あらすじ
夫婦には会話が成立しないのだ。何か言いかけると、センテンスは意味をもたないまま立ち消えていく。――わたしは退屈のあまり泣いている、夫もまた……。(「欠伸」) すれ違い、誤解、傷つけあい、絶望、それなのになお、何かを期待し、求めつづけてお互いにひかれあう男と女の不思議。ソフトタッチで描く孤独な都会のショート・ラブ・ストーリー31編を収録。彼と彼女、夫と妻、僕と君、あなたとわたしのそばにいるすべての男女に贈ります。
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Posted by ブクログ
短編集、長さは丁度良く、内容もぎゅっと詰まっていて一編が終わる度にそっと本を閉じて余韻に浸ってしまう。良い酒を口に含ませ時間をかけて味わうかのように。
Posted by ブクログ
ショートショートと短編があるけれども
やはりこの作品の強みはショートショートのほうに
あると思います。
なぜならば、少ないページでも
充実感を得ることができるつくりだから。
中にはちょっときついものがありますが
短めなのでさほどダメージはきつくないかと。
そして短編のほうには
ちょっと珍しいホラーの作品がまぎれています。
それは最後に出てくる「壁の月」
ちょっと背筋が寒くなるかも!?