平野敦士カールのレビュー一覧
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これは面白い。最近,ケータイ向けのいろいろなサービスを使っているけど,あれもこれもプラットフォームだと気づいた。その他にも実例が次から次へと頭をよぎるよぎる。どれも読みやすく,すぐ読み終わってしまった。何か読み落としてしまうのではないかと思うくらい。
プラットフォームという「場」を構築するだけではなく,参加する場合,その検討をする場合…つまりすべての企業に必要な考え方。うちの会社はどうだろう?
著者はプラットフォームの構築にも携わった実務をこなしている。その関わった事業に対しても,ネガティブな点にも言及しており(Chapter3),著者の本気を感じる。
オープンな戦略をとったそのプラットフォー -
Posted by ブクログ
マルチサイドを持つプラットフォームが、間接ネットワーク効果によって大きな成功を収める事例が目につくが、成功者の影に、不発のまま終わったプラットフォームが幾つも存在している。その成功と失敗の違いは何によるものなのかを本書は考察し示唆してくれる。それは、取引のフリクションを低減させて価値を生むことであったり、参加者の交流促進やバランスであったり、ルールや基準であったりするが、実際に成功するプラットフォームになるための具体的な要素の獲得は、試行錯誤の連続であり、資金が尽きるまでに起爆できるかどうかが問題であるといったことが記されている。
いずれにせよ、主流のミクロ経済学が教えることとは異なるプラット -
Posted by ブクログ
ネタバレ著者に出会ったのは10年前。
アライアンス仕事術に驚き、そしてこれを学びたい!
と著書を一生懸命読んだ。
ただ、すっかり忘れてしまい、
モヤモヤの溜まる毎日。
改めてこの本を読んで思い出そうと手に取りました。
「過去と周りは変えられない。
周りを無理に変えようとせずに
自分が変わろう。(p36)」
のようなハッとするフレーズと
物語形式で進むストーリーでグングン読み進められました。
自分成長戦略シートなど
過去の著者の作品を振り返ることができ
「場つくり」「人にはない強み」を作っていく
方法もわかりやすかったです。
忘れちゃったなと思う時はサッと読み返せる本
オススメです。 -
Posted by ブクログ
現在経営企画に身をおいているので、短期的な視点だけでなく、
中長期的な視点で事業を如何にドライブしていのかを、世の中の
動きと合わせて考えていかないといけないと思っており、
著者の最新作である本作品を手にしました。
世の中的には1700年代後半に起こった蒸気機関をベースに機械化が
進んだ第1次産業革命から第2次、第3次を経て、現在は第4次産業革命の
時代に入っている。
釈迦に説法ではあるが、IoT、ビッグデータ、AIといった新しい
テクノロジーをベースに産業構造の変化が起こりつつある。
技術革新が進む中、世の中の困っていることを改善する事ができる
ようになり、ものを作って、ものを売るという -
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プラットフォームという視点は必ずしも新しいものではない。昔から、築地市場、証券取引所、百貨店、雑誌などでもとられてきた戦略だからだ。
ではなぜいま、この考え方が注目されているのか。
①技術進歩の速さ--アライアンス(提携)を行うほうが、効率的かつスピーディに対応できる。
②顧客ニーズの多様化--多くのニーズに迅速に対応できる企業だけが生き残ることができる。他社の力を上手に借りることが大切。
③外部ネットワーク効果の迅速かつ広範な拡大
④デジタルコンバージェンスの進化ー音楽、映像、コンピュータ、家電、ソフトなどの産業の垣根が取り壊され、収斂していく。産業自体がなくなっていく可能性すらある。 -
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Posted by ブクログ
ネタバレオンラインのビジネス・ブレークスルー大学で取り上げられている論理的思考、問題解決手法。
思考逃避の要因を取り除き、なぜかを問う。市場の未来を見通すための「アナロジー思考」と「プラットフォーム思考」。顧客の未来を見通す「事業構造と顧客交点アプローチ」「時間軸と顧客交点アプローチ」「顧客個人の内面と外部交点アプローチ」。未知の問題を自分で考えると同時に多様な人たちとの討議を通じて集団IQに高めていく。
本を読み、提示されている問いに取り組むことで、思考トレーニングが求められているが、個人的には実際に取り組むには、自身の課題意識、環境など、ハードルの高さを感じた。また、集団IQのためのプラットフォー -
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Posted by ブクログ
今回の本は、レビュープラス様からの献本です。ありがとうございます。
あの大前研一が創設したビジネス・ブレークスルー大学で教鞭をとっている方が執筆されている。火曜日の日経新聞の朝刊の広告には、発売たちまち重版と書かれていた。「すべての日本人必見!」と書かれているように、「答えのない世界」でどうやって生きて行けばいいのかという問いに対してどうすればよいのか考える内容となっている。
「柔らかアタマ」を持つためには、まず「準備運動」として「思考逃避」に焦点を当てている。「思考逃避」して痛い目に合っていると言えば、東京電力だ。津波や地震対策を怠ってあの大惨事を引き起こしてしまった。「空気を読みすぎる