アオジマイコのレビュー一覧

  • 恋ふれば苦し ゆめうら草紙
    今回の主人公は東宮への実質嫁入りのような儀式の日に相手が突然死し、縁起悪いと父親に髪を切られ出家同然の生活を10年していた晶子。嫁ぐはずだった東宮の兄宮(智平)に実は同夜見初められていて、10年の想いを地位と計略で達成するためのあれやこれやにはめられるように晶子は後宮勤めを始める。
    ああ、楽しかった...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき
    ただのニートじゃなかった。
    ペットだった。

    紹介が助手からどんどん格が下がっていくのが面白い。
    青児さんの扱いが面白い。

    欲を出しすぎたと思うか、渇望するものを得られなかった事を哀れむか。
    でも地獄に墜ちたのは自業自得だと思う。
  • 地獄くらやみ花もなき 捌 冥がりの呪花、雨の夜語り
    地獄くらやみ花もなきシリーズ 第8弾
    ホラーで和な雰囲気のミステリーとキャラクターみんなが愛おしい大好きなシリーズ

    『第ニ怪 分身あるいはドッペルゲンガー』
    今回は、荊と棘が2人で探偵社を始めた経緯の話。時代は昭和へ‥
    2人の元に依頼書が届いた。調査を依頼された事件は、不可解な殺人事件。

    犯人は...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき 漆 闇夜に吠える犬
    地獄くらやみ花もなきシリーズ 第7弾

    刑事が首無し死体で発見された。犯人は自供した直後パニックに陥り事故で即死した。

    そしてもう一つの首無し死体の事件。同じように犯人は自供後自殺したという。


    記者を名乗る人物が、調査のため皓と青児の住む屋敷を訪れた。
    その記者が言うには、二つの事件の犯人は同...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき 陸 黒猫の鳴く獄舎
    今回は、皓・青児と、宿敵の荊・棘の合同捜査。
    依頼されたのは、とある作家の不審死事件。
    「黒猫が生き返ったのだ。」そんな書き留めを残し死んだのだ。

    そしてかつて病院だった彼の屋敷に遺産相続のため集めらたのは4人の親族。

    真夜中、罪人が妖怪の姿に見える体質の助手の青児が遭遇したのは、黒猫が共食いを...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき 伍 雨の金魚、昏い隠れ鬼
    大好きなシリーズ。地獄くらやみ花もなき。沼。

    第一怪 狂骨あるいは金魚の幽霊
    皓さんに代わって今回は付き人の紅子さんが探偵をすることに。
    罪人の姿が妖怪に見える青児を引き連れて、金魚の屋敷にて北原白秋の詩に見立てられた過去の殺人事件の真相に挑む。

    第二怪 座敷童子
    今回の舞台は青児の生まれ故郷の...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき 肆 百鬼疾る夜行列車
    「では地獄に堕ちていただきましょう」
    職も居場所もない、途方に暮れる青年"遠野青児"が迷い込んだ洋館で出会ったのは、人間離れした怖いほどの美貌をもつ着物の少年"西條皓。
    青児は、「罪を犯した人間の姿が妖怪に見える」ことに悩んでいた。この体質を買われた青児は、皓に半ば強制的に助手(ペット)して雇われる...続きを読む
  • 暗号解読士 九條キリヤの事件簿 ~白の詐欺師~
    妹さんの考え方が好き。
    んでもって自分の事をよく分かってる。
    こんな子が身近におって早くに亡くなったら恨んでしまうな。

    ピアノの先生、怪しいなぁって思ってたらただのピアノ過激派みたいな人だった。

    幽霊は殴れないから怖いっていう脳筋は結構好き。

    土方さんは進み方を間違えてしまった感じ。
    それはと...続きを読む
  • 暗号解読士 九條キリヤの事件簿 ~白の詐欺師~
    おぉ…ヒナタちゃんの件が、こんな形で解決するとは。こんな理不尽な理由で殺されてしまって、なんてやるせない。
    光莉がほんといいやつ。
  • 暗号解読士 九條キリヤの事件簿
    とりあえず妹さんが凄く良い子だった。

    新米刑事にほだされていく暗号解読士。
    いいコンビ。

    暗号って解き方が決まっていてもこんなにぽんぽん解けないですよね。記憶力があって、機転が利いて、応用が出来なければ。
    でもキリヤ君は妹さんの最後の言葉を知るためにそれだけ頑張ったんですよね。
    そして分かった妹...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき 肆 百鬼疾る夜行列車
    棘さんの偽物が登場したシーンで、お腹抱えて笑いました。いつも、少しのホラーと笑いをありがとうございます。青児くんの駄犬っぷりも、相変わらず。ミステリーの方も、あんまりミステリーっぽくなくて、今回も非常に読みやすい一冊でした。
  • 暗号解読士 九條キリヤの事件簿
    あぁー、大好きだあー。妹さんの事件の犯人は捕まってないし、続編出るよね??切望!!
    妹さんの最期のメッセージも優しくて切なくてとてもよかった。
    突然のデレ期の続きが見たいです。
  • 恋をし恋ひば かんなり草紙
    垣間見した姫が忘れられず、10年越しに会ってまた恋に落ちた系ヒーローと結婚が破談になってから転がり落ちるように零落して女房として働いてるヒロインの恋愛話。
    ヒロインが取りこぼしてきたであろう物事をヒーローが拾い集めてめでたしめでたしでした。主張が少ないヒロインが平安時代ぽくて良かったです。
  • 色にや恋ひむ ひひらぎ草紙
    平安時代の恋愛のいいとこ取りをしている話でした。真面目で損な役回りをしているをしている主人公ですが、ちゃんと見てる人は見てる。それが同じく真面目で誠実なヒーローでした。という鉄板の恋愛です。平安時代の女の人は男の人のもとへほいほい会いにいきにくい時代ですので、そのへんのもどかしさと話が進む時はサクッ...続きを読む
  • 暗号解読士 九條キリヤの事件簿
    かなり面白かった!
    こういうバディやっぱり好き。
    サクサク読めた。
    続きそうな終わり方してるから、ぜひ続き読みたい。
    しかし、暗号って奥深いなぁ……
  • 地獄くらやみ花もなき 捌 冥がりの呪花、雨の夜語り
    中編二つ。
    一つは、少年時代の荊と棘兄弟が新鮮で、同時にこの頃からこの兄弟はこんな感じだったのか〜と感慨深く読みました。機会があればまたこの頃の二人のエピソード読みたいくらい。
    もう一つは、皓と青児の百物語回。どんどん青児が頼もしくなっていくのが嬉しくて、けれど相変わらず青児だな〜と感じるところもあ...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき 陸 黒猫の鳴く獄舎
    表紙の皓さんの表情・・ひょっとしてハリネズミ状態のお顔??めっちゃ可愛い。

    莫大な遺産目当てで館に集まった親戚たちが殺されていく。
    殺されたあとにその人の人生が回想されるもんだからなんだか切ない気持ちになる。
    とはいえ金の為にいとこたちを殺す手伝いするからやっぱ金は人を変える。

    自分は化け物だか...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき 肆 百鬼疾る夜行列車
    荊さんが・・もう好きの塊よ・・。

    全員が何かしらの罪を犯している人だと・・いったいどんな展開になるのかと思いきや・・切ない。

    鵜ノ木さんとお父さん、青児さんと猪子石さん切ないのオンパレードじゃん。
    生き残った2人はこの先もある意味生きていくことにはなるんだけど、知り合いに会ったりしたらと思うとな...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき 捌 冥がりの呪花、雨の夜語り
    いきなり昭和十年の帝都東京~!
    少年時代の棘&荊登場。とても新鮮でした。シリーズできそうなふたり。
    そしていつものふたり、皓&青児。こっちもいいな~。
    …でもでも。篁さんどうなっちゃったんですか〜!!
    西條溟ちゃん、怖いんですけど〜!!

    263ページからの〈主要参考文献〉を眺めているだけでも怖い(...続きを読む
  • 地獄くらやみ花もなき 捌 冥がりの呪花、雨の夜語り
    皓と青児のコミカルなやり取りとか兄弟や幼馴染の繋がりとか、絆の温かみを感じる一方で、人の悪意の残酷さもきっちり描写してくるので、毎度怖いな恐ろしいなという震え方をしてしまう。結局、肝心な『彼女は誰?目的は何?』に関しては一歩前に進んだ程度の展開だったけれど、その一歩分の足下を固めるための一冊だったの...続きを読む