あらすじ
発明家って生きものは、どいつもこいつも変人でロマンチストだ。瞬間移動できる機械だったり月に行ける装置だったりタイムマシーンだったり、常人には理解しがたいことを日々真剣に考えているのだから……。――そんな愛すべき変人たちに魅せられてしまった人々の、ちょっぴり切なくて心温まる物語。
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Posted by ブクログ
再読
サイエンスなファンタジーというより
センスオブワンダーという形象相応しい短編集
古典SF向きな懐旧郷愁で古き良きな絵を上手く活かした運び
粗感じさせない手腕
Posted by ブクログ
げにおそろしきはこれが10年分の作品のほとんどってことですよ。
その分内容はものすごく濃いんだけどね。SF男子の浪漫がこれでもかといわんばかりに詰め込まれたような、そんな一冊。
下調べたくさんしたよ!と文字間から作者の声高な主張が見え隠れするような最近のSFにはない、いい意味で夢見がちな、まだ科学が人々の指先の上にあった時代だからこその発想が、その次の世代に生まれてしまった私には逆に目新しく映った。
女性たちもこれまた男子の夢を凝縮したようなキャラクターでね、だけど鶴田さんが書くとそこらへんのアニメキャラのように嫌味に映らないから不思議不思議。
Posted by ブクログ
空想科学漫画…って感じです。 少年の心を持った大人達の、ファンタジックな挑戦が、ノスタルジックに描かれているのですが、セリフやキャラクターが秀逸で、個人的には傑作だと思っています( ´ ▽ ` )ノ
Posted by ブクログ
有名な『チャイナさんの憂鬱』を含む短編集。
愛すべき科学者たちも去ることながら、女性の心理描写はすごいと思う。つか、どこで見てたの?何で知ってんの!?っていうくらい(笑)
人間というものを好きだからこそ。こういうものが描けるのかなと思う。そういうのって口でどう言おうとどう生きようと、伝わってくるものなんだな。
Posted by ブクログ
この一冊なくして、僕のマンガ遍歴を語ることは出来ない。
愛すべきキャラクターたち、魅力溢れる小道具、おかしみのある科学理論、のんびりと流れる物語。
人間の体温が感じられる奇妙なSF世界を。
Posted by ブクログ
絵とんでもなく丁寧で(そのかわり数年で一話しか描かないらしい)一話は必ず30Pで終わる短編集。しかも連作。400Pもあるので読み応えばっちりだし、SFなのに怖くない綺麗な世界に酔いしれろ!
心のベストセラートップ3に絶対入る素晴らしい漫画。
Posted by ブクログ
鶴田謙二、絵が好きでSNSなどでよく見てるけど、漫画は初めて読んだ。正直分からない話が多かった。でもSF愛は伝わった。
女の子の顔がだんだんアニメチックに可愛くなるのが良い。チャイナさんかわいい。
この人の描く勝ち気で不器用だけど好奇心旺盛でちょっとエッチな女の子、とても好き。
Posted by ブクログ
鶴田謙二の初期短編集。というかこの一冊で1986〜1995年までの著作が網羅できます(@巻末の解説注)。いまでは「トンデモ」なSF的事象を緻密に/丁寧に漫画化したら明治時代に日本人が描いた未来浪漫を再現できちゃったよ、な雰囲気がたまりません。
Posted by ブクログ
◆ 夢見る サイエンス ◆
タカラモノ的な本のひとつです。
古き良きSFのテイストを味わえるコミックス。
全体に、ちょっとギャグテイストで、かつ夢が広がってゆくストーリーが集まっています。
SF入門としても入りやすいかもしれません。興味のない人でも楽しめます(たぶん)。
この本をほめなかった人を知らない。
長らく品切れになっていて、幻の名著とされていたようですが、復刊されました。
そのとき、さまざまなメディアで取り上げられ、絶賛されていました。
ほとんどの新聞でも書評欄で取り上げていましたから、もしかしたら記憶されている方もおられるかも?
まあ、ぼくもそれらを読んで欲しくなって買ったのですけど。
絵は達者です。
だからとても世界に入りやすい。
絵の雰囲気はSFコミックの超巨匠、星野之宣さんや「シティ・ハンター」の北条司さんと似てるような気がします。なんらかの関係があるのかないのかは知りませんが。
この本はまだ出ていると思います。
けっこう分厚い本ですが、コミックスだからそう高くもないし、SF好きでない人でも読めば損した気持ちにはならないだろうと思います。
Posted by ブクログ
鶴田謙二の「Spirit of Wonder」です。星野之宣風ではありますが、もう少し洗練されているというか、こなれているというか、ライトなテイストを感じます。“チャイナさんの憂鬱”は特に好きです。