森瑤子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
森瑤子さんは、私が読書を始めた頃すでに売れっ子作家になっていたけど、年齢的に大人の恋愛ものというジャンルに手が出ず、読まないうちにお亡くなりになってしまった。
年齢を重ねて、恋愛ものも好んで読むようになり、今になって読んでみると、作品の空気がバブルの頃といった感があるものの、表現は繊細だし、関係が醒めてきている夫婦の閉塞感が伝わってくる。
「誘惑」の夫婦は、ラスト修復の可能性が見えてきているけど、あれで本当に修復できるのか疑問を感じますねえ……。
「情事」「誘惑」とも夫がイギリス人で、やけに外人の登場人物が多いんだけど、それがこの作家さんの特徴なのだろうか?