工藤純子のレビュー一覧

  • だれもみえない教室で

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    この間までは仲良くしていたのに……表層だけを取り繕っては問題の根は見えない。こどもの発するサインに気づける大人でいたい。大人である担任の先生が過去を背負いながら子供と向き合おうと変わっていってくれたのは良かった。

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    2023年04月20日
  • だれもみえない教室で

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    教師の仕事は、勉強を教えることじゃない。子どもと向き合うことだよ。一人一人を、しっかり見てあげなきゃ。胸に刺さった言葉。

    小学校6年生男子の友達関係をめぐる物語。いじめられた側の驚き、悲しみ、悔しさはもちろん、傍観者の立場の子の気持ちもひしひしと伝わる。と同時にいじめた側の子の気持ちも丁寧に描かれており、いじめは加害者が抱える問題を解決しないと終わらないことがわかる。大人による表面的で強制された仲直りでは、子どもたちの心は動かない。いじめは大人になっても癒えない傷としてずっと残る。いじめを子どもだけで解決することの難しさと、周りの大人が気づき、行動することがいかに大切かが問われる。子どもと子

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    2023年04月16日
  • だれもみえない教室で

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    いじめた人を、今の自分は許せても6年生の自分は許せない。
    いじめた本人がやったことは一生ついて回る。
    誰にもみつからなくても、自分自身が覚えていて逃れられない。
    いじめをしている人、いじめを傍観している人に是非読んでもらいたい。
    大人としては、子どもの小さなSOSに気付ける自分でいたいなと思った。

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    2023年04月13日
  • だれもみえない教室で

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    これは小学校高学年での虐めに重きを置いて話してる物語だけど、全然社会人同士でも現役バリバリにやってる事だから実感が半端ない。
    ここにも書いてある「反省文書かせる」「握手で強制的に仲直り」って、大人の世界でも偶に見るけど、あれやらせてる人は人間の心が無いんだろうなって毎回思ってた。
    面倒事が嫌いな人がスルーする世の中を上手く落とし込めてて面白かった。

    ただ、先生2年目で「私はもうやり直せ無いけど、小学生ならやり直せるでしょ(意訳)」的な発言は流石に「んんん。」ってなった。何歳だろうとだよな…。

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    2023年03月11日
  • だれもみえない教室で

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    児童書とあなどるなかれ。いじめ問題にそれぞれの立場から真剣に取り組んでいくストーリーから目が離せず一気読み。過去の自分がしたことはいつか自分にはね返り、ついて回り苦しむことになる。そうならないためにも大人が子どもを真剣に守らなきゃいけない。大人たちがめんどくさがって見ないふりをしちゃいけないんだ。とても良い本だった。

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    2023年03月02日
  • だれもみえない教室で

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    高学年。工藤さんの学校ものはリアルさがある。さらにいじめがテーマで、子ども、親、学校のこの繋がりを描くので大人目線でも本当にリアル。続く闇から救いだせる希望と強さをもって。

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    2023年02月20日
  • じりじりの移動図書館

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    菅野さんが好きで手に取った本。
    人気児童文学作家5名による競作で第3弾らしい。
    すでに2作出ていたのは知らなかったので、手に取ってみようと思わせる作品でした。
    「AIユートピア」工藤淳子 作「サイレンが鳴っても」菅野雪虫 作が気に入った。

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    2023年02月09日
  • だれもみえない教室で

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    いじめられる子、いじめる子、そばで見ている子、担任の先生…色んな人の視点でいじめが描かれている。いじめを止めなかっただけでも、いじめに加担している。いじめられた側は、大人になっても忘れない。いじめた側には一生の傷が残る。よく言われることだけれど、それぞれの立場のリアルな気持ちがこの本に込められていて、改めて身につまされる。
    子どもたちが大人に意見することはとても勇気がいるし、怖いこと。そのことを、私たち大人は忘れてはならないし、教師も保護者も大人として、子どもたちを守る責任がある。そして、子どもの話をちゃんと聞いてくれる大人は必ずいるから、子どもたちは、大人に自分の気持ちを話すことを諦めないで

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    2022年12月10日
  • サイコーの通知表

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    成績、全部普通。何も長けていることがないと言われているようでいや。という主人公。
    成績表の見方は子どもにも大人にも、ごほうびや叱責の基準として扱われることが多いけど、変化してきている基準の仕組みや「評価すること」の難しさ、相手を見る観点など、本人の気づきや周りを巻き込むことで見えてくるものがある様子が興味を惹いた。

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    2022年09月24日
  • ぐるぐるの図書室

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    やり直せるから明日がある、
    作ってくれて人や食べ物に感謝を忘れない、
    全てを投げ出してでも大事な人を守る、
    頭を柔らかくして大事なものに気付くこと、

    雨に濡れて日にさらされて土に還った冬の木の葉の匂い。私も嫌いじゃない。

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    2022年09月14日
  • サイコーの通知表

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    通知表の評価をみて納得いかない思いをした人は多いんじゃないかなー。
    どうしてその評価になって、どこをどうすれば次は上がるとか説明書きがあれば、もう少し納得できたような気もします。
    みんなで考えた先生の通知表、愛が溢れていました。

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    2022年03月06日
  • あした、また学校で

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    あした、また学校で。これはよくよく考えてみると当たり前のようでいて、当たり前のようでない言葉。最後の台詞の重みがすごい。学校は誰のためのものなのか。自分の気持ちを押し付けて、こどもの思いを汲み取らない教師、周りと発達に差のある主人公の弟(健気でよい子)など、身近にありそうな出来事、いそうな人が出てくる。物語によって救われるこどもがいますように。

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    2022年01月19日
  • あした、また学校で

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    児童書はいい本が多いです。子供に読ませるという事で関わっている人たちも本気だからではないかと思います。普通の本が適当と言っている訳ではありませんが、意識的に大人たちが良い本を読ませたいと、真摯に考えていると思えてなりません。
    そしてこの本もとてもいい本です。
    学校行事で競い合う事と、勝つ為に強者だけで固まって他者を排除する事の違い。型にはめて、それにそぐわないから駄目と決めつける事を指導とする事の是非。先生も過酷な中で子供たちを導かなければいけないプレッシャーと、それに相反する機械的なカリキュラム消化義務とのジレンマ。色々な学校の問題点が平易に一方的ではない視点で書かれていてとてもいい本だと思

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    2022年01月05日
  • サイコーの通知表

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    子供や親にとって、通知表の評価は重要なのですね。気にする子・反発する子・諦める子。主人公は[普通]すぎて悩む子。子供の気持ちがよくわかる。通知表をつける側の先生に読んで欲しい。

    #小学生#中学生

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    2021年12月12日
  • サイコーの通知表

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    通知表ってなんであるの?そんな疑問から先生の通知表をつけることになった朝陽たち。人を評価するってなかなか難しい。
    「よくできる」も「もう少し」もなくて、「できる」だけの通知表は、ふつうであることの証明みたい。なるほど、確かにと思った。お姉ちゃんの、あるものを変えたり始めたものを終わらせるのは難しいっていうのすごくわかる。だからみんなそのままなんとなく続けてる。生きてるとそういうものにたくさん出会う気がする。
    先生へ通知表をわたすときはグッときた。おもしろかった!

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    2021年09月28日
  • サイコーの通知表

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    朝陽の通知表は1年生から4年生2学期まで、ずっと真ん中の「できる」に丸がついていて、「それって「ふつうの人間です」という証明みたい」と感じている。それぞれ通知表について思うところのある友達と話すうちに、担任のハシケン先生にも通知表をつけようと思い立つ。
    通知表の意味、人が人を評価する事について考える。学級会での話し合いの様子、先生の評論の項目もいい。読後感は爽やか。

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    2021年08月06日
  • サイコーの通知表

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    通知表に疑問を持った朝陽は、仲間といっしょに先生の通知表をつけようと考えはじめる。試行錯誤がおもしろい。現実には難しいかもしれないけど、温かい気持ちになる。

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    2021年07月06日
  • ぐるぐるの図書室

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    普段あまり図書室に行かない小学5年生たちが図書室に貼られている貼り紙を見て図書室に行くと、見知らぬ先生がいて…

    5人の作家さんによる5つのお話。
    「決して見てはいけない」と言われるとかえって見たくなって…というのは昔から変わらない。

    工藤純子さんの『時のラビリンス』
    「今日という日は、二度ときません。だからみんな、いっしょうけんめいがんばれるんです。でも、何度でも繰り返せたらどうですか?次にがんばればいいと思うんじゃないでしょうか」

    そして濱野京子さんの『秘境ループ』がよかった。




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    2021年06月07日
  • じりじりの移動図書館

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    前半いまいちで読むのをやめそうになりましたが、濱野京子さんの「スケッチブックは残された」から面白くなり、次の工藤純子さんの「AIユートピア」が一番気に入りました。
    SFは苦手だと思っていましたが、かつてのフィクションが現実味を帯びてきているからでしょうか、こんな未来が本当になるかも、と考えさせられました。

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    2021年05月07日
  • ぐるぐるの図書室

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    本は人の選択に大きな影響を与えてくれるもの。本を知るきっかけになればという、作家さんたちの愛情が詰まった一冊です。

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    2021年05月06日