工藤純子のレビュー一覧

  • となりの火星人
    火星は「マーズ」と呼ばれていて、ローマ神話の神マルスから名付けられた。赤く見えることから、戦火や血を連想した戦いの神の名をつけられたのだ。けれど、実際の火星は地表に酸化鉄が大量に含まれていて赤さびのような状態。石ころだらけの砂漠なのに、平均気温はマイナス55度、季節によっていはマイナス130度になる...続きを読む
  • モーグルビート!
    雪深い山村に生まれた小学6年生の一子は、雪山で自由にスキーを楽しんでいた。
    しかし、近頃はいくら滑っても気持ちが満たされない。
    父親がスキーで亡くなったと聞かされており、母親は一子がスキーをすることにいい顔をしない。
    ある日、遠い親せきにあたる美鈴が一子の家に冬の間だけとのことで一緒に住むことになる...続きを読む
  • ぐるぐるの図書室
    やり直した人は図書室へ。
    五人の自動作家の連作小説。
    秘境のループが一番切ない終わりかたに思えた。
  • ぐるぐるの図書室
    とある小学校の図書室で5年生の子どもたちが出会う、不思議な本たち。

    昨日のことを後悔するのぞみ。
    大嫌いなかぼちゃを食べさせるお母さんとケンカをした卓也。
    ボーイッシュな千尋と仲良くなりたい、女子力の高い男子の光。
    周りの子を「エイプ」と小馬鹿にしている現。
    本に全く興味がない樹。

    きゅっとなる...続きを読む
  • ぐるぐるの図書室
    【収録作品】プロローグ/「時のラビリンス」工藤純子/「妖怪食堂は大繁盛」 廣嶋玲子/「秘境ループ」 濱野京子/「九月のサルは夢をみた」 菅野雪虫/「やり残しは本の中で」 まはら三桃/エピローグ/スペシャル座談会-本たちと私たちが出逢ったころのお話し デビュー10周年記念- 
     本の豊かさを知ってほし...続きを読む
  • セカイの空がみえるまち
    もう少し大久保から新大久保、百人町あたりの独特の懐の深さが見えるとよかったのだけれど。この年ごろの人を使ってでは書きにくいのだろうなあ。
  • ぐるぐるの図書室
    工藤純子「時のラビリンス」繰り返し系は好きだ。
    廣嶋玲子「妖怪食堂は大繁盛」おいしそう。
    濱野京子「秘境ループ」甘酸っぱい。
    菅野雪虫「九月のサルは夢をみた」新見南吉の『久助君の話』を読みたくなった。
    まはら三桃「やり残しは本の中で」結末がもうちょっと…だけどメロスチックなストーリーは好き。
    うーん...続きを読む
  • ダンシング☆ハイ 強引な天使とダンスの王子さま!?
    ◆転校初日から失敗つづきで、友だちができるか不安いっぱいの野間一歩、小学5年生。ひょんなことから、クラスの天使・白鳥沙理奈の本性を知ってしまう。ダンスチームに入るなら、友だちになってあげる―妙な取引をもちかけられて、むりやりダンスをはじめることになったけど…!?夢と恋、友情がつまった青春★ダンススト...続きを読む
  • モーグルビート!
    父親が事故死したあと、ペンションを営む母と暮らす小6の一子はスキーが得意。モーグルの練習のために一子の家で暮らすことになった美鈴とぶつかり合いながら、一子もモーグルに魅せられていく。夢をみつけて打ち込んでいく子どもたちの葛藤と成長を描く。正統派のスポーツ成長小説。
  • ピンポンはねる
    対象年齢は何歳なのだろうか。

    スポーツを通して自分らしさを見つける少女の話。
    何かを懸命に頑張るのは恥ずかしいのが日本人。
    しかしながら、必死にやれば結果も出るし何かが残る。

    ちょっと漫画風にしすぎかと思ったが、子供に読ませるにはとてもいい本だな、と。