庵野ゆきのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「真実は誰も救わない。ただそこに存在するだけ、全ては受け手次第だ。理解するだけの知がなければ、あるいは受け止められるほどに心が満ちていなければ、容易に欠け、ねじ曲がる。真実とは、時に暴力であり、万物において突き詰めるべきとも限らない。例えば、式要らずのハマーヌが、その精神の支柱において、真実を必要としないように。」
ラクスミィとハマーヌ。
前者は死者を死者として、後者は死者を生者として受け入れていく。
どっちが正しいか。
理屈上では某アニメのように「真実は一つ」…そして多分、この文面だと、ラクスミィの出した答えが合ってるんだろう。彼女は科学者だ。
でも世の中には、間違いを正さない、とい -
Posted by ブクログ
ネタバレこれは好みドンピシャ!
女の人たちが皆カッコいい!
何より世界観がいい。丹導術という魔法が出てくるが、これはこの世界のエネルギー学とでもいうべき学問。
風、水、土、火、光などの分野があり…といえばありきたりに聞こえるが、これらは属性ではない。
例えば風使いは、風そのものを操るのではなく、振動や気圧、波動などの専門家。
その専門知識を元にして「比求式」という物理数式みたいなものを練り上げ、気圧などの自然現象を操作して、風を起こす。
風よ出でよ、といえば風が吹く、といった単純な話ではないところが面白い。
さらに水は、特殊な性質を持つ物体なので、操るのは至難の技なんだそうだ。
この水を巧みに操 -
引きずり込まれる異世界
読み応えのある濃厚な作品。本文のイメージ通りの禅之助さんのイラストが素晴らしいが、この物語は光景が目に浮かぶところも秀逸だ。また、比求式と舞によって力が生み出されるというメカニズムをはじめ、理論上の裏付けがあるかと勘違いするほど、丹念な科学的検証がなされている。庵野ゆきさんはフォトグラファーと医師の共同ペンネームだそうだが、アニメで観たいと思わせるビジュアルと科学的なアプローチは、この組み合わせの賜物なのだろう。
そして、多彩な登場人物を見事に描き分けている。読者によって「推しメン」が割れるのではないか。私はウルーシャに入れ込んで読んだ。だから帯に書かれたウルーシャの紹介には断固抗議した -
楽しかった
化学と物理学と魔法が合わさったような術を操る人々のお話。世界や歴史を様々な部族の視点から描いている。戦闘マンガ風に軽く読むこともできるが、よくよく読めばジェンダー論的な考察もあり。色々な読み解き方ができる。おすすめ。
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Posted by ブクログ
やっぱりファンタジーって最高よ………
名前の通り、竜専属の医師のお話。
主人公はその医師団に所属する少年、
そして出会います唯一無二(になるのかなと思っている)の相棒と……………。
レオニート坊ちゃんと虐げられてきた民族のリョウ、二人の掛け合いがだいすき。
ストーリーもセリフも軽やかに進むので、
ラノベっぽい感覚で読めますがしっかり世界観も作り込まれているのと、対"竜"だけど本格的な医療小説でもあるので読み応えたっぷりです。
そしてなにより、竜が愛おしい!!!!!
この世界に行きたくなる!!!!
こちらは1巻で、既に4巻まで出ているシリーズものなので少しずつ読み進めようかな -
Posted by ブクログ
ラノベ界のゆでたまご、庵野ゆき先生のシリーズ第3弾。
うーん、やっぱりシリーズ化したか。面白いし出版社が手放さんな。
魔法のない世界の竜という設定と、キャラ立てが秀逸。竜は環境である。それがいろんなメタファーになってるのが上手い。
何分深みがないのはしょうがないが、もう正直面白い。
最大最古の竜王の元に、なんと若い龍が托卵やってしまう。
生まれた、むっちゃ可愛い幼竜。面白くないわけがない。
人に対する医療と看護のメッセージみたいなんが時々我にかえらせるのと、変に詩的な表現が出るのが個人的には引くところがある。
まずはやっぱり、主人公の一人称という文体で、本人の文学的能力と表現が合ってない