アオジマイコのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレかの(個人的)ビッグネームが今回も非常においしいところで登場してくれて嬉しかったなあ。
薩摩の士族たちや、母親を亡くした女性を思うと心苦しいところもあるが。
今回はより切実で切ない話が多かったように思う。
特に『フロイスの鏡』は容姿にコンプレックスを持つ少女の話なので、現代の問題にも通じるところがあって考えさせられた。
兎月がモテる話でもあったし。
師匠が師匠だから、ダンスも出来るとじゃ芸達者である。
話は全体的に切ないのは前述通りだが、事件として切ないのであって、兎月とツクヨミ、パーシバルの和気藹々としたじゃれ合いは楽しく、町の人たちとの交流も読んでいて微笑ましくほっこりできた。
今回は冬 -
Posted by ブクログ
ネタバレ突然奇妙な物が見えるようになった昌磨。害はないが、妙な存在感のあるそれらは徐々に日常を蝕んでいった。生活に支障が出始めた頃、この現象の相談に乗ってくれると言ういかにも胡散臭い探偵事務所を訪ねるが……。
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タイトル買いの一冊。怪異収集録とあったので、恐怖体験や怪奇現象、不可思議な現象を聞き集めていくホラーかなと思っていたのだどうやら違う様子。実際読んでみるとここでいう「怪異」とは不可思議な現象そのものではなく、それを引き起こす「妖怪」とのこと。現象ではなく引き起こす側にスポットを当てた作品だった。ホラー要素はほとんどなく、主人公の昌磨と、うさん臭い探偵事務所の所長である天童を主軸に周り -
購入済み
ちょっと物足りなかったです
深山先生の平安物が好きなので買いました。
主人公はことごとく後ろ向きですが相手は限りなく前向きでぶつかってきます。
1冊完結だから仕方ないとは思いますがもっと脇役の周りの方の助けとか誠実に口説かれてるところとか主人公と相手が周りからどのように見えているかなどもっと読みたかったです。
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Posted by ブクログ
ネタバレ10年越しの恋を諦めず引きずった朝蔭。
やはり諦めが悪いのは男性の方か。
沙羅、朝蔭両者の視点から話が進むので、読者側には朝蔭の事情や思いは割と早期からだだ漏れな訳で。
なので、彼の想いが沙羅になかなか届かなくて、非常にもどかしい思いをする羽目に。
一方、沙羅視点だと、彼女の事情もよく分かるから、今更元許婚に出てこられても戸惑うのは当然だと感情移入。
一体どっちの味方をすればいいのかと悩みに悩む。
ただ諦めの悪い男は開き直るとそれなりに手が早かった。
思っていたより早めに結ばれはしたが、その後が大変。
縁談の話もそうだが、一番厄介だったのは朝蔭の父親。
結局彼には特に罰は落ちなかったようだ -
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