鶴田謙二のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
おもしろい!おもしろすぎる!!どこかを漂流し続けている謎の島というのがもう個人的にツボすぎる。「海獣の子供」とはまた違ったワクワクする冒険譚じゃないか。えーい、続きは、?はどうなっとるんじゃー!?
女性の顔の書き方がちょっと変わった気がする。自由奔放でコケティッシュな人物造形は変わってないけど。
太平洋のどこか、人知の及ばないところを島が漂流し続けているという設定がもうたまならい。「なるたる」の竜骸、古くは「ラピュタ」、または「南極のニンゲン」など、この地球上にそういう存在が人知れずあるというのが、UFO/UMA好きのハートをわしづかみ。
島の生活描写なども、これまではこういうリアルな日 -
Posted by ブクログ
鶴田氏の絵がやはり素晴らしい。
「Spirit of Wonder」に続き触れたのは二作目だが、
絵の巧みさだけでなく「構図の取り方」がびっくりするほど秀逸。
ころころ変わるエマノンの表情を追いかけるだけでも楽しい。
梶尾氏は、映画化された「黄泉がえり」の印象で、若い作家なのかと思っていたが、
それなりに高齢でとてもキャリアの長い作家さんだと、今回知った。
いつまでも年をとらず生きる少女、という幻想は多くの人が持つものだろうと思うが、
それを無理のないかたちにまとめ、記憶という観点から見つめなおして、さわやかな印象を残す。
原作小説の文体も想像できるくらいだ。
十三年後に -
Posted by ブクログ
ネタバレ地球に生命が誕生してから現在までのことをすべて記憶しているという少女・エマノンの物語。人間ですらなかった時代から、母から娘へと記憶が伝えられてきたという。その彼女が、世界を旅しながら多くの人と触れ合っていきます。SF旅物語とでも言いましょうか。
連作短編集の形で、各編は彼女と出会った人物の目線で描かれます。特に最初の表題作が、甘酸っぱい青春を思い起こさせる感じで気に入りました。その後も、出会う人とのやりとりが彼女の記憶に蓄積されていく一方、会った相手にもかけがえのない記憶を残していきます。突飛な設定もありながら、それぞれに楽しく読み終わりました。
表題作は、1979年に書かれたもの。それで