工藤純子のレビュー一覧

  • となりの火星人

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    小中学生なのに、というか、
    小中学生だからこその「困ってる」人たち。
    大きくなったら、なんだそんなこと、
    と思える様なことでも、
    今、その最中の人にとっては大問題だ
    ってことは分かるけど、
    一足飛びに解決する事も、
    代わってあげる事もできないよね。
    辛いね。しんどいね。
    それでももがく彼らのことが愛おしいです。

    まさに小6の次男に勧めてみようかと思ったけれど、生々しすぎて逆に辛いかもしれない。

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    2025年01月30日
  • くらくらのブックカフェ

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    児童文学作家5名によるリレー小説シリーズ。
    短編集なのでサクサク読めた。作家さんそれぞれによるお話の個性があって、書き手が異なるとこうもお話の持って行き方が変わるのかと興味深い。ただ、前のお話で登場していた人物や事象が次のお話で出てくるので、全体的にお話がうまくつながっていて、同じ世界観を共有しているのがわかる。
    どのお話も共通しているのは、主人公たちが猫に導かれてブックカフェに辿り着くこと。そこでは、お客さんその人にあった美味しいお菓子と飲み物が出され、飲み物を飲み終わるまで蔵にある本を読むことができる。
    一番好みだったのは断トツで『呪いの行く末』。『バッドエンドのむこうに』も面白かった。

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    2025年01月15日
  • ぐるぐるの図書室

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    児童書に関する本はだいすきで、
    短編集でしかも図書室!ということで手に取ってみた。
    色々な作者さんのお話が入っていて、
    でも茜色の貼り紙や髪の長い女の人は統一されていて。
    次はどんな展開になるのかな?とワクワクしながら読んだ。
    好きだったのは、
    妖怪食堂は大繁盛/廣嶋玲子
    やり残しは本の中で/まはら三桃 かな。
    妖怪食堂の親方の親方っぷりが好きだった。
    やり残しは本の中での、樹のスポーツバカのような
    まっすぐな生き方も素敵だったし、
    憎悪に駆られた王様の話はよくあるよなぁ〜と頷きながら読んだ。
    他の話も読んでみたくなった!
    最後の対談で、著者の方々が読んだ本も載っていたり、
    物語を友達と交代で

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    2024年12月10日
  • ルール!

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    中学生の子どもらしい瑞々しさと1人の人間としてのしっかりとした主張、さらに友情が、校則を見直すことを軸に描かれている。考えさせられることも多く読みやすくて面白かった。

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    2024年11月25日
  • サイコーの通知表

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    児童書。4年生向けによいかと。
    工藤純子さんの本を初めて読みましたが、学校のことをよく分かっている。一昔前は二分の一成人式だったけど今は成人年齢が変わったことや行事の削減とかで縮小した発表会になってることが現実的に多い。

    そんな中で、通知表とはなにか、評価とは誰のためのものかなど子供の視点で考えさせられる。ハートフルなハシケン先生に胸打たれ、時代錯誤な大久保先生の存在にくすりとしながらも、自発的でまっすぐな4年3組の子供達に心温まるすてきなお話でした。

    こんな先生で、そして、こんな4年生になれたら。

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    2024年11月21日
  • ぎりぎりの本屋さん

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    古ぼけた本屋さんにやって来るのは、時間が、お金が、感情が、ぎりぎりの少年少女。不思議な店員の少年に導かれて不思議な体験をすることに。
    それぞれの話が繋がっていて、それでいて作家の個性も浮かび上がる。

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    2024年11月15日
  • ルール!

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    工藤純子さんにハマり中。校則について真剣に考え、行動を起こす中学生達の話。生徒たちが、ただ反発して校則を見直してほしいと主張しているわけではなく、周りの人の意見に耳を傾けながら、自分達の思いを伝えようと努力していく過程が良かった。

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    2024年09月28日
  • サイコーの通知表

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    親となった今、子どもたちの試行錯誤にグッとくる。小学生って思ったより大人だよなあ。先生に通知表をつけるっていう発想面白かった。

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    2024年09月23日
  • ぐるぐるの図書室

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    図書室の前の茜色の貼り紙を見た子らが、本を通じて不思議を体験する。というテーマに沿ったアンソロジー。
    何せ好きな作家さんばかりだから、それぞれの持ち味を堪能して楽しく読みました。巻末の座談会も楽しい。

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    2024年09月03日
  • だれもみえない教室で

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    いじめって本当に色んな種類が系統があるんですね…。人間関係って何でこんなに難しいんだろうって考えさせられる1冊でした。

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    2024年07月02日
  • ぎりぎりの本屋さん

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    ギリギリの本屋の店番をしている男の子

    お店に来るのはいろんなギリギリの子

    小学生がメインの話だけど読み応えがあって面白かった

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    2024年04月17日
  • ぐるぐるの図書室

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    秘境ループ(濱野京子)、やり残しは本の中で(まはら三桃)が想像するとワクワクが止まらないのでとてもおもしろかったです。
    また、9月のサルは夢を見た(菅野雪虫)は難しい言葉が多かったので⭐️は1つへらしました。

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    2024年04月13日
  • ルール!

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    「ブラック校則」というものが世間で話題になってから少し時間が経ち、社会の注目度も下がってきているような気もします。
    もちろん、それぞれの学校に個別の事情や歴史がありますから一概にパッと見た印象だけでその是非を論じることはできない部分もありますが、その校則で様々な規制を受ける生徒自身がその校則の意義や必要性について考えることが必要だと思います。
    指導する教員も「校則で決まっているから」という理由で、指導される生徒も「校則は守らなければならないから」という理由で、それぞれが思考を停止させて無批判に状況を受け入れてしまっている現状は、「それが社会の常識だから」「政府が決めたことだから」と社会の様々な

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    2024年03月13日
  • ルール!

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    2024-015
    中学生にもぜひ読ませたい一冊。自分が中学生の時は本当に何も考えずにただ従ってた。自分で考えて動くことの大切さを学んだ。でも、今の中学生にどれくらいできる子がいるだろう。

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    2024年02月03日
  • だれもみえない教室で

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    児童書と侮るなかれ。
    分かりやすい言葉でいじめ問題に真正面から向き合った作品。

    発端はランドセルに金魚のエサが入れられた事件。
    6年生のクラスで何が起きているのか。

    加害者、被害者、見て見ぬふりのクラスメイト、穏便に済ませたい担任、謝らせ握手させる事で一件落着とする学年主任、保護者、それぞれの思惑が入り混じる。

    皆の本音から自己保身や想像力の欠如が浮き彫りになり、怒りと悲しみで胸が苦しくなった。

    子どもの気持ちに寄り添う事、言葉に出して話し合う事、想像力を働かせる事。

    一人一人が意識して行動する事の必要性を強く感じた。

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    2024年01月17日
  • サイコーの通知表

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    ネタバレ

    4年生の朝陽の通知表は全部「できる」。1年生からずっと同じだ。
    友達の大河は体育以外は「もう少し」も多い。でも朝陽は、大河の通知表の方がいいと思っている。全部「できる」はふつうの証明書みたいだからだ。
    ある日クラスで通知表をもらってうれしいのか、内容がよくわからないのに意味があるのかという話になる。
    そこから担任のハシケン先生にサプライズで通知表を出そうということになり…。
    自分達が通知表をもらって感じたことをいかして通知表を作って渡す場面は感動的です。
    学校の先生にも読んでほしい。

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    2023年08月15日
  • だれもみえない教室で

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    表紙とタイトルに惹かれて読んでみた。

    仲良しだったはずの5人。
    颯斗が他のメンバーをけしかけて、清也のランドセルに金魚のエサを撒いたのはちょっとしたいたずらだったはず...。
    でも、本当にただの悪乗り?悪意はなかった?
    6年生という微妙な立ち位置は、自意識と自立、親からの干渉などエネルギーとストレスの間に身を置き、ともすればあらぬ方向に走り出してしまう。
    颯斗も走り出してしまった自分の行動を抑える術を、まだ知らなかったのだろう。
    そんな彼を受け止める誰かがいれば、もう少し早い段階で止めることができたのかもしれない。

    けれど、頼りなかった担任も、葛藤しながらも傍観していた連も変わり始める。

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    2023年07月30日
  • だれもみえない教室で

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    小6の男子5人、仲良しグループだったが、クラスでも明るくて中心人物の颯斗が清也に嫌がらせをするようになり、ある日、ランドセルの中に金魚のエサを流し入れたところから物語は始まる。14章で、語り手が四人。三人は当事者の小学生で一人は担任。
    テーマが重苦しいから、読んでスカッとするお話ではないけど、小学校では配架すべき本だと思います。小学~中学のうちは、こういう心がヒリヒリするような本を選書する児童も多いですし。
    子どもからみたトラブルの解決に大人がどう手を差しのべるべきなのか、考えさせられました。

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    2023年07月23日
  • サイコーの通知表

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    令和6年光村4年下の巻末この本読もうに掲載される本なので、読んでみました。
    主人公は一年からずっと「できる」(ふつう)の評価しかない、真ん中の四年宮永朝陽。担任は橋本健太(ハシケン)先生。朝陽が通知表のことを考えはじめ、友達や何人かで先生の通知表をつけようと考えたり、そもそも評価って何だろう?と悩んでいたら賢い姉から絶対評価と相対評価を教えてもらったりします。途中まではわりと予想通りな展開ですが、最後にいよいよ通知表の発表のあたりは、色々考えさせられたり、大人目線だからかもしれないけど、かなり共感して、心動かされました。
    工藤純子さん、恋する和パティシエール位しか読んでない。ぐるぐるの図書室な

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    2023年07月10日
  • だれもみえない教室で

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    ネタバレ

    講談社での工藤純子さんらしい学校に対する問題提起の本。テーマはいじめ。いじめの中心人物よりその周りで何もしない人(そして、それは多数)に対し、それでいいのかと問う内容。それぞれの登場人物が章ごとに主人公となるので、わかりやすい。

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    2023年07月02日