あらすじ
デザートは何かって? きまってるだろ、キミだよ──大西俊介は、広告代理店に勤める三十九歳、独身。趣味は料理をつくることで、心奪われた女性を招待しては、得意の手料理を振る舞いながら口説いている。レモン味のパスタ、オイルサーディン丼、中華粥……俊介は今夜も素敵な女性を招いているが、デザートはおあずけのようで──。贅沢で美味しい料理とともに、男女の繊細な関係を鋭くかつスリリングに描いた森瑤子の名作がついに復刊。
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Posted by ブクログ
最初に読んでからどのくらいの時がたったのか…
私がまだ学生だった時は、スマホがなかったから、みんな本を読んでいた。
星新一、村上春樹、村上龍、山田詠美、林真理子、小池真理子…
中でも、森瑶子を読んでいるとちょっとおねえさんぽくて、憧れて、恋愛なんかしたこともないのに、一生懸命読んだ。
その頃は、まさに読書。
文字っつらを読んで満足していた。
あれから、恐ろしいほど歳を重ね、恋愛もして、今更ながら、森瑶子作品をやっと理解できるようになった。
中でも、この作品はテレビでドラマ化もされ、たくさんの森瑶子ファンを獲得したかもしれない。
森瑶子というかたは、文字から映像や絵画、音楽がとても素敵に空想できる作家さんで、音大を出ているということを後からしったのですが、納得してしまった。
そして、とても食いしん坊だったのだろう。
食べ物と恋愛は繋がっているということを、子供ながらになんとなく感じた。
森瑶子作品ごなかなか手にはいらなくなり、とても残念に思っていたが、こうしてハルキ文庫で復活となり、とっても嬉しい。
今の20代30代の方たちに、ぜひ読んでほしいと思う。
Posted by ブクログ
表紙が可愛く手に取った本
ドラマの中の様な1人の男性と十人の女性との恋愛関係やキザにも感じるセリフがこの小説だと不思議とオシャレにかんじた。
何より料理の描写が美味しそうでとても丁寧に書かれていたのがよかった
Posted by ブクログ
平成初期のラブコメドラマのような軽快さで読み進めた。歯の浮くような気障なセリフの応酬も、この物語の雰囲気の中では馴染んでお洒落に響き合う。
なんといってもこの小説の肝は数々のゴージャスな料理たち…!美味しそうでたまらない。涎をだらだら垂らしながら読み進めていけば、いささか調子の良すぎる主人公の言動も可愛く思えてくる。
チャーミングな女性たちに翻弄される主人公に、くすっと笑いを漏らしつつも、男女の繊細な関係を描いたこの作品に感服した。
Posted by ブクログ
「デザートは何かって?きまってるだろ、キミだよ」なんてキザな口説き文句になんだコイツと思っていたら、尽くデザートおあずけになる俊介が可哀想可愛くて、次第に愛おしくなっていく。この小説のテーマは「メセナ」だと言うけど、魅力は俊介と物語のコミカルさ!
物語のなかに著者がでてくるのは、やっぱいらんと思うんだけど、定期的に出会しちゃうな……モデルがいるというていで、現実味が増す仕掛けかもしれないが、でもここに書かれた俊介は創作物確定じゃん……というのが寂しいのである。次元の壁が。
Posted by ブクログ
読む前は主人公の大西俊介を50代くらいのイケおじだと思って手に取ってみたのだけれど、思ったより子どもっぽいオトナだった。笑
夜にジャズ音楽を聴きながら読むと、俊介と口説かれる女性のロマンチックな雰囲気に飲まれてとても良かった♡
Posted by ブクログ
とにかく大西俊介がロマンティック。
俊介にたいして「ん..?」と思う部分もあったけど、なんだかやっぱり憎めない(笑)。一見すごく大人な男女関係小説なんだけど木村拓哉が出てくる様なTheロマンスドラマに出てくるような甘美な台詞がなんだか可愛くてクセになる。
これを読むと上記の文のような形容詞だらけの言葉を見るとクスッとなる。そして森瑶子さんの言葉選びがとてもお洒落。着信音を「ルルルルと無粋な文明の音」とここまでお洒落に表せれるのが凄い。読んでいるうちにすごくイタリアンが食べたくなる。食の秋になったらもう一度読みたい。