庵野ゆきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2巻も凄く良かった!面白い!
レオニートの生家の生業とかも伺える
レオの過去の一族の過ちと言われるものにより、生きた竜の治療を行えない一族なんて…
リョウの考えがとても良いな
人間同士で言い合ってはいるけれど、実際に竜は、ディドウスはどう思っているのだろうかと
安楽死とはっていう悩ましい問題も出てくる今巻は、なかなかに難しい問題だ
昔々のことだから、ディドウスの娘であるドーチェはどう思っていたのかは誰にも分からない
もしかしたら死を望んでいなかったかもしれないけれど、きっとその時代の竜に関わる者たちは1番に、苦しまないで と願っていたのではないだろうか
さらに、老竜のディドウスの急変!
原因不明に苦しむ竜
CTやMRIの技術があるのも興味をかき立てられる
そしてリョウの目を酷使してディドウスを観察し……原因が判明
各医療班の手術シーンを想像するのがとても楽しい
巨大な身体をどんな機械や技術で手術するのだろう
アニメーションで見てみたいなって思ってしまう
血管に入るって…ディドウスがどれぐらい巨大なのか想像できない笑
ディドウス……ダメなのか…!?って思ったけれど、おじいちゃんなりに頑張っているんだなぁ
リョウも目を失ってどうなる事かと思ったけれど、黒から金に瞳の色が変わるなんて!
凄く綺麗な瞳なんだろうなぁ
そして新たな竜の来訪の予感があり、次巻も楽しみすぎる -
Posted by ブクログ
雷、風、土、火、光、この世に存在するありとあらゆる力を使いこなした先にある水丹術。
後継者である妹に先んじて水丹術の才を示した幼い王女ミリアが、政治的な諍いを避け、城を抜け出した先で出会ったのは伝説として語られる水蜘蛛族の彫り手だった……。
イシヌ王家により統治されている砂ノ領を舞台としたファンタジー。
本作の魅力は、作り込まれた世界観と、生き生きとしたキャラクターです。
まずなんと言っても世界観の作り込みがすごい!
雷、風、土、火、光、そして水という世界に存在する様々な力を操る丹導術。
未知の超常的な術の力や設定は、読んでいるだけでも想像力が掻き立てられ、ワクワクしました。
それだけでなく、丹導術は人々の生活や考え方、物語そのものとも密接につながっており、本作をより奥深いものにしています。
また、この世界に住む人々の風俗(衣食住など)も細やかに表現され、まるで別世界に迷い込んだような気分にも。
そして、それぞれが違った信念や考え方を持ち、行動しているキャラクターたちは、とても生き生きと魅力ある者ばかり。
特に、本作は主要キャラクターたちの出会いや別れを経ての成長が克明に描かれており、非常に読み応えがあります。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「真実は誰も救わない。ただそこに存在するだけ、全ては受け手次第だ。理解するだけの知がなければ、あるいは受け止められるほどに心が満ちていなければ、容易に欠け、ねじ曲がる。真実とは、時に暴力であり、万物において突き詰めるべきとも限らない。例えば、式要らずのハマーヌが、その精神の支柱において、真実を必要としないように。」
ラクスミィとハマーヌ。
前者は死者を死者として、後者は死者を生者として受け入れていく。
どっちが正しいか。
理屈上では某アニメのように「真実は一つ」…そして多分、この文面だと、ラクスミィの出した答えが合ってるんだろう。彼女は科学者だ。
でも世の中には、間違いを正さない、という選択肢もあるわけで。他人から見ると違うよ、それはおかしいよ、矛盾してるよと言いたくなるけど、心を破壊してまで否定するのが正義でもなし。
ひいては「正しい」行いでもないかもしれない。
そんなことを考えた。
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Posted by ブクログ
ネタバレこれは好みドンピシャ!
女の人たちが皆カッコいい!
何より世界観がいい。丹導術という魔法が出てくるが、これはこの世界のエネルギー学とでもいうべき学問。
風、水、土、火、光などの分野があり…といえばありきたりに聞こえるが、これらは属性ではない。
例えば風使いは、風そのものを操るのではなく、振動や気圧、波動などの専門家。
その専門知識を元にして「比求式」という物理数式みたいなものを練り上げ、気圧などの自然現象を操作して、風を起こす。
風よ出でよ、といえば風が吹く、といった単純な話ではないところが面白い。
さらに水は、特殊な性質を持つ物体なので、操るのは至難の技なんだそうだ。
この水を巧みに操る方法を編み出した部族がいて、その描写も面白い。
実際、現実世界でも、水はかなり特殊な物質。
なのでこの設定には説得力がある。
物理トリビアが隠されていてワクワクする。
呪文を知っていて魔力があれば使える、というわけではなく、知識とセンスと閃きがモノを言うと言う点で、数学や将棋を思わせる。
自然、魔法合戦は知能合戦の様相を呈する。
戦う科学者といった感じだ。
戦いに冒険に陰謀劇に友情物語に師弟愛に…(読みようによっては百合にBLに)…となかなかのてんこもりっぷり。(笑)
人によっては散漫に思われるかな。
私はそのサービス精神、嫌いじゃないです。
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引きずり込まれる異世界
読み応えのある濃厚な作品。本文のイメージ通りの禅之助さんのイラストが素晴らしいが、この物語は光景が目に浮かぶところも秀逸だ。また、比求式と舞によって力が生み出されるというメカニズムをはじめ、理論上の裏付けがあるかと勘違いするほど、丹念な科学的検証がなされている。庵野ゆきさんはフォトグラファーと医師の共同ペンネームだそうだが、アニメで観たいと思わせるビジュアルと科学的なアプローチは、この組み合わせの賜物なのだろう。
そして、多彩な登場人物を見事に描き分けている。読者によって「推しメン」が割れるのではないか。私はウルーシャに入れ込んで読んだ。だから帯に書かれたウルーシャの紹介には断固抗議したい。(「調子のいい性格」と書かれている。)ミイアの偉そうな口調が何とも可愛く、難しい言葉をひらがなで喋っているのも微笑ましい。しかし「ミイア推し」の人には、サブキャラに主役の座を脅かされた感があって、物足りなかったかもしれない。次作以降でのミイアの大活躍を期待しよう。ミイアとタータ、タータとラセルタ、ウルーシャとハマーヌなどの掛け合いが面白くて、声に出して笑うことも度々だった。全員の口調が違うという、セリフの書き分けも見事だ。
これがデビュー作ということだが、ここまで綿密に異世界を構築するのに何年を要したのだろう。どこにも破綻がないので、あっという間に異世界に引きずり込まれた。読み終わって、ハマーヌとミイアが関わらなかったことや、アリアの登場シーンがほとんどなかったことなど、いささか未消化の部分もあると感じたが、続編(幻影の戦)が出ると聞いて合点がいった。描いていない部分があったのは、これがシリーズの第一作だったからなのだ。
ずっと続いてくれることを願っている。
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楽しかった
化学と物理学と魔法が合わさったような術を操る人々のお話。世界や歴史を様々な部族の視点から描いている。戦闘マンガ風に軽く読むこともできるが、よくよく読めばジェンダー論的な考察もあり。色々な読み解き方ができる。おすすめ。
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Posted by ブクログ
巨大な存在によって創られた世界。
その存在──竜から見てアリ程度の大きさしかない人間たちは、彼らの恩恵を受けて生活を発展させてきた。
しかし竜が病になったとき、くしゃみは竜巻を、身震いは地震を引き起こす。
「竜の医師団」とは、そんな破壊を防ぐため、彼らの病を治療する者たちのことだ。
入団試験への参加を目指すヤポネ人のリュウは、名家のお坊ちゃんのレオニートと出会う。
協力して会場に辿り着いた2人が試験で対面したのは、喉の痛みと呼吸苦の症状を抱えた老竜ディドウスだった。
この舞台では竜と人との間で戦いなどはなく、人間が恩恵と弊害の両方を引き受けながら共に暮らしている。
この共存の設定が新鮮であり、心地良い。
また、竜たちの規格外の大きさと、人間とのサイズ差も魅力的な設定だ。
だからこそ両者が共存できており、ちょっとした体調不良で人や自然の危機に直結するため、医療が重要であることに説得力が生まれている。
ファンタジー作品でありながら、症状や病のリアルさや、ディドウスの「おじいちゃんらしさ」が人間と変わらない親しみやすさがあり、そのギャップを楽しめた。
医師団が、命がけで試行錯誤しながら診断・治療に臨む様は、プロの医療者であると同時に、自然災害に立ち向かう職業人のようにも感じられた。
場面がイメージしにくいところはあったものの、ライトな読み心地と濃いキャラクターたちで、スムーズに読み進めることができた。
続きも気になる終わりで、今後のシリーズの展開も楽しみだ。