アオジマイコのレビュー一覧

  • 怪異収集録 謎解きはあやかしとともに
    突然奇妙な物が見えるようになった昌磨。害はないが、妙な存在感のあるそれらは徐々に日常を蝕んでいった。生活に支障が出始めた頃、この現象の相談に乗ってくれると言ういかにも胡散臭い探偵事務所を訪ねるが……。
    ***
    タイトル買いの一冊。怪異収集録とあったので、恐怖体験や怪奇現象、不可思議な現象を聞き集...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき
    シリーズ第一作。
    人が化け物に見えてしまう遠野青児は、たどり着いた洋館でなぜか代行業を手伝う羽目に。
    その代行業は化け物に憑かれた罪人を地獄へ送る〈死の代行業〉で…。
  • 九天に鹿を殺す セイ王朝八皇子奇計
    先帝の崩御に伴い皇帝の座を巡り8人の皇子が蠱鬼を狩りその数を競う。
    最後のひとりになるまでだましだまされ命を懸けた戦いとなる。
    ラストシーンこそ爽やかに締めくくったが、内容的によくこのレーベルで出されたなと感心してしまった。
    凄惨な戦いの連続で甘さのかけらもないので、気分が荒ぶっている時に読むとより...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき 肆 百鬼疾る夜行列車
    電車内での殺人事件解決となると『オリエント急行』かなと思いきや、どちらかというと『そして誰もいなくなった』だった。
    全員いなくなりはしないけど、乗客がどんどんいなくなるのは、ホラー的怖さがあった。
    妖怪の姿からの謎解き、罪状からの謎解き、そして実際の事件での謎解きと、様々な方向性からの謎解き盛りだく...続きを読む
  • 九天に鹿を殺す セイ王朝八皇子奇計
    8人の皇子が選ばれて、生き残った者が王になる蠱毒形式の陰謀話。不正はできないようシステムされていて、騙し合い殺し合いが面白かった。

    ただ、その選定システムが結構ルールが多くて「こういう陰謀だった」「こういう抜け道がある」という陰謀が陰謀ぽくなかった。私はルールを理解しきれていないから、あ、そうなの...続きを読む
  • 怪異収集録 謎解きはあやかしとともに
    変な幻を突然みる事になってから、学業もバイトも
    大変な事になってしまった。

    ほんわか、とした感じです。
    お守り直してくれた存在は…まぁあれ、ですが。
    妖怪が出てきてますが、やっている事は人と一緒。
    やり方(?)は存在を象徴してくれますが
    人もそれも変わりなく…な感じです。

    という主人公に、忠告し...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき 参 蛇喰らう宿
    青児以外にもあの目の持ち主がいようとは。
    計画的に鏡を撒かれたようだが、今後その犯人や意図も明かされるのだろうか。

    紅子さんの正体が実に自然にしれっと明かされて(思わずそのままスルーしてしまいそうなほど)いいのかと思った。
    しかも「彼」のことに関しても登場してしれっと退場しちゃって、その扱いでよか...続きを読む
  • 恋をし恋ひば かんなり草紙

    ちょっと物足りなかったです

    深山先生の平安物が好きなので買いました。
    主人公はことごとく後ろ向きですが相手は限りなく前向きでぶつかってきます。
    1冊完結だから仕方ないとは思いますがもっと脇役の周りの方の助けとか誠実に口説かれてるところとか主人公と相手が周りからどのように見えているかなどもっと読みたかったです。
  • 地獄くらやみ花もなき 肆 百鬼疾る夜行列車
    紅子さんがほぼ登場しないの悲しーい……。
    ……これまでの活躍をほとんど覚えていないけれど、何だか良い感じのキャラクターだった気が、する。たぶん。
    皓さんは相変わらず不遜かわいい。
    飼い犬扱いと、笑っちゃうとこ、良いなー。
  • 恋をし恋ひば かんなり草紙
    10年越しの恋を諦めず引きずった朝蔭。
    やはり諦めが悪いのは男性の方か。

    沙羅、朝蔭両者の視点から話が進むので、読者側には朝蔭の事情や思いは割と早期からだだ漏れな訳で。
    なので、彼の想いが沙羅になかなか届かなくて、非常にもどかしい思いをする羽目に。
    一方、沙羅視点だと、彼女の事情もよく分かるから、...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき 弐 生き人形の島
    地獄代行業シリーズ?第二弾。
    飼い鬼とダメワンコシリーズかもしれない。
    今回は、主要キャラ以外に、12・3歳くらいの皓の弟?緋(あか)が登場。
    向かったのは長崎の孤島で、イタリア湖水地方のベッラ島を
    モデルに建造された島である。
    嵐の山荘的なミステリ仕立てになっている今作品。
    予告通りにバラバラ事件...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき
    初めましての作家さん。
    タイトルが気に入って、妖しき美少年と絶望系ニートの
    “地獄堕とし”事件簿というのも気に入った。
    色々微妙だったけど、デビュー作でこれなら全然大丈夫。
    これはキャラと雰囲気を楽しむお話です。
    逃げて逃げて逃げ回った果てに、鬼に捕まった青児
    時にギョっとするほどグロかったりするん...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき 弐 生き人形の島
    殺人事件の予告状を受け取った皓は青児を連れ人形作家と娘が住む孤島の屋敷を訪れる。親戚達や別件で呼ばれた棘、皓の弟と名乗り助手の立場を狙う態度を示す緋と役者が揃った所で台風の中密室状態でのバラバラ殺人発生。果たして真相は?対決の勝敗は?事件の仕掛けは普通だけど読み応えあるのはその全貌。過去が重すぎで人...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき
    人の罪が妖怪の姿で見える青児が行き倒れ寸前で迷い込んだ洋館。そこは罪人を地獄へ送る“代行業”の皓の館で成り行きで彼は助手として働く事になる。洋館には怪奇現象に悩む人が訪れ皓がその裏に潜む罪を暴く流れなんだけど「青坊主」は説明回で軽め。「鵺」が本番といった所。罪が妖怪の姿で見えるから便利という訳ではな...続きを読む
  • 炎の姫と戦国の魔女 電子書籍特典付き
    時の権力者・豊臣秀吉の起こした戦で、異国生まれの母を亡くした赤髪の少女――千寿。
    成長した彼女は母の仇を討つため、鉄砲鍛冶の養父が造った唯一無二の鉄砲〈でうす〉を携え、太閤秀吉が城を構える京の都を目指す。
    一方、出羽の武将・熊谷八郎成匡の末娘晴姫は、秀吉の甥である関白秀次に輿入れの最中、賊に襲われた...続きを読む
  • 炎の姫と戦国の聖女 電子書籍特典付き
    千寿は、実の父にして母の仇―豊臣秀吉を討つために京の都へ。
    ついに父娘は生涯初の対面を果たすが、千寿の心は怒りと情の狭間で揺れ動くのだった。
    一方、元武士の南蛮貿易商人・大野木双悦のもとでは、聖母と呼ばれる美女・カテリナが、預言者として切支丹たちの崇拝を一身に受けていて…。
    歴史を変える女たちの戦い...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき
    罪が妖怪という形で見えるプー太郎と表現しても遜色ない遠野青児。
    読んでいてどこか既視感を覚えたのだがxxxHolicに近い気がする。本人の意思とは関係なく屋敷を訪れてしまったり、本人達が望む解決とはほど遠い、罪の深さにあった業に襲われたりと。
    ただ皓や棘の設定は当然ながら作者独自の物で、今後の展開を...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき
    鬼の代わりに罪人を地獄に届ける「地獄代行業」という設定は斬新だが、罪人っぷりが少し弱く感じる。
    悪徳政治家とか、ブラック企業とか、法に触れずに暗躍するような残忍をバッサバッサと地獄に届けて欲しい。
  • 地獄くらやみ花もなき
    面白い設定ではある

    人がペットを飼うならば、鬼は人を飼う?

    個性的なキャラクターの登場が魅力だが
    いまいち読みにくい