大前研一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いつ読んだかもう忘れてしまったが・・・
1985年以降の世界の変化を分かりやすく解説。
例えばインターネットが普及してから
何が変わったか・・・等。
ここを読んでも大手=安定した企業という
固定観念が拭い切れないのであれば、
誰が何と言おうと自分で痛みを経験してからでないと
気付けない方だろうから、説得は時間の無駄。
タイトルは「質問する力」ではなく「疑問視する力」
にした方が良かったんじゃないか?
これだけ彼が同じ事を言っていても、
みんな危機感を感じないのが不思議で仕方がない。
ちなみに4章以降はM&Aの社長も面接時私に言っていた。
先を見る感 -
Posted by ブクログ
現代経済は「実体経済」「ボーダレス経済」「サイバー経済」「マルチプル経済」の4つの見えない大陸であるという。
この見えない大陸に全てを投資するのはリスクを伴う。消費者や個人が力をもち、彼らの集団心理や気分でお金が取引される。
企業が成功するにはこのプラットフォームをつくることだ。そして、それらの企業がひとつの企業のように組み合わさる必要がある。
旧体質の戦略や経営はすてて、自社の能力と顧客のニーズをしり、新しい価値を提供していくべきだ。
大前研一らしい本。さすがのベストセラーで切り口があたらしい。結論はドラッカーのものに似ている。やっぱりマーケティングかなー。 -
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Posted by ブクログ
かなり時間がかかりました。10時間以上です。読み応えかなり有り。
83年に書かれた本の復刊ですが、今読んでも全く色あせないです。
革新的な超優良企業をもっともよく特徴づける八つの基本的特質は
ってことで八つの特質について書いています。
特に面白いのがあまり数値的な裏付けが登場しないところ、数値って説得力はあっても、感情的に動かされるものはあまりないんですよね。逆にこの本では、筆者の取材や調査がかなりライブに伝わってくる感じがしてよいです。感情に訴えかけるものがあります。
こういった感じの本
ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則
ビジョナリー -
Posted by ブクログ
本書は「社会の技術的負債」の監査報告書だ。第一の波(農業)と第二の波(工業)は日本が得意だったが、第三の波(IT化)では“属人化された業務”“曖昧な業務定義”“部門ごとにバラバラなデータモデル”が障害となり、システム化が進まなかった。仮に自動化しても雇用慣行とぶつかり、コスト構造が変えられない──この指摘は、現場のエンジニアとして強く頷ける。
第四の波=AI・スマホ時代について著者は、自社の強みを極限まで尖らせる戦略を説く。技術に置き換えるなら、プロダクト思考とAPI経済、データ基盤(収集→整備→活用)、継続的デリバリ、そしてMLOpsで価値を出し続けることだ。正論ではあるが、現状の日本企業 -
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大前研一氏が語る日本のポテンシャルと打ち手について。これはシンプルで、観光立国で少子高齢化を打開し、経済成長を遂げるというもの。日本の持つ資源は観光だからこそ、そこにベットする時だと訴える。確かに、日本は人気があって、周りでも日本に行ったという人は本当に多い。それを支えているのは円安とホスピタリティだが、50兆円を目指せると。沖縄もそうだし、離島や島の魅力もある。自然と食、観光資源がたくさんある。地方公共団体が、自ら観光を導く動きは全くなく大変残念。
教育についても考え直す時かもしれない。今の教育制度では、あまりにも日本に帰りたいとは思えない。20世紀型のインプット型の教育はもう限界だ。AIを -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回は世界の潮流にプラスして観光・教育の論点を追加している。
今までの主張に肉付けした印象である。
・世界の潮流
アメリカの言うことを受け流せという論旨はまーその通りだなと思う。トランプは貿易赤字の解消を目指しているらしいが、貿易赤字が積み上がっているのは悪いことではない。最適国から消費者に安いものを届けることがで貿易赤字が積み上がるので、必然の結果ともいえる。
他各国の政治家も官僚もFactは理解しているはずである。
とはいえ、受け流すのには、国が強大であり、一定の妥協は必要である。その点に対する言及がないのはいかがかと思う。日米関税交渉の件を例に出しているが、トランプの場合は参考にはなら -
Posted by ブクログ
変革しなければならないのは個人であり企業だが,個人や企業が変わるには「こうすれば変わるのだ」という「気概」が必要になる。ポイントは
(1)目的地に達した場合,守り抜けるものでなくてはならない
(2)己の強さと弱さを常に知り抜いていなければならない
(3)リスクをあえてとる局面がなくてはならない
(4)戦略に魂を吹き込むのは人であり,マネジメントのスタイルである
である。経営者が備えるべき先見性の必要条件として事業領域の規定と明確なストーリーの作成だけでは不十分で,自らの経営資源の配分にムダがなく,また原則に忠実で,かつ世の中の変化に対しては原則の変更をも遅滞なくやっていくという十分条件が備わっ