あらすじ
「こわい波やいやな波もあるけど、にげないで、あわてなければ、そのうち通りすぎていくし、いい波もやってくる」
波のことを言ってるのに、ぼくにはちがうように聞こえた。いやなことがあっても、ずっとつづくわけじゃない。いつかいいこともあるって、言ってるように聞こえる。
「でも、いい波ってそんなに来ないから、今だって思ったら、そのチャンスをのがしちゃダメなんだ」
(本文より)
東京から千葉に引っ越したけれど、転校先で友だちができない海波(みなみ)。ひとり、スケボーで海へ行くと、波の上をすべるように走る子どもを見つけた。サーフィンをしていたのは、5年生の昴(すばる)。初めて会った昴から「なあ、サーフィン、やんない?」とさそわれた海波は、おじいちゃんに背中を押されて海に出ることにした――。
子どもたちに人気のスポーツをテーマにした童話シリーズ「スポーツのおはなし」。
オリンピックに採用されるスポーツについて、各一冊ずつ、豪華執筆陣が描き下ろします。
小学低学年から中学年向けの創作童話です。
2019年11月から3ヶ月連続で刊行致します。
●シリーズ「スポーツのおはなし」の特色
・各児童文学賞受賞作家やベストセラー作家など、現代を代表する一流童話作家の書き下ろし。
・「物語の楽しさ」を第一に書かれた作品は、どの一冊をとっても、すぐれた童話作品として楽しむことができます。また、シリーズを通して読むことで、さまざまなスポーツの特徴や面白さ楽しさを学べます。
・ほぼすべての見開きに、実力ある画家によるイラストが入っていて、低学年から、ひとりで読めます。
・巻末に収録したコラムページで、各スポーツへの理解がさらに深まります。
・朝読にもぴったりのボリュームです。
【予定されているラインナップ】
卓球(吉野万理子)/体操(小林深雪)/リレー(小手鞠るい)/空手(くすのきしげのり)/サーフィン(工藤純子)/野球(あさのあつこ)/バドミントン(落合由佳)/テニス(福田隆浩)/柔道(須藤靖貴)/スポーツクライミング(樫崎茜)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
<スポーツのおはなしシリーズ>※小学生中級
東京2020オリンピック種目の、陸上(リレー)、空手、卓球、柔道、サーフィン、スポーツクライミング、テニス、バドミントン、野球、体操の各種目ごとの小説です。
文字が大きく、漢字にはルビがふってあるので小学生でも読みやすく、ページ数も1冊につき約70ページほどなので色々なスポーツの物語を無理なく、飽きずに楽しめます。
また、最後のページにはそれぞれの種目の特徴やオリンピックを楽しむための解説が載っており、より一層スポーツに興味を持つことができると思います。
スポーツを題材とした親しみやすさで、お子さんの読書のキッカケづくりにぴったりの本です。