『このミステリーがすごい!』編集部のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
5分で読める怖い話の短編集。
今をときめく背筋さんが書いた小説があるからと買った。どれもこれもサクッと読める怖い話ばかり。
特に怖かったのは『十階の子』だったかな?
本当にタイトル通り、誰かに話したくなるような怖い話だった。それが面白い。
奇妙な話からお化けの話まで多岐に渡るけれど、ホラー小説に耐性があるからかそれほど恐怖を感じなかった。先程挙げた話だけは背筋に寒気を感じざるを得なかったけれども。
あっという間に読み終わるものから、文字が詰まりすぎて読むのに苦労する怖い話まで色んなものが読める。恐怖体験と謳っているけれど、これはほとんど創作だよね? 中には本当にあったかのように語っているものも -
Posted by ブクログ
『このミステリーがすごい!』編集部・編『3分で不穏! ゾクッとするイヤミスの物語』宝島社文庫。
イヤミスのショートショート25作品を収録したアンソロジー。
イヤミスというのは、嫌な後味を残すミステリーと理解しているのだが、その嫌な後味の匙加減が難しい。心から嫌悪感や恐怖を感じてはホラーだし、ミステリー色が濃過ぎてもイヤミスとして成立しない。結末を読んで、ひと呼吸置いて嫌な後味を感じるくらいが丁度良い。
ショートショートの中にイヤミスを詰め込むのはなかなか難しい作業なのだろうなと思う。
深沢仁『猫を殺すことの残酷さについて』、貴戸湊太『誰にも言えない赤い傘の物語』、森川楓子『雪夜の出来事