アオジマイコのレビュー一覧
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一つ一つの事件を解決していくのかと思いきや、示す先は同じという展開にびっくりした。こんな風に妹さんの事件に繋がるなんて…一気に読めた。
誰からも愛される人を恨むのは、きっと理不尽な理由なんだろうと思っていたが、正にそうで、主人公にとっては辛い事実だったと思う。
ただ、止まっていた時間が動き出して、...続きを読むPosted by ブクログ -
ドラマなどでもよく見かけるのは、飛び抜けて頭が切れ、人並外れた美形の人の側には必ず鬱陶しい相方がいる。
本作もその様相を呈しているのだが、意外にも、彼女にはあまり鬱陶しいとは感じなかった。
どちらかというと、好意すら持ってしまった。
そのおかげで、ほいほいと読み進み、暗号はわからないものもあったけど...続きを読むPosted by ブクログ -
この年までくると、妖怪の名前もほとんど聞いたことがあるので、この本ではこう描くかーと思ってしまう。
こちらは人の死に方がちょっとエグい。
このまま気持ち悪いとやめるにはおしい。もう少し読んでから決めたい。
最後の参考図書に京極夏彦の名前があったのに笑った。Posted by ブクログ -
大学生ながら天才的な暗号解読のスキルを持つ九条キリヤ。いくつもの難事件を解決してきた警察の民間人協力者。
そして、警視庁の新人刑事・七瀬 光莉。
無愛想で毒舌家のキリヤに四苦八苦。
他人との関わりを拒み、苦悩する彼の抱える苦悩とは?
妹が残した『最期の言葉』とは?
『今回は私の勝ちだね!お兄ちゃ...続きを読むPosted by ブクログ -
短編かと思いきや連作で、どんどん怪しい人がでてくるので一気に読めました。
暗号も面白くて、解説もわかりやすいです。
ヒナタちゃんの事件自体はとてもやるせない感じです。
ひと段落してしまいましたが、まだまだ続きそうで楽しみです。Posted by ブクログ -
智平様の外堀の埋め方が怖い怖い。
十年初恋を引き摺っていたのも怖いが、そもそも晶子の知らない内に彼女を見初めて、勝手に恋心を抱いて、あの辺に彼女がいると当たりをつけて、結局偶然だったとはいえ彼女の居場所を突き止め、勝手に部屋に押し入り、その後は根回しをして彼女が自然と宮中に来るように仕掛けて……他に...続きを読むPosted by ブクログ -
前作の2巻で面白さがグッと落ちた印象だったが、盛り返した。と、いうより作家の個性が出てきた感じがして面白くなった。
そもそも1巻の時点で「簡易京極堂」(知識も読み口もページ数もライトで読みやすい)という評価で、作品のオリジナリティというよりも既存の妖怪とミステリ要素をいかに上手く繋げて話を作るか(=...続きを読むPosted by ブクログ -
京極夏彦作品を読んだ後だったので
全く期待せずに、ラノベっぽいのかなぁなんて軽い気持ちで読み始めましたが
甘くみてました、スミマセン面白かったです
著者さんの妖怪や古典の知識も勉強になりました
その館に迷い込んだ人は罪を犯した人
罪人が妖怪の姿に見えてしまう体質の
金も運も職もないネカフェ難民の遠...続きを読むPosted by ブクログ -
まず本の分厚さに驚いて、次に妹さんの事件が一応解決したことに驚いた。
その動機の身勝手さというか、あまりの軽さにも。
もっと大きくて重い動機があったのかと思いきや……嘘だろ、おいという。
今回も様々な事件と暗号解きが登場。
共通しているのは、それぞれに今回登場したキリヤ君にとっては「ラスボス」とも...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かったです!青児の性格に好感が持てたし主人の皓から嫌味ではなくさらっと助手から降格していく様子も良かったです(笑)お話も読みやすくて良かったですが人物描写に物足りなさを感じてしまいました。まだ1巻を読んだだけなので続きを読むのが楽しみです!Posted by ブクログ
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暗号は難しすぎてちんぷんかんぷんでしたが、バディもののお話として楽しめました。現実では中々ダイイングメッセージは無さそうですが。
妹さんの事件の犯人も気になるので、続編読みたいと思います。Posted by ブクログ -
今回は後味が悪いというかビターなエンドの事件が多かった印象。
解決しても、どこか苦いものが残るという。
幕間のほっこり話が癒しだった。
コロポックルと仲良くなっちゃうお葉さん、流石である。
あと、本体の登場はなかったけれども、回想シーンの土方さんマシマシで個人的にはテンション上がった。
ありがたや...続きを読むPosted by ブクログ -
<地獄代行業>の皓と助手の青児のもとへ、荊から果たし状が届く。
決闘の舞台となる寝台列車、<青い幻燈号>で待ち受けていたのは、6人の乗客たち。ひとり、またひとりと殺されていく乗客たち。乗客にまぎれた処刑人はいったい誰なのか?
地獄代行業を営む皓少年と、助手の青児の「地獄くらやみ花もなき」シリーズ...続きを読むPosted by ブクログ -
終盤の展開が驚きと切なさの連続だった。
執行人の辛い過去からの荊の仕掛けで絶望展開、からの荊の本当の動機等、ページめくる度に驚きと切なさがありました。完全な悪役だと思っていた荊の印象も、この本で変わりました。
鳥栖青年の「なぜ自分は自殺した兄のマネをしたのか」に対しての青児のアンサーがすごく好きで...続きを読むPosted by ブクログ -
8巻と言いつつ、雰囲気は番外編な感じ。
時間軸は前巻より前の話、何だったらシリーズ本編より前の話も。
内心で悪態つきまくっていた棘少年に笑った。
前半は凛堂兄弟の少年探偵時代の話。
江戸川乱歩な雰囲気の昭和ミステリという感じでトリック込みで面白かった。
後半は前巻の直前の時間軸での番外編といった...続きを読むPosted by ブクログ -
前作の続きで始まるかと思いきや、いきなり舞台は昭和10年へ。一応10代の凜堂兄弟が探偵助手をしていた時に遭遇した被害者と加害者が同一と見なされた謎の「ドッペルゲンガー事件」と、現代へ戻り魔王老害から依頼されて皓と青児が出席した怪談会で密室状態での蔵の中で起きた「百物語事件」の2編が語られる。凛堂兄弟...続きを読むPosted by ブクログ
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棘と係わりのあった不破刑事の首無し死体が発見され、犯人らしき男は犯行自供直後に錯乱し、事故で死亡した。その男が青児が以前住んでいた部屋に住んでおり、その部屋の元住人達が次々と殺人事件の犯人になっている事を怪しい雑誌記者から告げられた皓と青児は真相を探り始める。今回調査チームが青児と4巻からお久しぶり...続きを読むPosted by ブクログ
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暗号解読のスペシャリストの大学生と運動神経抜群の新米刑事による暗号解読ミステリー。
さまざまな暗号が紹介されていて勉強になりました。図解されていてとてもわかりやすかったです。
2人の温度差がとても楽しくこれからも様々な事件を解いてもらいたいです。Posted by ブクログ -
双子の互いへの執着?愛?が堪らない。棘があんな感じなのに荊を失うことを怖れていることも、荊があんな感じなのに棘を慈しんでいるのも……Posted by ブクログ