森瑤子のレビュー一覧

  • 彼と彼女

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    短編集、長さは丁度良く、内容もぎゅっと詰まっていて一編が終わる度にそっと本を閉じて余韻に浸ってしまう。良い酒を口に含ませ時間をかけて味わうかのように。

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    2025年06月12日
  • 非常識の美学

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    自分自身の肉体について「醜いものを醜いと感じつつ、それを放置しておくという、神経の鈍感さにつくづく嫌気がさす」→ダイエット、という森さんの心理に「そう!!!!」と深く深く頷きました。要らないお肉が付くと美意識、感覚、それに思考まで鈍感になりそうで嫌。周りの人から「痩せ過ぎでは」と言われても、自分で(お腹がぷよってなってるのが気に入らん。くびれ!)と思ったらくびれ作ります。誰のためでもなく自分が自分を好きでいるために…だいたい好きじゃないから、少しでも気に入ってるとこは増やしたい。
    森瑤子さん初めて読んだと思うのですが面白いです。ちょっと時代錯誤もあるけれど小気味良くて好き。90年代に雑誌掲載さ

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    2022年05月01日
  • 情事

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    とても好きな本
    言葉が綺麗でラジオみたいにスラスラ入ってくる。
    作者を好きになって、他の本も集めました。

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    2021年06月20日
  • 恐怖小説集 金曜日の女

    購入済み

    ぞくっと面白い

    どの話もぞくっとして余韻が残ります。内容が薄いのにグロテスクな表現だけで怖がらせてくる小説は嫌いなのでこの本を購入してみて大正解でした。蒸し暑い夜を読書で楽しめました。

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    2020年08月19日
  • 香水物語

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    恋愛小説は昔からあまり好みではないのだが、本書はとても読みやすかった。
    短編集で一つ一つのエピソードは2〜3ページ程度。
    時々繋がっているものもあったり。
    香水物語と宝石物語の二つのモチーフを含んだ本書は洒落てて落ち着いていてまさに「大人の女」という雰囲気がある。

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    2019年03月19日
  • 夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場

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    このタイトル、何て秀逸なのだろう。
    読み終えた後このタイトルをしみじみと見つめて、センスの高さを感じた。

    主人公は三人の娘を持つ小説家。末娘の問題行動がきっかけでセラピストによるカウンセリングを受け始めるが、そうなった原因は、彼女自身がいわゆる毒母に育てられたことにもあったということが分かる。
    夫との関係も破綻しかけていたが、再和合を図るために旅に出かけた南国の地で、夫と激しく問答してしまう。
    そして徐々に自らが抱える闇の根源に気づいていくが…。

    経験したことのない何とも不思議な感覚。今現在の現実、セラピストとの対話、そして空想(主人公の心象風景?)が、何の説明もなく交錯しながら進んでいく

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    2015年10月28日
  • 美女たちの神話

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    ネタバレ

    マリリン・モンロー、ヴィヴィアン・リー、オードリー・ヘップバーン、エリザベス・テーラーと他11人の有名人(女性のみ)の秘話。頭の良い、金のある女性は比較的精神が病んでしまう人ばかり。ジャクリーヌ・ケネディ・オナシスは、お金使いの荒い、人よりお金を愛した女性である。そういう生活を一度味わうと、こういう生活しか出来なくなるのだと思った。あるいは、生まれ持った贅沢な女性なのだろうか。

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    2014年10月29日
  • 情事

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    30歳過ぎの既婚キャリアウーマンは、夫子が週末別荘へ行くのを狙って浮気をする。女として夫から見てもらえない不満から別の男へ走ってしまう。でも、夫子が一番大事であるからばれる前に別れてしまうが、その期間の愛情は激しく思う。これが本当の女心だと思う。

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    2014年09月03日
  • 終りの美学

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    森瑤子さん最後のエッセイ。子供女の子3人とイギリス人の夫を持つ作家。夜遊び、酒、海外旅行が好きで、バンクーバーの島ガルフ・アイランドの1つに別荘を持つ。自由奔放な人だが、憎めないと思った。風と共に去りぬが好きで、続編は自分が書きたかったらしい。不可能になった時点で、翻訳をかってでたという。

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    2014年07月17日
  • 香水物語

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    大好きだ。微かな香りがするような文章に酔った。おかげで香水狂いになった。今でも読むと、あの香りと共に当時の記憶が蘇る。

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    2014年02月21日
  • 恋愛関係

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    ネタバレ

    解説:海原純子
    棄てられたふりして男を棄てるいい話ー前書きにかえて
    から、飛ばしている。

    思い切りのいい文章が、「小説家は小説だけ書いて入ればいいのに」と言う割に、筆の運びが滑らかのように感じる。
    すごい人なのだろう。

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    2013年05月01日
  • 甲比丹

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    今この政治情勢だからこそ、冷静に世界を見るためにも読んでおいていいと思いました。森さんの晩年の作品ということでしたが、彼女の精力を尽くして挑んだ作品だったのかなとも思います。

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    2012年11月17日
  • 彼と彼女

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    ショートショートと短編があるけれども
    やはりこの作品の強みはショートショートのほうに
    あると思います。
    なぜならば、少ないページでも
    充実感を得ることができるつくりだから。
    中にはちょっときついものがありますが
    短めなのでさほどダメージはきつくないかと。

    そして短編のほうには
    ちょっと珍しいホラーの作品がまぎれています。
    それは最後に出てくる「壁の月」
    ちょっと背筋が寒くなるかも!?

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    2012年10月18日
  • 香水物語

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    【都会】と【大人の女】が‥森さんを話すうえで欠かせないワード‥
     
    ◆五感‥◆
    見た目/触った感じ/味/声や音‥と来て‥↓↓↓
    《薫り・匂い・香》を主題とした短編集‥
     
    C五番・ディオリッシモ・ミツコ・C十九番・フルールドロカイユ・等など等など‥様々な香水をテーマにした素敵な〈大人の女の〉物語。
     
    素晴らしいです!
    素晴らし過ぎます(*^^)v
     


    ~~~~~~~~~~
     

    ‥お亡くなりになられてから何年?
     
    もう新作は読めないけど‥
    バブルの残り香(良い意味です)を薫らせてくれる森さん‥
    素晴らしい一冊です!!!

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    2012年09月29日
  • ジンは心を酔わせるの

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    ネタバレ

    随筆集。
    17年間音楽をしてきたので,食事の際には音楽がない方がよいという。

    楽譜が頭にうかぶから。
    どこかで聞いたことがある。
    音楽の専門家は,音楽を聞くと頭が仕事の状態になるらしい。

    標題の「ジン」の話はそれなりに分かる。
    仕事が済まないと、運動しても,飲食しても落ち着かない。

    ジン自体は好きではなかった。
    オランダに行ったときに,
    ジェネバを飲んだ。
    とてもおいしかった。
    ジンとは親戚らしい。
    ジェネバがないのなら,ジンでもよい。

    ジンを落ち着いて飲める環境がよいのだと理解した。

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    2011年10月11日
  • デザートはあなた

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    10数年前、「ホラーかな?」と勘違いして読んじゃった本。恐ろしいもので、それから森瑤子の世界にはまっていってしまいました。
    ドラマの方も、個性的な俳優ばかりで印象に残ってます。
    当時自炊始めたばかりだったのに、この本からマネしたメニューも。読み返すと、かなり背伸びしていた自分に会える本です。

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    2010年08月02日
  • 非常識の美学

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    大学生の時にはまったのが森瑤子。
    大人の女性に憧れていました。
    外国人の旦那さんというところにも心動かされたガキの私。

    人は年を重ねると、共感する著者が変わるのだと実感しました。
    その時々の私を映す鏡。それがエッセイなのかな…。

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    2010年02月28日
  • 情事

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    誰かを愛する事
    愛して愛してどうしようもなくなる事
    愚かな事
    えげつない事
    切ない事
    めくるめいて悦ばしい事
    秘めて苦しい事
    官能にうちふるえる事

    そんな事のひとつひとつが、
    研がれた美しいナイフのように
    体の細部を突いてくる

    野生の獰猛のごとく
    体中をすばやくめぐる

    情事のごとく耽溺しぬきたい小説
    忘れ得ない一冊

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    2009年10月04日
  • 美女たちの神話

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    あの美女たちの何がすごいのか、彼女らに恋した女性作家の視点で。

    私は「風と共に去りぬ」が好きだ。ヴィヴィアン・リーの雰囲気。
    ディートリヒの脚が好き。「100万ドルの保険をかけた脚」。
    マリリン・モンローの危うさ。「うつくしい子供」。
    ジャクリーヌ・ケネディ・オナシスのしたたかさ。
    フランソワーズ・サガンの奔放さ。
    ココ・シャネルのファッションへの確信。

    森瑤子が現代またこういった本を書くとしたら誰を取り上げるかな。
    こうまでドラマティックに危うく生きれるひとは、いないだろうという気がする。

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    2009年10月04日
  • 美女たちの神話

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    ヨーロッパやアメリカで活躍した女性たちのストーリー。マリリン・モンロー、オードリー・ヘップバーン、イングリッド・バーグマン、フランソワーズ・サガン、ジャクリーヌ・ケネディ・オナシス、シャネルにエディット・ピアフなど15人。

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    2009年10月04日