一条岬のレビュー一覧
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ネタバレ物語の幕開けは、月島誠が映画制作部に誘われる場面から始まります。部活動を通じて、誠と美波翼、そして仲間たちが少しずつ心を通わせていく様子が、静かで温かな筆致で描かれています。青春のきらめきと、何気ない日常の中にある小さな幸せが、読者の心を優しく包み込んでくれました。
中盤では、登場人物たちがそれぞれの想いを胸に、少しずつ変化していく姿が印象的です。誠の病気という重い現実が物語に影を落とし始める中で、彼の選択や仲間たちの支えが、成長と葛藤を浮き彫りにします。特に、速水葵の視点から描かれるエピソードは、友情と恋愛の狭間で揺れる心情が痛いほど伝わってきて、胸が締めつけられました。
終盤、誠の病気 -
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最後に贈り物を感じました。
こちらは映画化を予定している作品であり、かつジャケット写真に私は惹かれて手に取りました。
あなたが結を想像をしたとしても、私は読むことをお勧めします。なぜなら私は読んで良かったと感じたからです。素晴らしい物語が“君が最後に遺した歌”にはあります。
このタイトルに隠された意味を想像しつつ読み、そこで作者が伝えたい思いに辿り着きました。この作品はとても読みやすく、宝物達への思いに触れることができました。この物語は終わりますが、きっとこの物語は…
最後に観覧車を前に佇む1人の女性は誰なのかを私は想像しつつ読み終えることとします。
気になる方は是非その物語に浸って -
Posted by ブクログ
ネタバレネタバレ含みます。
神谷くんが亡くなった時、もうそれはそれは衝撃が強くて。寝る前に読んでいたのですが、物語の中の人間じゃないのにショックで、ぽっかり穴が空いた気持ちになりました。
それまでは、真織が記憶を毎日無くしながらも少しずつ変わっていっていて、神谷くんがいることへの安心感が強すぎたんです。だから、亡くなってしまって読者である私ですら不安になりました…
この本を読んで身をもって「大切なものは失ってから気づく」を体感できました。
これを読んだ後、家族や恋人のこととても恋しくなっています。同時に亡くなったおじいちゃんのことも思い出します…
はーーー、本当にいい本に出会えた! -
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とても面白かったです!
入間人間さんと時雨沢恵一さんを目当てに読み始めましたが、他の筆者皆さんも大変におもしろい話を書いてくださいました。
※私は、安達としまむら、アリソンシリーズ のファンです。笑
どのお話も面白かったので、いろいろ語りたいことだらけですが、ネタバレ回避のため、抽象的にまとめさせていただきます。
皆さんは本作を読んで何を感じるでしょうか。
私は、「可能性」「未来」「ナカイマ」「命」
だと思いました。これまで長く、そうするべきだと云われてきたことや、伝統には、もちろん尊ぶだけの、それが続いてきたなりの理由はあります。一方、そうでない物は許されないと云うはずないのですから、 -
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昨日のことを覚えていること、両親がいること、友達がいること、恋人がいること…
これらのことは当たり前のことでずっと続くと感じてしまう。しかし、そんな当たり前のことが全て奇跡でとても感謝すべきものだと改めて感じた。
また、物語中に真織が自分の記憶が明日にはなくなるという事実を毎日突きつけられ、向き合っているのに、透自身は自分から逃げていると気付く場面があった。私も気づかないうちに自分自身に向き合うことを避けていると感じた。自分のことは1番自分がわかっていると思ってしまうが、意外とそんなことはないのかもしれない。
真織のように深刻な事実を抱えているわけではないが、毎日を積み重ねていける自分の能力を -
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一条岬さんの作品を読んだのはこれで二つ目だけど、なんでこんなに優しい物語が書けるんだろうと毎回思う。
自分のことなんて二の次でこんなにお互いを思いやれるような成熟した高校生はなかなかいないかなとも思うけど、
大人の建前と利害関係ばかりの世界を生きないといけない私は、だからこそ登場人物たちのような優しい気持ちで人に接していたいなぁと思う。
社会の荒波に揉まれに揉まれていつのまにかどこかに置いてきちゃったけど、本当の自分はそういう人間だったなぁと思い出した。私もっと優しかった。
誰かを大切に思える気持ちがあって同じだけ思ってもらえることって幸せ。
印象に残った文章。
僕が好きになった人は映 -
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ネタバレ樋口悠と有馬帆花と水瀬凛。
3人の同級生のお話しなんだけど
有馬帆花と水瀬凛が交互に現れるから
現実なのかイマジナリーフレンドなのか
どっちが本当なのか分からないまま読んでた。
そしたら少しずつ真実が見えてきて。
悲しい事故から3人の未来が変わり始めてたなんて。
水瀬凛は事故に巻き込まれて亡くなった。
樋口悠は大切な人の死を受け止められなくて
遷延性意識障害と思い込んでいる。
有馬帆花は事故の加害者の娘で
その事実に悩み苦しみもがきながら
樋口悠を支えたいと思いある行動に出る。
1つずつ分かってきたピースが全て揃った時に
この物語が凄く切なくて悲しくて
でも絶望や苦しみの中に希望