あらすじ
暗号に隠された思いを解き放つ!
九條キリヤ。通称『暗号解読士』。類い稀なる数学的センスで事件現場に残された暗号を解き、難解な事件をいくつも解決に導いてきた警察の民間協力者――。
担当する殺人事件の捜査のため、キリヤがいると教えられた大学へ向かった警視庁の新米刑事・七瀬光莉。構内で学生に間違えられた光莉は面倒ごとに巻き込まれそうになるが、突然現れた青年に助けてもらう。見たことがないほど美しい顔で毒舌を振るい、信じられないほど無愛想に対応するその青年がキリヤ本人だと知り、驚く光莉。そしてキリヤは、光莉たちがどうしても解けなかった暗号を難なく解き、その実力を光莉に見せつけるのだった…。
暗号を作った人を知ることこそが、暗号を解く近道になる。そう語るキリヤとともに、暗号に隠された意図を探るため、関係者への聞き込みを進める光莉。だが、捜査の最中、光莉たちは何者かに襲われ、キリヤが怪我を負ってしまう!?
他人との深い関わりを拒みながらも、暗号に込められた思いや願いを探り解き放つ、大学生キリヤ。彼が探し続ける〈最期の言葉〉とは? 暗号にまつわる数々の事件と秘められたキリヤの過去を描く、暗号解読ミステリー!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
とりあえず妹さんが凄く良い子だった。
新米刑事にほだされていく暗号解読士。
いいコンビ。
暗号って解き方が決まっていてもこんなにぽんぽん解けないですよね。記憶力があって、機転が利いて、応用が出来なければ。
でもキリヤ君は妹さんの最後の言葉を知るためにそれだけ頑張ったんですよね。
そして分かった妹さんの最後の言葉は兄に対する感謝の言葉。優しい妹さんだったんだろうな。
Posted by ブクログ
あぁー、大好きだあー。妹さんの事件の犯人は捕まってないし、続編出るよね??切望!!
妹さんの最期のメッセージも優しくて切なくてとてもよかった。
突然のデレ期の続きが見たいです。
Posted by ブクログ
かなり面白かった!
こういうバディやっぱり好き。
サクサク読めた。
続きそうな終わり方してるから、ぜひ続き読みたい。
しかし、暗号って奥深いなぁ……
Posted by ブクログ
ドラマなどでもよく見かけるのは、飛び抜けて頭が切れ、人並外れた美形の人の側には必ず鬱陶しい相方がいる。
本作もその様相を呈しているのだが、意外にも、彼女にはあまり鬱陶しいとは感じなかった。
どちらかというと、好意すら持ってしまった。
そのおかげで、ほいほいと読み進み、暗号はわからないものもあったけど、おもしろく読めた。
主人公が、都会のキタキツネ並みに人に懐かないのが、少しずつ心を開き、人間らしくなっていくのも、あたたかく見つめられた。
想像していたより、ずっと楽しい本だった。
妹さんの事件解決まで、付き添っていきたいと思う。
2024/04/25 08:35
Posted by ブクログ
大学生ながら天才的な暗号解読のスキルを持つ九条キリヤ。いくつもの難事件を解決してきた警察の民間人協力者。
そして、警視庁の新人刑事・七瀬 光莉。
無愛想で毒舌家のキリヤに四苦八苦。
他人との関わりを拒み、苦悩する彼の抱える苦悩とは?
妹が残した『最期の言葉』とは?
『今回は私の勝ちだね!お兄ちゃん』
まるで、そんな声が聞こえるように...
ウルウルです。
Posted by ブクログ
暗号は難しすぎてちんぷんかんぷんでしたが、バディもののお話として楽しめました。現実では中々ダイイングメッセージは無さそうですが。
妹さんの事件の犯人も気になるので、続編読みたいと思います。
Posted by ブクログ
暗号解読のスペシャリストの大学生と運動神経抜群の新米刑事による暗号解読ミステリー。
さまざまな暗号が紹介されていて勉強になりました。図解されていてとてもわかりやすかったです。
2人の温度差がとても楽しくこれからも様々な事件を解いてもらいたいです。
Posted by ブクログ
こんなに暗号の種類がある事に驚きでした。光莉の性格にも好感が持てて、面白かったです。人の心に寄り添えて、とても前向きな所が素敵だなぁと。
まだ妹の事件が解決してないので、続くのかな?続くなら読みます。
Posted by ブクログ
頭脳担当が年下大学生で、体を張るのが年上女子(刑事さん)の組み合わせ、いいですなあ。
巻き込まれて文句を言いつつも、何だかんだで付き合ってくれるキリヤくんはいい子だ。
光莉さんが刑事に向かないほどお人好しで、放っておけないというのもあるのだろう。
依頼を持ち込んでくるトラブルメーカー的キャラにも見えたけれども、踏み込みすぎないようにもしていたし、光莉さんの線の引き方が上手いなと感じた。
年上ですから。
暗号が関わる様々な事件を解決していく物語。
暗号の種類も多種多様で、知っているものは勿論、初耳のものもあって興味深かった。
執事喫茶の話は二段構えだったのも面白かった。
一部、できすぎた展開もあったのは気になったけれども(例えばタイムカプセルを探す話は、できすぎだろうと)キャラの魅力でぐいぐい読めた。
キリヤくんが抱えていた暗号が解けて、その答えが心温まる言葉だったのもよかった。
まだ完全にはこの件が解決していないので、ぜひこのバディで解決するまで続いてほしいなと思える作品だった。
Posted by ブクログ
ワケありツンケン美人男子大学生と正義感に満ちた元気女性刑事のコンビが暗号をヒントに事件を解決する。
第一話 ダイイングメッセージ
第二話 狙われた執事喫茶
第三話 タイムカプセルに隠された秘密
第四話 約束の小指
いろんな暗号があるのだなぁって感心しました。この本を読むといろいろな暗号を知りたくなってきます。
もちろん暗号というネタだけでは無理があり、「暗号という緻密なものを頭に入れた人は頭脳派で分析力に優れるのだ」という暗黙の了解のもと(?)ツンケンイケメンの九条キリヤがその洞察力を武器に真相に迫るというもの。
そんな好奇心をかきたてるお話なのですが、二人のキャラクターがハマったら楽しく読めると思われます。
短編ミステリーなので内容に関してはあれこれ書きませんが、「ここ(核心部分)まできて、そんなぁ・・」って感想です。