工藤純子のレビュー一覧

  • ルール!
    2024-015
    中学生にもぜひ読ませたい一冊。自分が中学生の時は本当に何も考えずにただ従ってた。自分で考えて動くことの大切さを学んだ。でも、今の中学生にどれくらいできる子がいるだろう。
  • だれもみえない教室で
    児童書と侮るなかれ。
    分かりやすい言葉でいじめ問題に真正面から向き合った作品。

    発端はランドセルに金魚のエサが入れられた事件。
    6年生のクラスで何が起きているのか。

    加害者、被害者、見て見ぬふりのクラスメイト、穏便に済ませたい担任、謝らせ握手させる事で一件落着とする学年主任、保護者、それぞれの思...続きを読む
  • サイコーの通知表
    4年生の朝陽の通知表は全部「できる」。1年生からずっと同じだ。
    友達の大河は体育以外は「もう少し」も多い。でも朝陽は、大河の通知表の方がいいと思っている。全部「できる」はふつうの証明書みたいだからだ。
    ある日クラスで通知表をもらってうれしいのか、内容がよくわからないのに意味があるのかという話になる。...続きを読む
  • だれもみえない教室で
    表紙とタイトルに惹かれて読んでみた。

    仲良しだったはずの5人。
    颯斗が他のメンバーをけしかけて、清也のランドセルに金魚のエサを撒いたのはちょっとしたいたずらだったはず...。
    でも、本当にただの悪乗り?悪意はなかった?
    6年生という微妙な立ち位置は、自意識と自立、親からの干渉などエネルギーとストレ...続きを読む
  • だれもみえない教室で
    小6の男子5人、仲良しグループだったが、クラスでも明るくて中心人物の颯斗が清也に嫌がらせをするようになり、ある日、ランドセルの中に金魚のエサを流し入れたところから物語は始まる。14章で、語り手が四人。三人は当事者の小学生で一人は担任。
    テーマが重苦しいから、読んでスカッとするお話ではないけど、小学校...続きを読む
  • サイコーの通知表
    令和6年光村4年下の巻末この本読もうに掲載される本なので、読んでみました。
    主人公は一年からずっと「できる」(ふつう)の評価しかない、真ん中の四年宮永朝陽。担任は橋本健太(ハシケン)先生。朝陽が通知表のことを考えはじめ、友達や何人かで先生の通知表をつけようと考えたり、そもそも評価って何だろう?と悩ん...続きを読む
  • だれもみえない教室で
    講談社での工藤純子さんらしい学校に対する問題提起の本。テーマはいじめ。いじめの中心人物よりその周りで何もしない人(そして、それは多数)に対し、それでいいのかと問う内容。それぞれの登場人物が章ごとに主人公となるので、わかりやすい。
  • だれもみえない教室で
    教師の仕事は、勉強を教えることじゃない。子どもと向き合うことだよ。一人一人を、しっかり見てあげなきゃ。胸に刺さった言葉。

    小学校6年生男子の友達関係をめぐる物語。いじめられた側の驚き、悲しみ、悔しさはもちろん、傍観者の立場の子の気持ちもひしひしと伝わる。と同時にいじめた側の子の気持ちも丁寧に描かれ...続きを読む
  • だれもみえない教室で
    いじめた人を、今の自分は許せても6年生の自分は許せない。
    いじめた本人がやったことは一生ついて回る。
    誰にもみつからなくても、自分自身が覚えていて逃れられない。
    いじめをしている人、いじめを傍観している人に是非読んでもらいたい。
    大人としては、子どもの小さなSOSに気付ける自分でいたいなと思った。
  • だれもみえない教室で
    これは小学校高学年での虐めに重きを置いて話してる物語だけど、全然社会人同士でも現役バリバリにやってる事だから実感が半端ない。
    ここにも書いてある「反省文書かせる」「握手で強制的に仲直り」って、大人の世界でも偶に見るけど、あれやらせてる人は人間の心が無いんだろうなって毎回思ってた。
    面倒事が嫌いな人が...続きを読む
  • だれもみえない教室で
    児童書とあなどるなかれ。いじめ問題にそれぞれの立場から真剣に取り組んでいくストーリーから目が離せず一気読み。過去の自分がしたことはいつか自分にはね返り、ついて回り苦しむことになる。そうならないためにも大人が子どもを真剣に守らなきゃいけない。大人たちがめんどくさがって見ないふりをしちゃいけないんだ。と...続きを読む
  • だれもみえない教室で
    高学年。工藤さんの学校ものはリアルさがある。さらにいじめがテーマで、子ども、親、学校のこの繋がりを描くので大人目線でも本当にリアル。続く闇から救いだせる希望と強さをもって。
  • じりじりの移動図書館
    菅野さんが好きで手に取った本。
    人気児童文学作家5名による競作で第3弾らしい。
    すでに2作出ていたのは知らなかったので、手に取ってみようと思わせる作品でした。
    「AIユートピア」工藤淳子 作「サイレンが鳴っても」菅野雪虫 作が気に入った。
  • だれもみえない教室で
    いじめられる子、いじめる子、そばで見ている子、担任の先生…色んな人の視点でいじめが描かれている。いじめを止めなかっただけでも、いじめに加担している。いじめられた側は、大人になっても忘れない。いじめた側には一生の傷が残る。よく言われることだけれど、それぞれの立場のリアルな気持ちがこの本に込められていて...続きを読む
  • サイコーの通知表
    成績、全部普通。何も長けていることがないと言われているようでいや。という主人公。
    成績表の見方は子どもにも大人にも、ごほうびや叱責の基準として扱われることが多いけど、変化してきている基準の仕組みや「評価すること」の難しさ、相手を見る観点など、本人の気づきや周りを巻き込むことで見えてくるものがある様子...続きを読む
  • ぐるぐるの図書室
    やり直せるから明日がある、
    作ってくれて人や食べ物に感謝を忘れない、
    全てを投げ出してでも大事な人を守る、
    頭を柔らかくして大事なものに気付くこと、

    雨に濡れて日にさらされて土に還った冬の木の葉の匂い。私も嫌いじゃない。
  • サイコーの通知表
    通知表の評価をみて納得いかない思いをした人は多いんじゃないかなー。
    どうしてその評価になって、どこをどうすれば次は上がるとか説明書きがあれば、もう少し納得できたような気もします。
    みんなで考えた先生の通知表、愛が溢れていました。
  • あした、また学校で
    児童書はいい本が多いです。子供に読ませるという事で関わっている人たちも本気だからではないかと思います。普通の本が適当と言っている訳ではありませんが、意識的に大人たちが良い本を読ませたいと、真摯に考えていると思えてなりません。
    そしてこの本もとてもいい本です。
    学校行事で競い合う事と、勝つ為に強者だけ...続きを読む
  • サイコーの通知表
    子供や親にとって、通知表の評価は重要なのですね。気にする子・反発する子・諦める子。主人公は[普通]すぎて悩む子。子供の気持ちがよくわかる。通知表をつける側の先生に読んで欲しい。

    #小学生#中学生
  • サイコーの通知表
    通知表ってなんであるの?そんな疑問から先生の通知表をつけることになった朝陽たち。人を評価するってなかなか難しい。
    「よくできる」も「もう少し」もなくて、「できる」だけの通知表は、ふつうであることの証明みたい。なるほど、確かにと思った。お姉ちゃんの、あるものを変えたり始めたものを終わらせるのは難しいっ...続きを読む