あらすじ
呑気な隠居を夢み、円満退職を願う代筆係の采女・蒼月。期せずして皇帝から六人の姫へ贈る恋文と、物語の執筆を頼まれることとなる。蒼月は六つの物語作りに奮闘するはずが、祖国の反乱に巻き込まれ――?
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Posted by ブクログ
本に目がない蒼月が物語のために奮闘する姿を描いた物語。
素敵な表紙とあらすじで購入を決めました。
本の虫である蒼月は三度のご飯よりも本...物語を愛していて、私も本が好きなので蒼月の本に対する気持ちがひしひしと伝わり、共感してました。
本や読書が好きな方はきっと蒼月に共感すると思います。 また『架月黛山』の章が切なく、作品の中で一番印象に残っています。 一巻でも十分読み応えがあり面白かったですが、欲を言えば二巻、三巻ともう少し読みたかった気持ちが大きいです。
表紙の絵に惹かれて
隠してはいるが実は亡国の王女であり聡明な蒼月と、恋愛に関しては不器用そうな皇帝陛下の、何となくかみ合わないちぐはぐなやり取りがたまらないです。所々にまだ物語の伏線が隠れているような気がして、続編があったら読みたいなー、と思います!
このふたりは、くっつくにしても後宮から出た年季明け&隠居後が、穏やかで幸せでいいだろうなー、と思ったり、聡明なふたりの治世は世の為になると思ったり。
Posted by ブクログ
なかなかよかった。キレイな字はやっぱりいいよね。物語が手書きだった時代なら、そりゃあどんな字で書かれてるかってとても大切。ヒロインの本バカっぷりもいい
作品紹介で、定年後の隠居生活を夢見る女性が主人公とあったので、のんびりしたお話かと思ったら、主人公は亡国の王女で、命を狙われながら身分素性を隠して生活していという、なかなかスリリングなお話の展開でした。
Posted by ブクログ
代筆係が6つの話を集めて、写本を作る。その写本は王に依頼されており、王の妃の贈り物になる。ほのか〜にある恋程度でした。
亡国の遺児たちの反乱に巻き込まれるのが半分くらいあったので恋が進まなかったのかな…ちょっと恋のほうを見たかったかもしれない。
Posted by ブクログ
代筆の名手蒼月は円満定年退職、退職金満願支給という目標にむかってまっしぐら。そんな彼女が復讐暗殺事件に巻き込まれという流れ。物語自体は普通だが、彼女の読む六つの物語も面白くそれが現実にオーバーラップするのが面白かった。