アオジマイコのレビュー一覧
-
ネタバレ 購入済み
兎月が、空から戻ってきてくれた亡き両親と兄達に教わりながら、盆踊りを踊る所は、泣けてしょうがなかった。神社の祭りも、盛況で、月読之命の身体も、大きくなり、神使の兎も、三匹も増えた。良きかな。良きかな。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ兎月とツクヨミの夏休み話な印象。
怪談絡みの相談事に盆踊り、蛍に夏祭り、花火。
夏を満喫できるお話の数々。
リアルタイムに夏を感じられる時期に読めて、より物語を堪能できた。
パーシバルを巻き込んだ話は久々だった気がして、それも嬉しかった。
色々な話を満喫できる6巻ながら宇佐伎神社の初のお祭りが物語のメイン軸。
これまで兎月たちが築いてきた縁が身を結び、気付けば神楽もやる立派なお祭りに。
こんなお祭りになるまでの紆余曲折も見どころ。
町の用心棒としても兎月は受け入れられているんだなと感慨深く思ったり、仲間たちがお祭りを盛り上げるためにこんなに協力してくれるのかと感動したり。
突っ走りすぎて兎月 -
-
-
Posted by ブクログ
ネタバレこのシリーズはずっと好きであるし、深山先生の書かれる平安時代の物語がとても好きだ。
ヒロインの晶子は、流石上級貴族の娘だと感じた。品のある立ち振る舞いや周りへの気遣いがとても好印象だった。私も彼女のようになりたいとも思う。
智平様の一途さに驚いた。何年も一目惚れした晶子を思い続けていたと。それこそ他の女性との関係も経験していたが、やはり晶子は忘れられなかった。これこそ運命という言葉がぴったりと合う二人だと思うのだ。
智平様の大人の余裕も素敵だが、時折見せる可愛らしい一面もまた素敵だと感じた。それを見られるのも晶子だけ。それがまた良い。
帝と晶子の異母妹との関係も素敵だし、何より帝がとても思 -
Posted by ブクログ
今回の主人公は東宮への実質嫁入りのような儀式の日に相手が突然死し、縁起悪いと父親に髪を切られ出家同然の生活を10年していた晶子。嫁ぐはずだった東宮の兄宮(智平)に実は同夜見初められていて、10年の想いを地位と計略で達成するためのあれやこれやにはめられるように晶子は後宮勤めを始める。
ああ、楽しかった。能力や美しさがありながら虐げられた運命の女性と、それを気にせず大好きになる身分の高い、実はいけてる男性。深山くのえが書く、大好きなタイプの小説でした。この、小学館文庫キャラブンの草子シリーズはどれも凄く面白い。氷室冴子好きだった人なら絶対楽しいと思う。登場するネコが繋がってるらしいので、いつかちゃ -
Posted by ブクログ
地獄くらやみ花もなきシリーズ 第8弾
ホラーで和な雰囲気のミステリーとキャラクターみんなが愛おしい大好きなシリーズ
『第ニ怪 分身あるいはドッペルゲンガー』
今回は、荊と棘が2人で探偵社を始めた経緯の話。時代は昭和へ‥
2人の元に依頼書が届いた。調査を依頼された事件は、不可解な殺人事件。
犯人は事件を起こす前、自分そっくりの分身が被害者を殺している様子を見たと言うのだ。ドッペルゲンガーによる殺人を見たがゆえに、模倣するかのように殺人を起こしてしまったのか?
‥‥
皓と青児の真っ直ぐな信頼関係に対し、荊と棘のつんっとした感じの、仲が悪いだか良いだか素直じゃない兄弟関係も独特でいい。
-
Posted by ブクログ
地獄くらやみ花もなきシリーズ 第7弾
刑事が首無し死体で発見された。犯人は自供した直後パニックに陥り事故で即死した。
そしてもう一つの首無し死体の事件。同じように犯人は自供後自殺したという。
記者を名乗る人物が、調査のため皓と青児の住む屋敷を訪れた。
その記者が言うには、二つの事件の犯人は同じアパート201号室にかつて住んでいた住人。その部屋は青児が皓に拾われる前に住んでいた部屋だった。
‥‥‥
今回読み応えがすごい。感想が難しい‥
被害者と犯人、黒幕とのつながりが複雑。
今回の探偵組は、元刑事で夜行列車編で登場した鳥栖さんと、助手の青児。この2人のやりとり好き。
生きてほしい