度で男を寄せ付けない自分に自信ナシ主人公と見せかけて、誘いにはすぐ乗るし、思わせぶりな態度も取る。それでいて、絶対に自分から好きにはならないし、卑屈でネガティヴ。恋愛に諦めつつも、仄かな期待を抱いている。それも、この歳で白馬の王子様的な。あ〜〜!こ、これは現代のいわゆるこじらせ女子だ〜〜!!
…な主人公に共感しかない。普通あんなイケメン医師(しかも自分にゾッコン)に求愛されたらコロリと言っちゃうけど、こちとらプライドの塊だからね。妻帯者だけどまーいっか、的な遊びじゃ満足できないお年頃だからね。
それでも、結婚って何なんだろうね。と同じ疑問を繰り返す主人公が、1番結婚を望んでいて、それが愛し愛される結婚だっていうのが良いよね。妙に現実的な物語の中で、少女漫画に純粋培養されて育った夢を捨てきれない現代女子にもう一度夢を見させてくれた。
これで、40歳まで独身でも希望が持てる女子が増えた気がします。ありがとう西先生。