鶴田謙二のレビュー一覧

  • まろうどエマノン

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    元々2冊だった本を1冊にまとめた新装版で、なんかちょっと美味しい感じ。
    2つの長編が収録されますが、それぞれにタイプが異なります。「かりそめエマノン」は地球の意志を感じる話で、「まろうどエマノン」はエマノンの旅の目的を感じさせる話。どちらもエマノンを象徴するような話で、これが1冊にまとまるというのは、なかなかいい構成かも。

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    2014年03月04日
  • まろうどエマノン

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    エマノンの中編2作収録。

    『かりそめエマノン』も『まろうどエマノン』も両方とも好きな作品です。
    切なくて胸が締め付けられる。そんな要素を持っています。

    『かりそめエマノン』は、手の感触がうまく使われていて、エマノンの優しさにホロッとします。
    『まろうどエマノン』では、マキの決意が何とも言えません。

    久々の再読ですが、大切なものを感じた瞬間でした。

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    2014年03月01日
  • まろうどエマノン

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    ネタバレ

    エマノン・シリーズの3冊目。今までの「おもいで」と「さすらい」が短編集だったのに対し、この「まろうど」は中編2作をまとめた形です。
    形式の違いとともに、主題も少し違います。
    前巻までは人と地球の関わり、言い換えれば環境問題的な視点が強かったですが、「まろうど」は人と人の繋がり・関わりに重点が移ったように感じました。

    私自身は、前の2冊の方がキレが良くて好みでしょうか。とはいえ、「まろうど」も兄妹や親子の感情の動きが楽しく、サクッと読み終わりました。

    3冊続けて読んでいて、リアルな世界に非現実がごく自然に溶け込んだ独特の「現実」が心地良かったです。何が現実で何がフィクションなのか、境界がボヤ

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    2014年02月14日
  • さすらいエマノン

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    ネタバレ

    原始生命時代から人間に進化した今までの全ての記憶を持つ女性・エマノンの旅を描く短編集で、「おもいでエマノン」の続巻。世界のあちこちで出会った相手側の目線で、各編が進みます。人間の文明化の影響で悲鳴をあげている生物や地球そのものの悲鳴にエマノンが応えていく……という社会派的な色合いが強くなってきた気がしました。
    それが特に顕著だったのが、最後に収録されている「いくたびザナハラード」。そんな人類は滅亡すべきなのかどうか、主人公は思い悩みます。新装巻になり追加された短編なのでしょうか、「おもいでエマノン」の書籍そのものや著者の梶尾氏本人も物語に登場するという、メタ的な展開であるのも面白かったです。

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    2014年02月12日
  • まろうどエマノン

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    エマノンの兄が背負う宿命『かりそめエマノン』
    エマノンと少年のひと夏の思い出『まろうどエマノン』

    エマノン+謎の少女が登場する
    『まろうどエマノン』の方が時間の流れの中に存在し続ける
    エマノンと、それにまつわる人との過去、現在
    そして未来という感じで好みだった。

    来月7日で、ひとまず最後。

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    2014年02月11日
  • 續 さすらいエマノン

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    ネタバレ

    地球上の記憶を連続的に受け継ぐエマノンが記憶喪失、そして結婚。元々の小説を読んでいるんだけど、漫画になると雰囲気がもっとゆったりしてこういうのも良いなぁ。これからも小説も漫画もエマノンを追い続けていきます。でも、シリーズ知らない人にはわけわかんないんだろうなぁ。

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    2014年01月10日
  • おもいでエマノン

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    ネタバレ

    おもいでエマノン
    ぼく、エマノン。

    さかしまエングラム
    晶一少年、田口医師、エマノン。

    ゆきずりアムネジア
    良三、老人、えま、えいこ。

    とまどいマクトゥーヴ
    エマノン、神月潮一郎、ツチノコ。

    うらぎりガリオン
    母サンディ、息子トミー、エマノン、フリードマン、ガリオン。

    たそがれコンタクト
    ヒデノブ、ヨシフミ、エマノン。

    しおかぜエヴォリューション
    鉈地英子、猪部、丹下、エマノン、古橋、アイオン。

    あしびきデイドリーム
    輝良、ヒカリ、エマノン。

    素晴らしい読書体験になる。ポートワインとビターチョコレート。

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    2014年01月09日
  • 續 さすらいエマノン

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    漫画版エマノンも増えてきましたね。最近は原作も復刊されたようで、本書の帯を見るまで知らなかったので買い直そうかと検討中です。

    つるけんの描く女体の美しさったらたまらない。でも、連載のためか昔の本より絵が荒れている気がします。カラーはきれいです。

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    2014年01月05日
  • おもいでエマノン

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    飛行機のなかで読むために購入した本。ひたすら繰り返し読んでも飽きないSF本。単行本もこの編みかたなのだろうか。発表年を感じさせないテーマと文体。

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    2014年01月02日
  • おもいでエマノン

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    ものすごく久しぶりに読んだ。第1話が書かれてから、もう34年もたつんですね。エマノンはそのテーマ故にどの時代でもマッチするので、これだけ時間がたっていても色あせた感じはないですね。

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    2013年12月28日
  • おもいでエマノン

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    2011年5月16日漫画版を読み終えてから
    「是非活字で読みたい!」と思っていたから
    ★は甘めかもしれない。
    表題作のなんともいえない空気の漂う感じは
    この短編にあう音楽を見つけたいのだが見つけられない。

    切なさをまとったロマンティックな時間と恋愛系の
    「ゆきずりアムネジア」「あしびきデイドリーム」
    MADな感じの
    「さかしまエングラム」「うらぎりガリオン」
    超能力者の意味を追う「たそがれコンタクト」
    それらの中間に位置する「とまどいマクトゥーブ」
    人類の存在の方に中心を置いた「しおかぜエヴォリューション」

    あたりはずれはあるけれど、これから3ヶ月連続で
    エマノンに会えることが、まずは幸せ

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    2013年12月21日
  • 續 さすらいエマノン

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    奇しくも「うたかたエマノン」と同じくエマノンが記憶を失くす話。セリフのないページが多く想像をかきたてられる、深い味のある話だった。
    そして、最後まで読むとやっぱりエマノンだと。

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    2013年12月17日
  • さすらいエマノン

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    鶴田謙二によるエマノンシリーズ2作目(エマノンはno nameの逆さ読み)。
    生命誕生から30億年の記憶を持つエマノンの遍歴というのは前作と変わらないが、時間旅行者(らしき人物)や超能力者(らしき人物)が登場して、若干SF色が強くなった。とはいえやはり、その根本はSF的なギミックではなくて、そうした運命を背負ってしまったことの悲哀と諦念と、そそてそれを引き受ける覚悟の物語であることにはかわりない。
    問題は、次は出るのはいつかってことで、うちには鶴田謙二の未完の作品がいくつもころがってるわけで。

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    2013年09月14日
  • おもいでエマノン

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    旅に出た男がフェリーで雑魚寝しているところで出会った不思議な女の子は名前を聞くとエマノン、NO NAMEを逆から読んでEMANON、エマノンだと言う。
    男が読んでいた小説からSFが好きだという話になり、彼女は奇妙な話をし始める。

    ふと手に取って読んでみたら彼女が語る話に引き込まれ、一冊なのも手伝って結局読み終わってしまった。絵が好みがわかれそうだけど最近多い表紙詐欺みたいな漫画とは違って表紙の絵と中身は変わらないからそこで判断出来る。
    漫画の評価の仕方はいろいろあると思うけど、また読みたくなる、持っていたくなる一冊。

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    2013年05月15日
  • さすらいエマノン

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    鶴田謙二の本は無条件に買ってしまう。
    そんで、素晴らしい絵を眺めてる感じ。エマノンは原作つきなのでちょっと違うけど、絵がハマりすぎていて「いつものつるけん作品」になっている感覚ですね。
    だが、それがいい。

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    2012年12月31日
  • 冒険エレキテ島(1)

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    氏のオリジナル作品(エマノンを除いて)では最上級にわくわく。一番好きかもしれん。
    彼女のぶーたれた顔が。
    願わくは続巻を。

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    2012年12月01日
  • Spirit of Wonder

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    鶴田謙二の初期短編集。というかこの一冊で1986〜1995年までの著作が網羅できます(@巻末の解説注)。いまでは「トンデモ」なSF的事象を緻密に/丁寧に漫画化したら明治時代に日本人が描いた未来浪漫を再現できちゃったよ、な雰囲気がたまりません。

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    2012年09月26日
  • 冒険エレキテ島(1)

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    エレキテ島に降り立つ展開に期待してるんだけども。連載再開嬉しいです!海 飛行機 地図 女性 魅力に富んでます

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    2012年09月21日
  • さすらいエマノン

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    30億年の記憶を持つ美女エマノンの"さすらい"を描いた同名小説のコミック化。

    使い古したジーンズ、長い髪、そばかすが印象的なエマノン。
    鶴田謙二さんのイラストで実に印象的に描かれています。

    前作の「おもいでエマノン」同様に、秘密めいたエマノンの旅が断片的に描かれていて、小篇ごとの前後関係が曖昧にされていることもあって、彼女のことが気になってしまいます。

    小説を持っていないのですがどうしても読みたくなってきました。

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    2012年07月28日
  • おもいでエマノン

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    え、終わり?
    もっと話、広げてよ!
    って感じはあるけど、
    記憶というテーマと鶴田氏の画が
    ハマって、損にはならない一冊です。

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    2012年05月27日