あらすじ
暗号解読士と新米刑事が暗号に挑む!
謎多きダイイングメッセージも、不可解な文字の羅列も、意味不明な記号の集まりも、暗号と名のつくものであればどんなものでも、たちどころに誰もが理解できる言葉に変換してしまう大学生の九條キリヤ。暗号に隠された思いや願いまでも鮮やかに解き放つ彼は、警察関係者から『暗号解読士』と呼ばれている存在だ。
四年前に起こった妹の事件を調べるため、警察の民間人協力者となっていたキリヤは、新米刑事の七瀬光莉と知り合い、ともに暗号にまつわる数々の難事件に関わるように。無愛想で人嫌い、そのうえ毒舌家なキリヤだが、裏表がなく真っ直ぐな性格の光莉と行動を共にするうちに、いつしか心を開きはじめる。
そんなある日、光莉から怪しい脱出ゲームが開催されているという話を聞いたキリヤ。参加費は無料なのにクリアすると高額な賞金がもらえるという一日一組限定の脱出ゲーム。キリヤと光莉は会場となる高級マンションに向かうが、やがて事態は意外な方向に動きだして――。
九條キリヤに、最大のライバル出現!? 暗号解読ミステリー、第二弾!
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Posted by ブクログ
メインの事件引っ張りすぎず解決して良かった。お隣り設定という美味しさもできたことだし続いてほしい。
それにしてもクール男子が光属性の女の子に絆されるのがお好きなんですね(作者さんが)。好きです(私も)。
Posted by ブクログ
妹さんの考え方が好き。
んでもって自分の事をよく分かってる。
こんな子が身近におって早くに亡くなったら恨んでしまうな。
ピアノの先生、怪しいなぁって思ってたらただのピアノ過激派みたいな人だった。
幽霊は殴れないから怖いっていう脳筋は結構好き。
土方さんは進み方を間違えてしまった感じ。
それはとんでもない間違いだけども。許されてはいけない。
Posted by ブクログ
一つ一つの事件を解決していくのかと思いきや、示す先は同じという展開にびっくりした。こんな風に妹さんの事件に繋がるなんて…一気に読めた。
誰からも愛される人を恨むのは、きっと理不尽な理由なんだろうと思っていたが、正にそうで、主人公にとっては辛い事実だったと思う。
ただ、止まっていた時間が動き出して、元気で無鉄砲な相方もできて本当によかった。
ずっと気になっていた背後にいる人物が明らかになり、新たな闘いの始まりを期待してしまう。
2024/04/27 08:40
Posted by ブクログ
短編かと思いきや連作で、どんどん怪しい人がでてくるので一気に読めました。
暗号も面白くて、解説もわかりやすいです。
ヒナタちゃんの事件自体はとてもやるせない感じです。
ひと段落してしまいましたが、まだまだ続きそうで楽しみです。
Posted by ブクログ
まず本の分厚さに驚いて、次に妹さんの事件が一応解決したことに驚いた。
その動機の身勝手さというか、あまりの軽さにも。
もっと大きくて重い動機があったのかと思いきや……嘘だろ、おいという。
今回も様々な事件と暗号解きが登場。
共通しているのは、それぞれに今回登場したキリヤ君にとっては「ラスボス」とも呼べる存在が関わっていたことと、綺麗に解決すると見せかけて胸糞悪い方向性に変質した点。
そういう二段構えは心臓に悪い。
そんな中でも本人たちの自覚ないところで外堀を埋められつつあるキリヤくんと光莉。
関係性が一気に加速しましたなあ。
光莉さんの着地点がまさかの「姉弟」で、キリヤ君と一緒に「は?」という声が出ましたが。
二人の仲のいい(?)やり取りが、今回の話の癒し枠だった気がする。
光莉さん、猪突猛進で命の危機にさらされることもあるけど、本人が本当に嫌がるところまでは踏み込まないところが好きなんだよなあ。
一線の引き方をちゃんと見極めているというか。
ちゃんと引くときには引ける子です。
ただ本当に命は大切に。
キリヤ君の心労がやばいことになりますので。