秋吉理香子のレビュー一覧
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物々しいタイトルで秋吉作品。これはかなりのイヤミスか?と覚悟を決めて読んでみたら正統派ミステリでした。少女の心の描写はさすが秋吉さんって感じ。そして最後はちょっと甘く切ない恋の香りも。
あらすじ(背表紙より)
「美しく強かな継母が父を殺した」再婚してわずか一年半足らずで父が急死。遺産とビジネスを受け継ぎ活躍する継母の姿にそう確信した女子高生の瑠璃。自らの死で継母の罪を告発しようと訪れた自殺の名所で“幽霊”の少年と出会い、ある約束をする。六日後―それが瑠璃の自殺予定日となった。瑠璃は父の無念を晴らせるのか?!すべての予想を裏切るノンストップ・ミステリ! -
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2020年、8冊目は、主に隙間用にしていたアンソロジー。
今回は、一言感想を添えて。
秋吉理香子「神様」
デビュー作『暗黒女子』を色んな意味で、ミニマムにした感じのイヤミス。「凝縮」じゃなく「ミニマム」ね。
井上真偽「青い告白」
大オチは早い段階で気付いた。どぅ、ソコにもってくのか、注目してたが、展開と伏線回収が絶妙。この中では、一番好み。
友井羊「枇杷の種」
残念なのは、この位置に配されたコト。次と逆の位置、または最後なら……。アレ⁉️と引っ掛かったトコが……。
七尾与史「それは単なる偶然」
らしいと言えば、らしい。ただ、個人的には、好みとは言えない。
八津矢車「札差用心棒・乙吉の右往左往」
歴史物苦手の自分。展開的には嫌いじゃないし、キャラもイイ。それでも、脳内映像喚起等、少し難を感じた。
今回のアンソロジーの拾いモノは、井上真偽。この方は単著を読んでみたい。
解説は、解説~読む方にも対応しているし、単著を探すのにも有効な親切設計。一方で、コレも個人的見解だが、途中で休憩挟む位、少し親切に過ぎた感もあり。 -
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2019年、30冊目は、『暗黒女子』以来の秋吉理香子。
二学期の始業式の夜、小山のぶおは、何者かに呼び出され、崖から突き落とされてしまう。しかし、彼は助けに来て、やはり転落してしまった高橋真治と入れ代わり、一命をとりとめる。彼は高橋真治として、自分を突き落とした犯人をつきとめようと、元の学校に転入する。
未読の方へ。注意点を2つばかり。
①『暗黒女子』のイヤミスを期待すると、完全に裏切られます。
②いわゆる、入れ代わりモノです。超現実的な設定が苦手な方向けではありません。
以上を踏まえておいてください。
ファンタジー系ミステリー。「ミステリーにファンタジー要素入れたら、何でもアリになっちまう」と思う方もいると思います。自分も、夢オチ、上位概念オチ、最近一歩進んで、ヴァーチャル・オチってのもあり、 その辺はあまり好まないタイプ。ただ、今作は、ギリギリ、ファンタジーで止まってくれた、という印象。
犯人探しの途中、小山のぶおが、疑心暗鬼に陥る部分の、伏線回収はなかなか上手い。この辺は『暗黒女子』より上かもしれない。
そんなミステリー要素を取っ払うと、冴えない鉄オタの、小山のぶおが、リア充イケメンの高橋真治と入れ代わるコトで、今まで見えていなかったモノや、級友の姿が見えて来るという、どちらかと言うと、ベタな成長譚。
もぅ一つファンタジー的(〇〇〇的)な要素が、クライマックスで明かされるが、ソレは読んでのお楽しみとしてください。ちなみに、自分が途中で感じた違和感は、ソコにあったんだ……ってトコ。
全体的には、とても読み易く、変に技巧的だったり、知識的だったり、というコトもない。ただ、『暗黒女子』のドロッとした感、ヤラれた感の方が自分の好み。ヒネくれたオッサンには、爽やかに過ぎて、★★★☆☆止まり。 -
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二女の薦めで読んだ本を学校の図書室に返しておいて~と頼んだだら、『これ、面白いよ』と差し出されたのがこれ。「死者は戻る」って…とほとんど心は動かなかったのだけれど。ふと、「もしかすると、娘も母がおもしろいよ~と薦めた本を(ヘッセだったり漱石だったり)こんな気分で受け取っていたのかも」と思い至り、ならば母も気は進まないが読もう!時間もあるし!!で読み始めたら・・あら、案外面白い!と、2時間ほどで読破。
このタイトルはさて???読み終わっても一向に謎だけど、それはさておき。冴えないオタクの高校生がイケメン高校生と入れ替わっていた!という設定で始まるストーリー。展開が読めずページが進みました~。
読み終わって思うのは。外見とか偏見で、本当のことが見えてないってことは多々あることなんだろうな、ということ。特に学生時代は。クラスの人気者を斜に構えて見ていたけど付き合ってみると、なんだいい奴なんだ…と見方を変えていく主人公ののぶお。そうなんだよな~そういう視点で、今の自分を考えてみる。そうやって穿った見方をしているのかも、ちょっと苦手なあの人のこと。視点を変えると・・変わって見えてくるかも?
いや、私はもう五十路が近い、人生酸いも甘いも・・・のおばちゃんだった。中学生の二女のセレクト、なかなかイケてました。