一条岬のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
とても面白かったです!
入間人間さんと時雨沢恵一さんを目当てに読み始めましたが、他の筆者皆さんも大変におもしろい話を書いてくださいました。
※私は、安達としまむら、アリソンシリーズ のファンです。笑
どのお話も面白かったので、いろいろ語りたいことだらけですが、ネタバレ回避のため、抽象的にまとめさせていただきます。
皆さんは本作を読んで何を感じるでしょうか。
私は、「可能性」「未来」「ナカイマ」「命」
だと思いました。これまで長く、そうするべきだと云われてきたことや、伝統には、もちろん尊ぶだけの、それが続いてきたなりの理由はあります。一方、そうでない物は許されないと云うはずないのですから、 -
Posted by ブクログ
昨日のことを覚えていること、両親がいること、友達がいること、恋人がいること…
これらのことは当たり前のことでずっと続くと感じてしまう。しかし、そんな当たり前のことが全て奇跡でとても感謝すべきものだと改めて感じた。
また、物語中に真織が自分の記憶が明日にはなくなるという事実を毎日突きつけられ、向き合っているのに、透自身は自分から逃げていると気付く場面があった。私も気づかないうちに自分自身に向き合うことを避けていると感じた。自分のことは1番自分がわかっていると思ってしまうが、意外とそんなことはないのかもしれない。
真織のように深刻な事実を抱えているわけではないが、毎日を積み重ねていける自分の能力を -
Posted by ブクログ
ネタバレ正直、美しい装丁に釣られて買いました。
友人をいじめから救うため美少女日野真織に告白することになった神谷透。
しかし、真織にはOKされてしまう。戸惑いながら、付き合うことになった2人。しかし、真織には秘密があった。真織は前向性健忘という病気であり、眠ると一日あったことを忘れてしまう。
しかし、真織を本気で好きになった透は、献身的に彼女に尽くすようになる。
真織の友人綿谷泉の協力のもと、彼女に絵を描かせていく…。絵を描く、運転するといった手続き記憶を人を忘れないのだ。必死に何か積み上げるもの無くそうと努力する透。
そんな最中、彼は心臓発作により亡くなってしまう。
透からの遺言により、泉は真織か -
Posted by ブクログ
一条岬さんの作品を読んだのはこれで二つ目だけど、なんでこんなに優しい物語が書けるんだろうと毎回思う。
自分のことなんて二の次でこんなにお互いを思いやれるような成熟した高校生はなかなかいないかなとも思うけど、
大人の建前と利害関係ばかりの世界を生きないといけない私は、だからこそ登場人物たちのような優しい気持ちで人に接していたいなぁと思う。
社会の荒波に揉まれに揉まれていつのまにかどこかに置いてきちゃったけど、本当の自分はそういう人間だったなぁと思い出した。私もっと優しかった。
誰かを大切に思える気持ちがあって同じだけ思ってもらえることって幸せ。
印象に残った文章。
僕が好きになった人は映 -
Posted by ブクログ
ネタバレ樋口悠と有馬帆花と水瀬凛。
3人の同級生のお話しなんだけど
有馬帆花と水瀬凛が交互に現れるから
現実なのかイマジナリーフレンドなのか
どっちが本当なのか分からないまま読んでた。
そしたら少しずつ真実が見えてきて。
悲しい事故から3人の未来が変わり始めてたなんて。
水瀬凛は事故に巻き込まれて亡くなった。
樋口悠は大切な人の死を受け止められなくて
遷延性意識障害と思い込んでいる。
有馬帆花は事故の加害者の娘で
その事実に悩み苦しみもがきながら
樋口悠を支えたいと思いある行動に出る。
1つずつ分かってきたピースが全て揃った時に
この物語が凄く切なくて悲しくて
でも絶望や苦しみの中に希望 -
ネタバレ
事故に依る前向性健忘に陥り、一晩寝ると前日の事を忘れてしまうって、掟上今日子さんの様な高校2年生。
そんな彼女を擬似恋人として支え、擬似ではなく真に心を通わせた男子高校生。
でも、未だ彼女の症状に改善の兆しも見えていない段階で唐突に他界してしまう彼。
突然死となる人は日本国中では毎日数十人にも及ぶのに、自らの縁者に起る事を想定できる者はなかなか居らず…。
逝ってしまう者、遺される者、思い出す事も叶わない者、それぞれの立場・心情に思いを馳せると何だか涙腺が緩んでしまいました。 -
ネタバレ
記憶障害により思い出したくても記憶の原本が自らの中に見付けられず、それでも何としても思い出したいと強く行動し、無かった筈の断片を掴み掛ける者。
その同じ相手に思いを馳せても、亡き彼への思いが強過ぎて、忘れたいと思っても忘れられない者。
そんな彼女を笑顔にしたいと望む者。
神谷透という少年が唐突にこの世を去った後、残された者たちの様々な葛藤。
あまりにも出来すぎたスピンオフに鼻白む感を覚えつつも、やはり涙腺に刺激の来る作品でした。 -
Posted by ブクログ
「今夜、世界からこの恋が消えても」のスピンオフ作品。
「今夜、世界からこの恋が消えても」の終わり方も、悲しさはあれど、進んでいる感じで良かったが、今作も終わり方がハッピーエンドな感じで良かった。
今度は泉が主人となっていて、複雑な心境を吐露しながらも物語が進んでいく。
途中、泉の両親の関係性についての描写があるが、その部分を読むと、今の泉の関わり方がはっきりイメージできるようになった。
無理に記憶を消そうとしなくていいよ、というメッセージは、個人的に印象に残った。
生きている限り、いいこともそうじゃないことも色々覚えていくことになるが、それも含めて、自分を形成していると思うと、必要な思い出だな