森瑤子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ歴史小説というのか、江戸時代の長崎出島のオランダ人たちの物語。もちろん実際に会ったことを飼料に丁寧に時代考証されていて読みごたえがある。残念なことに執筆の途中で森瑤子さんが亡くなられたので、続きを作家志望だったお父様が書かれたとか。しかしもともとは作家志望のお父様がこの題材の物語を書きたくて、長年資料を収集整理してきたものを、瑤子さんが譲られ書き始めたものらしい。森瑤子ファンにはそのあたりも面白く感じるかも。もちろん私もワクワクして読んだ。これを読むまでカピタンのことは全然思いが及ばなかったけど、あたりまえだけどこういう人たちが実際に日本にいてたくさんの情報をもち当時の幕府や文化人は影響を受け
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Posted by ブクログ
◇あらすじ◇
心躍るようなときめきはなくとも、穏やかな夫婦関係に満足していた妻。
しかしその妻の考えは、ある事故をきっかけに一変する。
事故で意識がもうろうとする中、信じていた夫に浮気を告白されるのだ。
変わりゆく夫婦関係、そして妻と夫の心の揺れ動きを繊細描いた作品。
◇感想◇
感情の捉え方が繊細で女性らしく、美しい作品だなと思いました。
もっと暗くドロドロした感じを想像していたのですが、案外さらっと読めます。
メインは妻と夫の関係、そして妻と娘の関係。
どちらもどことなく納得できてどことなく納得できない考え方が浮き彫りにされちて、非常に興味深く読み進めることが出来ました。
表題以外では気 -
Posted by ブクログ
印象的だった一節。
おそらくこの作品の主題を端的に表した部分である。
昨日本を返してしまったので、文言ははっきり覚えていないのだけど、夫婦のこのような会話を空を眺めながら妻が回想する場面。
―人類はどうしてこの空にロケットを打ち込むのだと思う?
―他の星に生物が住んでいるかを確認するため?
―他の星に生物がいないことを確認するためだよ。
―同じことじゃないの。
―前者と後者じゃ大きく違う。人類は自分たちより優れた存在が在ることを恐れているんだ。つまり嫉妬なんだよ。
しかし、元々知らなければ嘆くこともない。
「何かいる」んじゃないかと疑うから不安になるのだ。
この物語 -
Posted by ブクログ
恋愛にまつわるエッセイ。森瑤子の本は初めて読みます。
なんだかとてもオシャレというか、洗練されていて洒脱な内容でしたね。芯のある女性で憧れます。
三姉妹の母親でありながらも、女としての生き方を忘れず、結婚して妻でありながらも、小説家としての野心も失わない。
欲ばりにもがむしゃらな感じにもさせずに、そうした「なりたい自分」であるためにしなやかに生きている姿はどうしたって憧れてしまう。
「風と共に去りぬ」のスカーレットのような。読んだことないんですけど、森瑤子さんが自身をそうたとえているので俄然読みたくなってきました。
結婚での教訓もいくつか。
結婚生活で、できるだけ長くドキドキしていたかったら