漆原友紀のレビュー一覧
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不思議な作品
独特の世界の作品、完結。
そのつもりで読んでいたらわからないでもなかったけど、状況が一転する仕掛けもあり。
漆原先生の作品には、共通して自然への畏怖ないし敬意、というものがあると思っているのだが
この作品ではフローそのものには干渉できないものの、それが人の思いからくる場合は解決できるかも
しれない、というのが面白かった。 -
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風景マンガ
「フロー」という、空間に歪みが生じる自然現象があり、それが皆に認識されている、という設定のお話。
作者のあとがきなどによると風景を描きたかった、というのがこの作品を描く動機の一つだったそうで。
奇抜な設定だが、なんとなく空気は前作・前々作と通ずるものがあると感じる。 -
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完結の3巻。
人気がなかったのかなぁ。作者の趣味が大いに反映されている漫画だったらしいので、気分次第でいつまでも続けることができると期待していたのですが。
作者的「萌えまんが」ですからね。
ふとした風景や光景に、興奮を覚えることは誰にでもあるもので。その感情の振れ幅の大小は個人差があって、万人に受け入れられるものではありません。
ただ、共感を覚える人がいることも事実で、それが作者のファンであるということなのでしょうね。
「猫が西むきゃ」ではないですが、「蟲師」6巻のコメントで『競走馬が最後尾から飛ぶように他の馬を抜き去ってゆくさま』を理由を言葉にしづらい涙の出る瞬間にあげていました。一番の共 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私は比較的都会な場所で生まれ育ったので、自然はありますが、自分の住処を行政の命令により立ち退かなくてはならなくなったことはありません。
自分の住んでいた場所を自分の意思ではなく、誰かの意思で奪われるというのはとても辛いことなのだとこの漫画を通して学びました。
もちろん今回のテーマはダムの建設ということでしたが、東日本大震災を始めとする災害によって家がなくなった人にも思いがあるんだろうなと思います。
住んでいた場所を失うということはその場所にあった思い出までも失うということ、しかし、ダム建設によって揺れ動く人間模様は決して誰にも止められないというのが奥が深いと思います。
お金を積まれたら別に他の -
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昔実写映画化されていたなぁ…と読んでみましたが、そういえば虫は苦手でした(笑)。人体等に憑りついた"蟲"を退治するお医者さん、"蟲師"の診断書的な物語…かしらね。古き良き時代の日本を下地にしたハイファンタジーな世界観は好みだし、蟲と対峙する様々な現象や展開も面白かったですが…蟲………。漫画なので当然"絵"になっていて、余計にゾワゾワと背筋が寒くなるコトしきりでした。面白いけれど読むのが辛い!!ジレンマです^^;
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Posted by ブクログ
個人の心の闇をさらけ出させてしまうフロー。
闇という言葉から連想されるような、どろどろだったり、おもかったり、くるしみにみちたりしてるわけではないですが、それは兆しだからなのかなぁ。
ちょっとした引っかかりなんですけどね。本人も気づかないけど、心のささくれになってしまっていることが、フローという現象になるのかな。
脇道フローの話は、多くの人が共通して感じていたことが出現したのでしょう。集団の無意識。
階段が高くなったり低くなったりする話がわかりやすいかな、と思います。
若返ってウキウキするちまちゃんがかわいい。
35歳の記憶のまま20歳に戻れる、っていいよね。自分だったらどうするかなぁ。
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映画より面白いです
実写映画化した作品ですが、映画の方はイマイチでした。
この原作の漫画は面白いので、原作未読で映画しか見てない人は是非読んでほしいです。 -
ネタバレ 購入済み
面白いです
主人公は同じですが、基本的に一つ一つの話が独立していてオムニバス形式に近いです。
どの話も物悲しいラストが多いですね。
ハッピーエンドじゃないと嫌だという人以外は楽しめると思います。 -
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面白い!
蟲と呼ばれる不思議な生き物の話ですがとても面白いですね。
とくに、作者独特の唯一無二の世界観が素敵です。
独特なフワフワとした絵柄とストーリーなので、人を選びそうですが、ハマる人はハマると思います。 -
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フローと呼ばれる不可思議な現象を取り巻くお話。2巻は全て1話完結。
見た目は12歳、実年齢35歳の智万ちゃんが、見た目は20歳、実年齢35歳となって人生を謳歌?する話が面白かったです。 -
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蟲師の作者の次回?作。フローという特殊な現象が起こる世界で、そのフローと上手く付き合っていくための対応をする役所からの委託業者の話。
背景がかなり細かく書き込まれていてストーリー以外も楽しめる作品。