工藤純子のレビュー一覧
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5年生で友達になったアイちゃんとミポリン。二人とも卓球が上手で、もっと二人と仲良くなりたい若菜は卓球を始めた。やり始めると楽しくて、二人に色々教えてもらいたいのに、二人ともそうそう乗り気になってくれない。そんな時、児童館で卓球大会が開催されることに。ダブルスなので一番ヘタッピな自分は遠慮して、二人に出て優勝を狙ってもらおうと話をしていると、同じクラスの変わり者のシーラが声をかけてきた。ひょんなことから、若菜とシーラ、アイちゃんとミポリンで試合に出ることになった。
シーラのキャラが天真爛漫で可愛くて、若菜がちょっとグズグズしてても気にならないくらいテンポ良く話が進みます。卓球と友情のお話。シーラみたいな子を受け入れられない子ってのはいつの時代でもいるんでしょうね。5年生ってのはリアルな数字だと思います。好きなことにちゃんと没頭する、友情の問題について分かりやすく清々しく、後味悪くないように描かれていると思います。 -
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中学生たちが、学校の校則を変えるために頑張る話。児童文学。
昔は子どもに人権なんて認められてなかった気がする。大人たちから押さえつけられ、言うことを聞けと言われ続けてきた。
最近になってようやく子どもの権利条約が子どもにも提示される機会が増えてきたような気がする。
とはいえ、子どもの権利条約って1989年に国連で採択されているんだけどね。
ここに、『自分の意見を表せること』という一文がある。意味は、『自分に関係する事柄について意見を言い、大人がそれを尊重すること』。
でも、どうだろう。
気になってちょっと調べたら、校則の変更について生徒から申し立ててもなかなか叶わないという話は、この小説だけでなく全国に何件もあるようだ。
確かに生徒だけに任せると、まだ未熟な子どもたちは、自由の意味を履き違えてしまうような事態になりかねない。
生徒の意見を尊重しつつも、先生との意見のすり合わせが大事になるだろう。
現実感がありつつも、最後は感動してジンときた良い話でした。 -
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タイトルが直接的過ぎて、なかなか読み始められなかった1冊。表紙の大きな漢字ふたつもなんだかいやで・・・(それはつまり、私自身の中学受験に対する嫌悪感が刺激されてしまったってことなのかも・・・)
3人の6年生たちの中学受験が描かれている(入試結果まで)。わたしの中の中学受験NGポイントは、3人のうちの新くんが近いのだが、それでも、周囲の人との関わりによって、次第に自分で考えることができるようになりホッとした。
おそらく作者も中学受験に関して疑問に思うところがたくさんあるのだろうな、と感じるのだが、親と塾と本人、という閉じた関係だけでないところとの交わりにひとつのヒントや希望、可能性を提示されたのではないか。12歳が経験するにはあまりにも大きな「事業」なだけに、ひとりでも多くのこどもに達成感や幸福感を味わってほしいと思うし、どのような結果となろうとも、振り返った時に決して苦しいだけではなかった時間であってほしいと思う。 -
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ネタバレ面白かったです。知里の気持ち、徐々に言葉になっていくところがよかったですね。校則に対してそれぞれが想いを持っていますが、特に北条先輩の過去と今にグッとくるものがありましたね。坂倉先輩もかっこ良すぎる。この2人が存在する世界に私も生きたい、と思えるぐらい優しい。そしてもう1人どうしても必要な存在なのが三崎先生ですね。学校って、複数の上下関係が重なり合うところ、自由と不自由がせめぎ合うところで、そういう学校の中にいる大人は歯切れが悪くなったり極端な言動になるんでしょうね。三崎先生はその象徴なのかもしれないけど、振り切ってますよね。必要悪と言えるぐらいに。なぜ三崎先生はそうなったのか、自ら必要悪を選んだのか…そこにまた壮大な物語を想像して余韻を楽しんでいます。結局、いろんな人がごちゃごちゃいて、感情が露わになってしまうのは、しんどいけど面白いですね。
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ネタバレスラスラ読めた関東の中学受験、三者三様の物語。
都立の中高一貫、無理をせずに一校に絞って、バレーボールでAO入試。うち2人は6年の夏休み、6年の12月に受験を決めたのはレアケースすぎでは…とも思う。
でも、ごく一般的な3年かけて準備して私立中入試に臨む子も入れてほしかった。
新サッカー友達の幸弘(受験しない)がどこまでもいい奴でよかった!
P192「中学受験で落ちても、地元の公立中学に通えばいいんだから」
はじめは、だれもがそんな気楽さだったはず。
それなのに、いつからだろう。
勉強にかけた時間に、塾にかけたお金に、周りからの期待に、追いつめられていく。絶対に合格したいという気持ちが、自分の中きら出てくるものなのか、周りの期待に応えるためなのかもわからなくなる。
とてもよく分かる、印象的な言葉でした⬆️ -
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ネタバレ数年前から気になってたシリーズの1作目。
近年の入試問題頻出作家さん勢揃いの作品で読んでみたかった。メンバー勢揃いなのは珍しい。
登場人物は、小学5年生たち。
>本の数だけ、人の数だけ、遡った物語があると、わかっていただけたことと思います。
そして図書室には、あなたにぴったりな本が、必ずあるのです。
途方もないほどたくさんの本の中から、そんな本を見つけ出す……。
それは、宝探しのようなものかもしれません。その宝物を探し当てたとき、あなたの人生はきらきらと輝き、ほんの少し、あるいは、とても、豊かになることでしょう。
ほら、あなたも図書室で、宝物を探してみませんか?
このステキな言葉を胸に、運命の本を日々探していこうと思います。 -
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ネタバレ3人の6年生がそれぞれの中学受験をする話。
各章でそれぞれが主人公として中学受験と向き合うところは「君の鐘がなる」に似ているけれど、受験内容は「中受」の方が様々だ。「君の〜」は塾の友だちで、こちらは学校の友だちという設定だからかな。
1人目の稲葉新は偏差値65の都立中高一貫校を目指し勉強を続けているが、何の為にその学校に行きたいのか目的を見失ってしまう。そんな中、その学校に行っているはずのいとこのお兄さんに会うと意外な話を聞かされるという話。その後も、最後まで進学に迷いながら進路を決断する。
2人目は深谷広翔。のんびりやで下に見られがちな広翔だったが、塾の先生に偏差値は低くてもよい学校があると勧められ半信半疑で見学に行き、受験を決めるという話。受験は必ずしも偏差値が高いところを目指すためだけではない。
3人目の小野寺つむぎも同じ。つむぎが受験を決めたのはなんと12月。好きなバレーボールを続ける為AO入試での受験を決める。
それぞれ、同じクラスでお互いに関わり合いながら話がすすんでおもしろかった。