庵野ゆきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレグッときた文章(ネタバレ含みます)
「でも先生も仰いましたよね。医は未熟だって。医療によって、却って不幸にする命は、本当にないんですか」
「ある」
極北の赤き人は、冷厳に告げた。
「だが、少年。その『不幸』とやらを誰が決めるのかね。お前か?私か?クズリか?あるいは世界の皆で票決でも取るか?‥‥‥いいや。自分以外に、幸不幸を決めさせてはならんのだ」
不幸と定められて生まれる命はないと、氏は静かに説く。
(中略)
死にたくない、死なせたくないと泣き叫ぶ者がいてこそ、医学はこの世に誕生したのだと。命がこの世に生まれ落ちた瞬間から、その叫びは始まり、医療はそれに応え続けていく。
生きたいと、幸せに -
Posted by ブクログ
リョウたちは竜医療先進国のイヅルに就いた。
どんなふうにチューダの翼を治す技術を持って帰るのだろうと思っていたら、クズリのある思惑にリョウは翻弄される。
クズリの考えも絶対に絶対に間違ってるとは思わないけど、やっぱりダメだよね、それは。
竜が苦しむ過程で家族を失った隊員の復讐の気持ちはわからないではないけど。
イヅルが一枚岩でないことが驚いた。
そしてディドウス以外の竜は医療行為時はおとなしいというか、ちゃんと人間の意思を汲んでくれるのね笑
青のアルワンのラストがとてもとても良かった。
まだまだ物語は続くようなので、楽しみ。
クズリもこれでは終わらないんだろうな
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Posted by ブクログ
雷、風、土、火、光、この世に存在するありとあらゆる力を使いこなした先にある水丹術。
後継者である妹に先んじて水丹術の才を示した幼い王女ミリアが、政治的な諍いを避け、城を抜け出した先で出会ったのは伝説として語られる水蜘蛛族の彫り手だった……。
イシヌ王家により統治されている砂ノ領を舞台としたファンタジー。
本作の魅力は、作り込まれた世界観と、生き生きとしたキャラクターです。
まずなんと言っても世界観の作り込みがすごい!
雷、風、土、火、光、そして水という世界に存在する様々な力を操る丹導術。
未知の超常的な術の力や設定は、読んでいるだけでも想像力が掻き立てられ、ワクワクしました。
それだけでな -
Posted by ブクログ
ネタバレ「真実は誰も救わない。ただそこに存在するだけ、全ては受け手次第だ。理解するだけの知がなければ、あるいは受け止められるほどに心が満ちていなければ、容易に欠け、ねじ曲がる。真実とは、時に暴力であり、万物において突き詰めるべきとも限らない。例えば、式要らずのハマーヌが、その精神の支柱において、真実を必要としないように。」
ラクスミィとハマーヌ。
前者は死者を死者として、後者は死者を生者として受け入れていく。
どっちが正しいか。
理屈上では某アニメのように「真実は一つ」…そして多分、この文面だと、ラクスミィの出した答えが合ってるんだろう。彼女は科学者だ。
でも世の中には、間違いを正さない、とい