森瑤子のレビュー一覧

  • 情事

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    森瑤子さんは、私が読書を始めた頃すでに売れっ子作家になっていたけど、年齢的に大人の恋愛ものというジャンルに手が出ず、読まないうちにお亡くなりになってしまった。
    年齢を重ねて、恋愛ものも好んで読むようになり、今になって読んでみると、作品の空気がバブルの頃といった感があるものの、表現は繊細だし、関係が醒めてきている夫婦の閉塞感が伝わってくる。
    「誘惑」の夫婦は、ラスト修復の可能性が見えてきているけど、あれで本当に修復できるのか疑問を感じますねえ……。
    「情事」「誘惑」とも夫がイギリス人で、やけに外人の登場人物が多いんだけど、それがこの作家さんの特徴なのだろうか?

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    2015年08月13日
  • 望郷

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    マッサンの妻、リタさんのお話し

    すごいな~とは思ったけど、
    魅力的な人って感じじゃなかったな
    でも、外国人なんて見たことない人ばっかりの時代に日本に嫁に来て
    太平洋戦争があって…
    うーん、やっぱすごい。強いな。
    リタさんもマッサンも強い。
    ニッカウヰスキーは、二人の愛の力が生んだんだろうな

    そう思ったら、の余市蒸留所には行ってみたくなった!^^

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    2015年05月28日
  • 嫉妬

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    「他に女がいる」と夫に告白される妻。浮気相手とは今後も会いたい、でも妻は大切な存在だと非常に身勝手な事を言う男に苦しめられる妻の心情が描かれています。

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    2015年04月19日
  • 望郷

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    サントリーの技師が、ニッカの創業者とは。また、その妻が、イギリス人とは。学生時代、国鉄に乗ると、東京までは、サントリーを売っていて、東北線に乗るとニッカに変わったのを思い出した。好ましくはないが、海軍と戦争のおかげでニッカが残ったのは、よかった。だって美味しいのだ。竹鶴さんは、幸運の人だ。変化に富んだ人生であっただろう。

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    2014年12月11日
  • 望郷

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    朝ドラ「マッサン」のモデル竹鶴正孝と妻リタの話。
    リタ視点での恋愛小説。
    朝ドラとは関係なくずっと前の本らしい。
    あの時代遠く異国に嫁ぐリタの強さと正孝のあの時代にしては愛を素直に表す男らしさが素敵だった。

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    2014年11月16日
  • 望郷

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    どこまでが事実で、フィクションなのかわからないが、大変な時代に異国で恋に落ち、暮らし、日本国産のウィスキーを造った夫婦の物語。
    のめり込んで読む感じはなく、淡々とした文章。
    もっと人物に感情移入したかったので、少し残念。

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    2014年11月09日
  • 望郷

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    NHKの朝ドラのモデルにもなった作品?というのでしょうか。なかなか興味深いです。リタさんってこういう人だったのかしら?ってちょっと思うような・・。

    朝ドラが?いろいろと違う展開のようで、今後の朝ドラ展開が気になります。

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    2014年10月12日
  • 望郷

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    久しぶりにぐんぐん引き込まれる物語に出会った!リタがどんどん強くなっていくところが良かった。強くなりすぎたリタが最後には丸くなるところも○。どうしたら、あんなに強くなれるのか。。。

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    2014年08月11日
  • 渚のホテルにて

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    ネタバレ

    大人の恋愛小説と言った感じ。売れない小説家の男と、レストランホテル経営する妻の複雑な結婚生活を物語っている。男は不能(AED)で妻の浮気を見てみぬふりをしている。仕方がないことと思って・・・でも、内心は感情いっぱいでいる。表に出さない分、アルコールへと走ってしまうが・・・。

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    2014年07月30日
  • 終りの美学

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    高校の国語の女性の先生は、聡明でさばさばしていて、ご自身の職業をとても愛していて、仕事を楽しんでいた。だから、国語が大嫌いな私も先生の話は好きだった。
    その先生が、1コマに1冊ずつ、小説の紹介をしてくれた。そのなかに森瑤子の1冊があった。タイトルは忘れてしまったけれど、森瑤子のかっこいいオンナ像だけが私のなかに残っている。
    この本にも自身の実話が多数入っている。セレブってこういう感じなのね、って、ちょっとひくけど(笑)
    そしてなによりも一番最後の書評が衝撃的です。森瑤子を知っている人が語ったほんとうの森瑤子が。

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    2013年03月24日
  • 風物語

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    作家にとっては一番きつい感想かもしれないが、軽くすらすらと読み終えた。
    つまり特別悪い感想を持っていない訳だが、かと言ってこの作家の他作品も読み漁ってみようという気にもなれない。
    この感想は多分当方一人だけでなく、多くの人が抱くものなんだろう。そうでなければ現役作品として今でも読まれているはず。

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    2012年09月17日
  • 恐怖小説集 金曜日の女

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    現実的なストーリーから、超現実的なものまで盛りだくさんな一冊。でも一貫して感じることは、女って怖いなってこと。作者が同じ女性だから書けたのかもしれないが、同じ女性として読んでも圧巻。女って怖い!!

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    2012年09月10日
  • 非常識の美学

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    彼女の本を読んだのは初めてなんだけど、あやの好きな山田詠美が崇拝してるそうなので読んでみました。

    ひとつひとつの価値観が合致するわけじゃないけど
    50歳近くになっても恋したりダイエットしたり、こういう女性でいたいなぁと思う。
    とりあえず、わがままがきちんと言える女になりたいなぁ。でも究極は「なぜかほっとけない女」のトシコちゃん♡

    これが1995年の話だからざんねん。今の、2008年の話を聞きたかったなぁ。

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    2012年07月30日
  • あなたに電話

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    携帯電話がないところに時代を感じます。

    様々な男女関係が電話を通してみえるんだけど、
    もっと突飛なパターンもほしかったなー。

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    2012年07月30日
  • 美女たちの神話

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    マリリン・モンロー、ブリジット・バルドー、グレース・ケリー、オードリー・ヘップバーン。他にもヴィヴィアン・リーやマレーネ・ディートリッヒ、マリア・カラスにココ・シャネル。

    美しく気高く生きた彼女らの生涯について森瑶子さんが語る本。
    美女に生まれついても、たぐいまれな才能があっても、人がうらやむような賛辞を浴びても、白馬に乗った王子様に求愛されても…幸せは保証されないのね。。

    平凡な幸せが一番ってことでしょうか。

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    2012年07月12日
  • 別れ上手

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    若い女性には絶対に薦めない作品です。
    強烈な批判が待ち受けていますので
    え、私?関係ないですね。
    おしゃれに興味はないものでして。

    とにかく若者批判は的を射ていて強烈そのものです。
    怒り狂うかと思います。
    該当の方々は。
    それと不倫の項目は余裕ぶっかましている人がいるので
    多分人によっては…

    面白いけれども万人受けはしません。

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    2012年04月17日
  • 情事

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    女、それを持て余しながら生きていく事。
    女としての盛りを過ぎた後、どう生きるか。

    若い頃は自分が30代になる事すら100年後のように思えた。
    欲望が沈んだ澱のようにくすぶり続ける30代。
    女について書いた作品。

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    2012年03月12日
  • 甲比丹

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    約15年前に読んだものを再読。
    遊女がオランダ人のスパイをする話、ということが印象として残っていた。

    著書は登場人物の人間部分を掘り下げたり、人情や恋愛を描いたというよりは、江戸後期の混乱の一つを取り上げた歴史小説である。歴史の教科書に出てくる人物が出てくることから、なかなか興味深い。
    完結させる前に著者が亡くなってしまったということで、残りの構想を著者の父が覚書として残している。

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    2011年12月20日
  • 嫉妬

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    ネタバレ

    浮気を告白した夫への感情と、自分が愛されなかったが故に娘を愛することできないの難しさと、自分を律することのできない様々な葛藤に揺れる麻衣の物語。

    嫉妬という感情は麻薬のようなものだと思います。

    「でもそれはあなたの問題なのよ」
    ほんとにそうだ。

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    2011年12月19日
  • 別れの予感

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    様々な男女の別れが短編小説として描かれている。
    小説のみならず、エッセイも収録されている。
    小説は「最終的な」結末は読者に委任するものの、どの作品もモヤモヤ感の残らない、すっきりとした終わり方をしており、結構好きだった。
    人間は犬型と猫型の二種類に分類できるという見解は面白かった。
    私自身は犬型だけれども、友人には明らかに猫型の人も複数いる。
    仲は良いし、作者の見解とは少々ことなるかもしれない。
    何より「子供より夫の方が手がかかる」という話には一笑してしまった。
    読みやすく、なかなか好きな作品。

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    2011年05月22日