大前研一のレビュー一覧
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大前研一氏から、新しい時代に向かってビジネスをどう作っていくか、ストリートスマートの重要性を説く一冊。当時、これを読んだ時には、まだ半分くらいしか理解できなかったところだが、今読み直し、改めて素晴らしいと思った。大前氏が伝えたかったことの一つに、朝型の仕事術を挙げている。今でこそ、朝活という形で市民権を得ている早朝から働き、9時には完全にレディの状態になったいる、そういうアメリカの働き方を推奨している。パワーブレックファーストも時に重要だ。日本人同士であれば、よりできそうなこのアプローチを、米州経験から見ても日本人に欠けていると。
自分自身がボトルネックにならないように意識して、常に部下がアクティブな状態を作り上げるのも上司の役目だという。クリティカルパス、ダンドリ、この2つを徹底的に整理していく。 -
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RTOCS アールトックス と読む。RealTimeOnlineCaseStudyの略。
大前研一氏が主宰した教育会社株式会社ビジネスブレイクスルー(現Aoba-BBT)の
受講生であれば誰でも知っている言葉だ。
有名大学の、時代に乗り遅れた古いケーススタディではなく、
今この瞬間の企業を題材に、そのトップになったつもりで経営を考える、
生きた題材で、答えのない仮説を立てる、というものだ。
素晴らしい教育方法、思考訓練法だと思う。
もっともこれは正解はないので、○×に慣れた、正解を答えることに喜びを見出す
偏差値優等生には受け入れらない学習法かもしれない。
しかし、大前さんがこれを本の形にするとは、ちょっと驚いた。
内容は週刊誌で連載しているものが中心。
そう、大前さんは常にRTOCSをやっているわけだから。
さらには「もしも独裁者だったら」これは??
もともとRTOCSは、あなたが経営者になって大鉈を振るうとしたらどうするか、
なのだから、常に「独裁者」なのだ。それを別の章にするのは、見せ方だけ。
最後の章で教育に真っ向から取り組んでいるのは、大前さんらしいと思うが。
サブタイトルの 他人の立場に立つ、ってのはちょっと違うだろう。
他人 じゃなくて 組織責任者 なのだ。
他人の立場に立つ というと、発達障害を連想してしまう。
他人の立場に立てない、、、
そうか、今や日本人の多くはそういう人たちなのか、、、
プロローグ ますます重要となる「思考訓練」
「答えは数秒で入手できる」時代/AIの返答は「正解」ではない/「コンサルタント」と「リサーチャー」の違い/ますます求められる「0から1」の発想力/「構想力」「発想力」の土台は「思考力」
序章 「RTOCS」とは何か
まだ答えが出ていない問題について「自分なりの結論」を導き出す/原点はスタンフォードで見たケーススタディの古さ/経営者として一番重要なのは「自分だったらどうするか」/老舗メーカーをどう立て直すか/AIにはできない発想の飛躍/「他人の立場」に立つメリット/会社員なら〝2階級上〟の立場で考えよ/「100本ノック」もついに10
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第1章 もし私が〝話題のニュース〟の当事者になったら
もし私が「対米関税交渉」を任されたら/もし私が「日鉄社長」だったら/もし私が「セブン&アイ社長」だったら/もし私が「日産自動車」の再建を依頼されたら/もし私が「西武グループトップ」だったら/もし私が「そごう・西武」の再建を任されたら/もし私が「大企業の人事部長」だったら/もし私が「日本銀行総裁」だったら/もし私が「石川県/静岡県知事」だったら/もし私が「経済産業相」だったら/もし私が「経済財政政策担当相」だったら/もし私が「教育改革担当相」だったら/もし私が「日本の国家アドバイザー」だったら/もし私が「デジタル担当相」だったら①~③
第2章 もしあなたが〝1日独裁者〟になったら・・・・
甲論乙駁の混乱を切り拓くのが〝独裁者〟/なぜ「独裁者」という設定で考えるのか?/もし「AI研究の第一人者」になったら/もし「国連事務総長」になったら/もし「ウクライナ大統領」になったら/もし「日本の首相」になったら/「小選挙区制」から「大選挙区制」へ移行を/〝九州大統領〟〝北海道大統領〟〝福島特別州知事〟として/少子化対策と移
民受け入れ/学習指導要領どおりにしか教えない「一条校」は廃止する/もし「大阪府知事」になったら/USJを大幅に上回る集客力?/「独裁者型経営者」はどこが秀でていたのか
第3章 「第4の波」時代の人事戦略
人事戦略のカギは「ジョブ」ではなく「スキル」/「あなたは具体的に何ができるのか?」に答えられるか/ブルーカラーは不足、ホワイトカラーは余剰/中途、シニア、外国人労働者の採用が増えている/AI面接で採用の〝質〟は圧倒的に差がつく/「○×△」や「ABCD」評価では役に立たない/「ジョブの定義」がなければ評価不能/「スキルベース」だと日本人の採用が激減/「人事部の役割」も従来と大きく変わる/副業・兼業人材に仕事を任せるしかない/急拡大する「スポットワーク」/フリーランスエコノミーは20 兆円産業/AIの活用で世界から〝仕事〟が消滅中/「AIによる失業」と「AIとの共存」/生成AIの進化から「AIエージェント」へ/スキルベース組織で人材を〝3分化〟する/日本への提言
エピローグ 〝暇な土曜日〟に「思考力」を鍛え -
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大前氏による、日本を主軸とした時の論点と整理、こうあってほしいという思いも含めての論評。毎年見て、いつも素晴らしいなと思うのが、日本の政治を変えるべきであり、批判もするが、決してそれだけではないという点だ。我々にできることをきっちりと提示してくれていて、明日からでも行動を変えることで、よき社会に変革できる可能性を示唆してくれる。例えば、教育は、月に1度でもいいから、教育現場で教えて見たらどうかと。確かに、自分の人生を社内に還元する方法があるとすれば、こういう直接的な教育というのはいい。文科省は、やってほしくないことで、一律的な人間を作り出そうとしているように見える。
海外編では、トランプを中心に地政学リスク、進む方向に対しての見解を読みながらキャッチアップできる。 -
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大前研一さんが若かりし頃マッキンゼーに入社したての時期に、メモ書きしていたものをまとめたものだと冒頭に紹介されています。コンサル会社に入社してまもない社員が本を出版し、またそれがマッキンゼーの売り上げにも貢献していたようで、本国からも色々と横槍が入ったようです。内容は、ビジネスの本質を捉えるための手法などが、理路整然とわかりやすく書かれています。今ではフレームワークが構築され当たり前になっているものも、当時の大前さんの言葉で説明がされています。
私の読んだものは、2003年の第11版なので(表紙がクリーム色)、新装版とは多少違うものかもしれません。 -
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ネタバレ20年前の著書になるが、現代でも通用する考え方であると同時に、日常への意識が書いてあってよい。
・機能だけでなくデザイン→身の回りの気になったデザインを記録する、デザイン専門誌を読む
・議論よりは物語→物語の感性を磨く本(ex.ストーリー ロバートマッキー著)
・個別よりも全体の調和→いい例え話を記録する、交響曲を聴く(ex.ベートーヴェンの交響曲第九番)
・自分の仕事を注意深く見つめる必要がある
→①この仕事は、他の国ならもっと安くやれるだろうか?
→②この仕事は、コンピュータならもっと速くやれるだろうか?
→③自分が提供しているものは、豊かな時代の非物質的で超越した欲望を満足させられるだろうか? -
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本書は「社会の技術的負債」の監査報告書だ。第一の波(農業)と第二の波(工業)は日本が得意だったが、第三の波(IT化)では“属人化された業務”“曖昧な業務定義”“部門ごとにバラバラなデータモデル”が障害となり、システム化が進まなかった。仮に自動化しても雇用慣行とぶつかり、コスト構造が変えられない──この指摘は、現場のエンジニアとして強く頷ける。
第四の波=AI・スマホ時代について著者は、自社の強みを極限まで尖らせる戦略を説く。技術に置き換えるなら、プロダクト思考とAPI経済、データ基盤(収集→整備→活用)、継続的デリバリ、そしてMLOpsで価値を出し続けることだ。正論ではあるが、現状の日本企業とのギャップは大きい。レガシーな承認プロセスやベンダーロックイン、工数評価文化のままでは実装に落ちない。
建築基準のCAD自動チェックや、エストニア型のフル電子会計は、技術的には「機械可読な規制」「標準スキーマ」「公開API」「監査ログ」で実現できる。だが職務再設計やリスキリングなしに導入すれば、職域を失う側から強い抵抗が起きるのも現場感覚として当然だ。
総じて、本書は日本の非効率を鋭く可視化した好著。一方で処方箋は“経営×制度×現場”の同時リファクタリングが前提で、難易度は高い。もし現場から着手するなら、(1)属人業務のドメインモデリング、(2)規則の機械可読化、(3)小さなAPI化と計測、(4)自動化と雇用のソフトランディング(役割転換)のセット運用が現実解だと感じた。技術は十分、最大のボトルネックは組織設計とインセンティブ――その厳しさを直視させる一冊。 -
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大前研一氏が語る日本のポテンシャルと打ち手について。これはシンプルで、観光立国で少子高齢化を打開し、経済成長を遂げるというもの。日本の持つ資源は観光だからこそ、そこにベットする時だと訴える。確かに、日本は人気があって、周りでも日本に行ったという人は本当に多い。それを支えているのは円安とホスピタリティだが、50兆円を目指せると。沖縄もそうだし、離島や島の魅力もある。自然と食、観光資源がたくさんある。地方公共団体が、自ら観光を導く動きは全くなく大変残念。
教育についても考え直す時かもしれない。今の教育制度では、あまりにも日本に帰りたいとは思えない。20世紀型のインプット型の教育はもう限界だ。AIを仕事で使い始めて、さらにその思いが強くなってきた。ほぼ、デスクワークとして頭を使わなくても仕事ができる人については、完全に淘汰される。特に特徴的になるであろうポイントは、クリエイティビティとよく言われるがそうではない。教育とは変わっていくべきもの、工業化と均質化で成長した頃の日本と、現在求められている教育とは必ず異なるはずであり、それを体として変えていくことができないならば衰退しかない。これが大前氏の主張のポイントと見た。そして、その教育を塾と学校に丸投げしている日本は、どう考えても他国、特に危機感の強い台湾やイスラエル、教育者を集めるアメリカ、イギリスには敵わないというふうに分析している。永遠に失われた数十年と言われないように日本は頑張らないといけない。そういう人材、質問する力、自分で考えて、答えを導き出す力、英語がきちんと話せること、こういった知識と経験を積ませていくしかない。