一条岬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
普段は恋愛小説をあまり読みませんが、美しい表紙に惹かれて手に取りました。
物語は、嘘の告白から始まった二人の関係を描いています。彼は嘘であることを正直に打ち明けますが、彼女は「付き合うための3つの条件」を提示し、二人は「疑似恋人」として過ごすことになります。しかし、彼女は事故の後遺症で、眠るとその日の記憶をすべて失ってしまう「前向性健忘」を患っていました。
記憶がリセットされてしまう彼女のために、懸命に思い出を積み重ねていく彼の姿はとても純粋で、読んでいて胸が熱くなります。特にラスト20ページからの切ない展開には、思わず涙がこぼれました。
心から感動できる、ぜひ若い世代の方々に読んでほしい一冊 -
Posted by ブクログ
⭐︎5にするかすごく悩みました。
なんとなく既視感があるといえばその通りかもしれません。ただ、私が読んだ時に感じていたのはこのテンポや場面切り替えは小説のような文字で感じ取るほうが合っているとは思いました。
記憶障害のある女の子を好きになり、高校生活を恋人として生きるのは辛さもあれば楽しさもたくさんある。漫画や映画のような映像作品よりもずっと余白のある小説のほうが良いと思える作品です。
小説で泣くことが出来る作品は決して多くないと思いますが、この作品はそれが出来る一つの物語だなと思いました。
読んだ後、とても素敵な人生を送ることが出来た男の子は幸せだなと思っています。 -
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Posted by ブクログ
今をときめく作家による、15ページずつの短編集。斜線堂有紀の作品で本文最後に「仕掛けが分かった?」と聞かれ、うむむわからん、一番気になりました。わかったことといえば前半の世界狭いうちは使う文字に制限かけてあること、だから、「私」はなくて、「I」。「難しいかもよ」じゃなくて、「むずいかもだよ」。彼の名前は「 」。これは10文字、または空白入れて9文字なのかなぁとかなり考えたけど、思いつかなかった。「しゅうとう」「ねんどう」「ごとう」「うとう」/「しゅうじ」「しゅうと」「しゅんご」「しゅうご」とか?でも適当な名前じゃ意味はないしなぁ…。
されど世界の終わり 三秋 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ好きな人の記憶が毎日持ち越されなかったとしたら、あなたはどうしますか?
昨日したことが白紙になっていく日々。
そんな彼女との偶然の恋、いやそれはもう恋という範囲で表すことのできないほど、相手を想う気持ちで溢れた関係が突如終わりを迎えてしまう。
「日記から透の存在を消す=日野にとっての透が完全に消える」
こんな状況泣かずには読めない。
「世界は言葉で出来ている。そして人は、その言葉に縋ろうとする。良いと思えば、どんなことでも良いことになる。悪いと思えば、どんなことでも悪いことになる。」
上記は透の姉が日野の友人に言った言葉。
日野が残した日記、言葉。それは言葉の意味以上に記憶そして日常の -
Posted by ブクログ
『今夜、世界からこの恋が消えても』の続編。
前作で真織の親友で透とも友人だった綿矢泉と、綿矢に恋をした成瀬透の物語。
成瀬透に告白された綿矢は『私を本気で好きにならないこと』を条件に告白を受ける。そう、これは前作で真織が透に対して言った条件と同じものだった。
前作では全然気付かなかったのだが、綿矢は透のことが好きだった。透が亡くなったことにより恋人だった真織と同様、綿矢もずっと苦しんでいた。
そんな中、告白してきた成瀬透とは、神谷透のことを忘れるために付き合い始めが・・・。
大切な人を亡くすことはものすごく辛いこと。記憶を失う病気を患っていた真織は病気が治ってから、その存在