一条岬のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『今夜、世界からこの恋が消えても』の続編。
前作で真織の親友で透とも友人だった綿矢泉と、綿矢に恋をした成瀬透の物語。
成瀬透に告白された綿矢は『私を本気で好きにならないこと』を条件に告白を受ける。そう、これは前作で真織が透に対して言った条件と同じものだった。
前作では全然気付かなかったのだが、綿矢は透のことが好きだった。透が亡くなったことにより恋人だった真織と同様、綿矢もずっと苦しんでいた。
そんな中、告白してきた成瀬透とは、神谷透のことを忘れるために付き合い始めが・・・。
大切な人を亡くすことはものすごく辛いこと。記憶を失う病気を患っていた真織は病気が治ってから、その存在 -
Posted by ブクログ
ネタバレ心と記憶は同じようで違う。
心に刻まれていくことって体の感覚的なところに何か残る、と信じたくなった。
忘れるってどんな感じなんだろうか。
そんな中でも人を愛せるってなんだろうか。
やっぱり細胞が覚えているんじゃないかと思いたい。
言葉、仕草、表情、触れた時...
自分の体が感じてそれが刻み込まれていて欲しい、忘れたくないと思った。
高校生の爽やかで可愛らしい恋愛。
たった一つの事柄足すだけでこんなに切なくてツラい現実に変わるのか。
「お、これは私の好きな50 first datesじゃないか」
頭の中でこの2作を比べながら話を読み進めちゃった。
やっぱり絵がキーなのか...!
ルーシーもそう -
Posted by ブクログ
うーん、どうしたらいいんだろう。どうしたらこの気持ちに区切りが付くんだろう。
高校2年生の神谷透は、クラスメイトのイジメを辞めさせる条件として、他のクラスの人気の女子、日野真織に告白する。日野は『お互い本気で好きにならないこと』という条件で告白を受け入れた。
毎日一緒に過ごすようになり、透はいつのまにか本気で真織を好きになっていき、真織もまた透に心を寄せるようになっていった。ただ、真織は前向性健忘という記憶を失う病気にかかっていた。
その病気を受け入れ、毎日を楽しく過ごしていた2人に思いもよらない悲劇が襲う。
いやぁ、参った。こんなことがあっていいのかとどれだけ思ったことか。 -
Posted by ブクログ
世界からこの恋が消えてもを読んでこの本を読みました。
もちろん前作もすごく素敵な話だったけど、この話はスポットライトは前作の主人公の親友に当てられて、前作を読んでいる時には気づけなかった恋心、優しさ、その中の葛藤があり友情と愛情、優劣つけるものではないのにつけないと行けなくなってしまった時、私ならどうするのだろうと思った。
この主人公は決断に後悔していなかったのか、どれだけ苦しい思いで過ごしていたのか、それでも友達を大事に思う気持ち、すごく繊細で力強い女の子の話だと思った
今の私には少し共感してしまうところがありこの子を抱きしめたいと思うほど胸がキュッとした
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Posted by ブクログ
ネタバレこういう恋愛小説?は全く読んだことがなかったが、意外と読みやすくてストーリーに吸い寄せられていった。
真織の苦しみが可哀想で仕方ない。透との時間が幸せそうな分、読んでいて辛くなってしまう。
普段読んでいる本ではあまり綿密に心理描写がされることがないので、その点は新鮮で良かった。
透が亡くなってしまうからこその感動があるのだけど、それが無くても良いから2人に幸せになって欲しかった、と思ってしまった。
すごい良い話だけど、辛くなるからあまり読み返したくないような気がする。
あと心臓病で突然死ぬのが急展開すぎて、ちょっと「えぇ…」となってしまった。