庵野ゆきのレビュー一覧
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今作は竜医療最先端のイヅルへ!
イヅルという国が凄く気になっていたから、凄くワクワク
カランバスとは違う技術などが溢れてる印象
流石最先端医療
機材なども凄いけれど、島民全員がある程度の竜の知識を持ち合わせているのが凄い
今作で印象的なのは、人との関わりだろうか
そして、また悩ましい議題が…
優れた血だけを残すべきか、悪いものは淘汰するべきではないのかという思想
未来の竜の幸せや人間の営みを考えた結果、生まれつきの疾患がある竜は子孫を残すべきではないという思想は…正直全てを否定することは出来ないかな
今作登場のクズリさんの言う事は理解はできる、けれど賛同はしたくない
何も不自由していない私の -
Posted by ブクログ
久方ぶりに新たな竜が来たかと思ったら托卵して旅立ってしまった……
卵から孵ったのは幼い山吹色の竜
幼竜と言っても人間と比べたらとっても大きい
ディドウスお爺さんが子育てしてる姿を想像すると微笑ましい!
普段全く動かないお爺さんだけど、幼竜チューダが巣から飛び出せば歩いて迎えに行ったり
我が子ではないけれど、とっても愛に溢れている!
そして幼竜のチューダ……めっちゃ可愛らしい!!
フォルムとか絶対見たらニマニマしてしまうことだろう
人間より遥かに大きな幼竜のお世話は命懸けだ
幼いからこそ行動が読めず、動き回って下手したら潰されてしまうかもしれない!
医師団って本当に大変だなぁ
カルテ7ではリリ -
Posted by ブクログ
2巻も凄く良かった!面白い!
レオニートの生家の生業とかも伺える
レオの過去の一族の過ちと言われるものにより、生きた竜の治療を行えない一族なんて…
リョウの考えがとても良いな
人間同士で言い合ってはいるけれど、実際に竜は、ディドウスはどう思っているのだろうかと
安楽死とはっていう悩ましい問題も出てくる今巻は、なかなかに難しい問題だ
昔々のことだから、ディドウスの娘であるドーチェはどう思っていたのかは誰にも分からない
もしかしたら死を望んでいなかったかもしれないけれど、きっとその時代の竜に関わる者たちは1番に、苦しまないで と願っていたのではないだろうか
さらに、老竜のディドウスの急変!
原因 -
Posted by ブクログ
とても好みなファンタジー小説だ!
久々に凄くワクワクドキドキさせてもらった
竜は豊穣をもたらすけれど、人間と同様に病に冒される
胃食道逆流症や爪白癬など、症状が人間みたいな部分が沢山あり、着眼点が本当に面白い
物語に出てくる竜がお年寄りの竜であるから、人間のお年寄りと症状が同じすぎて笑ってしまう笑
竜って恐ろしい存在や怖い存在ではなく、人間と同じように老いるものなんだなって新たな発見になった気がする
それらの症状をどんな風に治すのだろう?とかワクワクするような、凄くのめり込める世界観に魅了されてしまう!!
ファンタジー小説なのに魔法なんてものはない
出てくるのは医療の知識と科学だ
解説で描か -
Posted by ブクログ
ネタバレグッときた文章(ネタバレ含みます)
「でも先生も仰いましたよね。医は未熟だって。医療によって、却って不幸にする命は、本当にないんですか」
「ある」
極北の赤き人は、冷厳に告げた。
「だが、少年。その『不幸』とやらを誰が決めるのかね。お前か?私か?クズリか?あるいは世界の皆で票決でも取るか?‥‥‥いいや。自分以外に、幸不幸を決めさせてはならんのだ」
不幸と定められて生まれる命はないと、氏は静かに説く。
(中略)
死にたくない、死なせたくないと泣き叫ぶ者がいてこそ、医学はこの世に誕生したのだと。命がこの世に生まれ落ちた瞬間から、その叫びは始まり、医療はそれに応え続けていく。
生きたいと、幸せに -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白すぎる!!!!!!
今までの物語に出てくる竜はみな
強くて、賢い賢者のようなイメージがあった。
しかし竜も歳を取り病んでしまう、、?
そんな病んだ竜を治療し、竜による災害が起こることを防ぐのが竜ノ医師!
出てくる竜の性格にも差があり、
今までのファンタジーにでてきた竜とは少し異なるかもしれない。
ディドウスは竜王だけど、側からみるとちょっとわがままなおじいちゃんで可愛らしくもある。けれど一声鳴くと、大勢の竜が集まり慕われている竜王であった。
竜のキャラクターだけでも魅力的なのに、
主人公であるリョウや、レオたちも目が離せなくて本当に面白い。ものすごく凸凹コンビだけど、なんだかいいコンビ -
Posted by ブクログ
リョウたちは竜医療先進国のイヅルに就いた。
どんなふうにチューダの翼を治す技術を持って帰るのだろうと思っていたら、クズリのある思惑にリョウは翻弄される。
クズリの考えも絶対に絶対に間違ってるとは思わないけど、やっぱりダメだよね、それは。
竜が苦しむ過程で家族を失った隊員の復讐の気持ちはわからないではないけど。
イヅルが一枚岩でないことが驚いた。
そしてディドウス以外の竜は医療行為時はおとなしいというか、ちゃんと人間の意思を汲んでくれるのね笑
青のアルワンのラストがとてもとても良かった。
まだまだ物語は続くようなので、楽しみ。
クズリもこれでは終わらないんだろうな