【感想・ネタバレ】サイコーの通知表のレビュー

あらすじ

1年生のときからずーっと通知表に「できる」とだけ書かれてフツーなことにコンプレックスを感じている朝陽(あさひ)も、「よくできる」がいっぱいの優等生の叶希(とき)も、体育以外は「もうすこし」ばっかりの大河(たいが)も、みーんな心の中では思っている。
「通知表なんて、ただの紙切れじゃん。あんなので、ぼくらの何がわかるの?」
「通知表があるから、よけいにやる気がなくなるんだ」
「あたしだって、通知表なんて、いらない!」
たしかに、そうだ。思えば通知表って何であるんだろ? あれを見たって、どこをどう直せば成績が上がるのかなんてわからないじゃないか!
そういえば朝陽のお父さんが言っていた。会社では、部下が上司の成績をつけることがあるんだって。
「ねえ、先生の通知表をつけようよ」
朝陽の一言から、クラス一丸となって担任のハシケン先生の通知表作りが始まった。でも、人に成績をつけるって、こんなに難しいことだったのか!?

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

感動した。
通知表に疑問を持った生徒たちが、担任の先生の通知表をつける話。

通知表って、ほとんど全ての子どもたちに関係しているものだから、とても身近に感じられると思う。

こんなに良い先生ならもういっかい小学校に通いたいくらい。

「できる」ばかりの主人公の成長もしっかり感じられた。
通知表だけじゃその子の良いところはわからない、って本当にそう。
主人公を見て、ハシケン先生はそう感じたんじゃないかな?

大人でも難しいことを小学4年生がやっちゃうのは、フィクションすぎるけど、児童文学だからこのくらいがちょうど良いのかも。

おすすめ年齢は中学年から。

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2024年11月13日

Posted by ブクログ

素敵な子ども達。ハシケン先生も魅力的。工藤純子さんは子どもの気持ちに寄り添っている話が多くて、ファンです。

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2024年09月15日

Posted by ブクログ

小学生たちが担任の先生の通知表をつくる物語。

・通知表の目的は?
・評価を通じて先生にどういうメッセージを伝えたい?
・そのメッセージがきちんと伝わる渡し方は?

会社の人事評価でにもあてはまりそうな視点で描かれているのが興味深く、題名の通り「サイコーの通知表」のエンディングです。

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2024年05月25日

Posted by ブクログ

私も子どもの頃、通知表が大嫌いだった。そして、今我が子の通知表をもらう立場になっても、終業式の日はなんだかドキドキする。
この本を読んで、通知表の本質を知らないのに苦手意識を持っていることに気付いた。
通知表って?という点を簡単に説明されていること、通知表をつける側(先生)の気持ちに触れられていること、納得できるものに仕上げるために探求する子どもたち、お互い真摯に向き合う先生と子どもたち…心に沁みた。
通知表に関わっている人たち(特に先生)に読んでもらいたい。

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2022年07月31日

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物語なのかもしれない。
理想なのかもしれない。
でも、こんな学校社会になって欲しいと、
心から思う。

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2022年03月27日

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通知表かぁ、その人を評価するって不思議なこと。いいところを探そうとしてつける通知表がいいな。
間違ってたらあやまってくれる大人。
意見を聞いてくれる大人。
子供たちを守ってくれる大人。
それが子供たちの求めている大人なのかもしれない。

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2021年12月31日

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通知表がずーっとできるだけの朝陽。
体育以外まるでダメな大河。
なんでもできる成績優秀な叶希。
一見なんの共通点もないこの3人だが、ある共通点がある。それは、通知表が嫌いということ。
そんな3人はあることを思いつく。
それは…先生に通知表をつけるということ。
おかしいように思えるが、朝陽の父の会社では、部下が上司に成績をつけるらしい。
それなら生徒が先生に通知表をつけるたっていいじゃないかということで、先生の通知表作りを開始するが…。

面白かったです。
通知表をつけるのは意外と難しんだなと思いました。

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2021年09月11日

Posted by ブクログ

息子に読ませたい。きっと好きな部類の本だと思う。
人が人を評価するって難しい。
子供達がそれに気がついたこと、
その上で、先生のいいところを探す姿が感動的。

よくできるの数ばっかり見てしまっていた自分のことも反省。評価するなら、何が出来ていないのか、どうなって欲しいのか、そのためにどうすればいいのか、そんなことまで伝えなくちゃ、ただの粗探しになっちゃうと思った。

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2025年02月08日

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児童書。4年生向けによいかと。
工藤純子さんの本を初めて読みましたが、学校のことをよく分かっている。一昔前は二分の一成人式だったけど今は成人年齢が変わったことや行事の削減とかで縮小した発表会になってることが現実的に多い。

そんな中で、通知表とはなにか、評価とは誰のためのものかなど子供の視点で考えさせられる。ハートフルなハシケン先生に胸打たれ、時代錯誤な大久保先生の存在にくすりとしながらも、自発的でまっすぐな4年3組の子供達に心温まるすてきなお話でした。

こんな先生で、そして、こんな4年生になれたら。

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2024年11月21日

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親となった今、子どもたちの試行錯誤にグッとくる。小学生って思ったより大人だよなあ。先生に通知表をつけるっていう発想面白かった。

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2024年09月23日

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ネタバレ

4年生の朝陽の通知表は全部「できる」。1年生からずっと同じだ。
友達の大河は体育以外は「もう少し」も多い。でも朝陽は、大河の通知表の方がいいと思っている。全部「できる」はふつうの証明書みたいだからだ。
ある日クラスで通知表をもらってうれしいのか、内容がよくわからないのに意味があるのかという話になる。
そこから担任のハシケン先生にサプライズで通知表を出そうということになり…。
自分達が通知表をもらって感じたことをいかして通知表を作って渡す場面は感動的です。
学校の先生にも読んでほしい。

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2023年08月15日

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令和6年光村4年下の巻末この本読もうに掲載される本なので、読んでみました。
主人公は一年からずっと「できる」(ふつう)の評価しかない、真ん中の四年宮永朝陽。担任は橋本健太(ハシケン)先生。朝陽が通知表のことを考えはじめ、友達や何人かで先生の通知表をつけようと考えたり、そもそも評価って何だろう?と悩んでいたら賢い姉から絶対評価と相対評価を教えてもらったりします。途中まではわりと予想通りな展開ですが、最後にいよいよ通知表の発表のあたりは、色々考えさせられたり、大人目線だからかもしれないけど、かなり共感して、心動かされました。
工藤純子さん、恋する和パティシエール位しか読んでない。ぐるぐるの図書室なども読まねば。

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2023年07月10日

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成績、全部普通。何も長けていることがないと言われているようでいや。という主人公。
成績表の見方は子どもにも大人にも、ごほうびや叱責の基準として扱われることが多いけど、変化してきている基準の仕組みや「評価すること」の難しさ、相手を見る観点など、本人の気づきや周りを巻き込むことで見えてくるものがある様子が興味を惹いた。

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2022年09月24日

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通知表の評価をみて納得いかない思いをした人は多いんじゃないかなー。
どうしてその評価になって、どこをどうすれば次は上がるとか説明書きがあれば、もう少し納得できたような気もします。
みんなで考えた先生の通知表、愛が溢れていました。

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2022年03月06日

Posted by ブクログ

子供や親にとって、通知表の評価は重要なのですね。気にする子・反発する子・諦める子。主人公は[普通]すぎて悩む子。子供の気持ちがよくわかる。通知表をつける側の先生に読んで欲しい。

#小学生#中学生

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2021年12月12日

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通知表ってなんであるの?そんな疑問から先生の通知表をつけることになった朝陽たち。人を評価するってなかなか難しい。
「よくできる」も「もう少し」もなくて、「できる」だけの通知表は、ふつうであることの証明みたい。なるほど、確かにと思った。お姉ちゃんの、あるものを変えたり始めたものを終わらせるのは難しいっていうのすごくわかる。だからみんなそのままなんとなく続けてる。生きてるとそういうものにたくさん出会う気がする。
先生へ通知表をわたすときはグッときた。おもしろかった!

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2021年09月28日

Posted by ブクログ

朝陽の通知表は1年生から4年生2学期まで、ずっと真ん中の「できる」に丸がついていて、「それって「ふつうの人間です」という証明みたい」と感じている。それぞれ通知表について思うところのある友達と話すうちに、担任のハシケン先生にも通知表をつけようと思い立つ。
通知表の意味、人が人を評価する事について考える。学級会での話し合いの様子、先生の評論の項目もいい。読後感は爽やか。

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2021年08月06日

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通知表に疑問を持った朝陽は、仲間といっしょに先生の通知表をつけようと考えはじめる。試行錯誤がおもしろい。現実には難しいかもしれないけど、温かい気持ちになる。

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2021年07月06日

Posted by ブクログ

きっと子どもは共感するだろう。
通知表をつけるほうの身になって読むと、ちょっと胸が痛い。
先生によってつけ方が変わってしまってはいけないということになっているけど、やっぱり変わってしまうと思う。
それに気づきながらも、クラスで相談してあんな通知表を作ってくれるなんて、すごく出来た子どもたちだ。四年生にしては出来すぎな気がするが、自分が貰う側だったら、感動してしまうだろう。

もう1人の威厳のある?先生の通知表も出してみたら良かったのに。

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2024年06月11日

Posted by ブクログ

通知表っていったい誰のためのもの?なんのためにあるの?貰って嬉しいのは誰?
なんてことから先生にも通知表を付けよう、と考え始めて、クラス全員で担任の先生の通知表を作ることになった朝陽達。
そう言われれば通知表って何?って考えさせられた。
未来へ繋がる評価でなくてはならないはずのものなのに、本当にその機能を果たしているだろうか?
数字で表せない評価は個人的な感情が混ざり込んで来ないものなんだろうか?なんて色々考えさせられた。
子ども達にも読んでほしいけど、通知表をつける先生達にも読んでほしいなあ。

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2023年12月12日

Posted by ブクログ

先生が生徒を評価するなら、生徒が先生を評価してもいいんじゃない!?最後には先生の通知票あり。自分が先生なら、うるっときちゃいそうだなぁ。

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2022年01月29日

Posted by ブクログ

子供と読みました。
物語としてはまずまずですが、教員の資質や通知表について考えさせられるお話でした。これを読めば、通知表に一喜一憂してしまうお子さんや親御さんは減るのではないでしょうか。
通知表を嫌がる子供たちが、「先生の通知表をつけよう」ということになり(ちょっと無理矢理な展開)、通知表について考え、先生を観察し、評価する。でも、その評価では自分たちの考えが伝わらない、と評価の理由も伝えた上で先生に通知表を渡します。その先生がとてもいい先生で。
いい先生と出会えるかどうかって、子供にとってはとても大事。でも、いい先生でも、悪い先生でも、公立学校の教員は公務員だから年功序列で報酬は決まってるんですよね…。

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2021年12月11日

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