あらすじ
明治時代の北海道・函館。
戦争で負傷した兎月は目覚めると神社の境内にいた。
自分のことも思い出せない彼の前に神様と名乗る少年が現れ、死んだことを聞かされる。
兎月は修行として神社の用心棒となり参拝客の願いを叶えることに。
そして、願いを叶えることで少しずつ生前の記憶を取り戻していき、自身の正体を思い出したとき彼は――?
小さな神社の神様と記憶のない用心棒が北海道・函館に蔓延る闇を斬る。
大人気シリーズ『神様の子守はじめました。』(コスミック出版)の霜月りつが贈る、和風ファンタジー。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
時代が、新選組土方歳三が関わっていたりと興味深い時代でした。
書き方も読みやすく面白く…兎をモフモフしたくなりました(笑)
正義を貫くって難しいですが神様と共に良い世の中にしていってほしいな。
登場人物(人?)みんないい味出てる!
兼定最後に存在感
表紙にデカイ兼定の文字。
なのになかなか出て来ない…と、思ってたら最後で流石の存在感!
そしてイケメンはやっぱりトリを取る。
が、全面的には、可愛い兎の話。
Posted by ブクログ
帯にめっちゃ『兼定』って大きく書いてあったから、えっ侍が戦う話なのかな…と思って読むのを躊躇ってたけど、読んでみたらうさぎさん溢れる函館の街の人情のお話でした。エピソードひとつひとつは短めなものの、一冊を通したテーマ?主人公の目的?みたいなのがぶれずにあるので途中で本を閉じずに読み切ることができました。主人公が強くていいのと、協力してくれるみんなが魅力的なのと、うさぎさんたちがかわいい。
凄いな!
わぉ!凄いな!月読之命の神使、兎月は、元幕府軍で、五稜郭で新政府軍と戦って、死んで、甦った男だったんだ!兎月という俳号は、土方歳三に付けて貰った名前で….….う~~ん、過去も、なかなかドラマチック。明治の初め頃の話で、時代背景も、面白い。
Posted by ブクログ
4.0
面白かった。
明治維新前後の話なので、古くさい感じて読みづらいかなと思ってましたが、皆さんの感想が読みやすい、面白いというのが多かったため、読んでみました。
なるほど、古くささは殆ど感じませんね。
話し方が現代風だからかもしれませんが、そのお陰で読みやすくなっています。
次作もあるようなので、そちらも読んでみます。
Posted by ブクログ
粗筋から推しの波動を感じたので。
まあ結論を言ってしまうと、主役自体は彼ではなかったのですが(主役が彼だと思い込んでしまっていたから、最初主役に対して「お前誰だ!?」と本気で混乱してしまった)
閑話休題。
明治の函館の町を舞台に、箱館戦争で亡くなった元武士が小さな神社の用心棒として町のトラブルや超常現象を解決していく物語。
特に徳利の話は泣けた。
命の使いどころはそこだったのか。
腕っぷしの強さ、一人対多人数相手の戦上手、口調、下手くそな俳句など、どうしても主役に某方の影がちらつく。
その理由は後々判明しますが。
なるほど、生前はそういう方でしたかと。
助けた人たちとの縁が「氏子」としてどんどん繋がっていくのが素敵。
ヤクザものから貿易会社の社長まで、彼の手にかかれば仲良くなるのも造作もない。
(だから、あの人の箱館期の姿がちらつく)
この縁が最終決戦で彼自身を救うことになるのがまたいい。
暫くは「え、俺あいつに負けたのか」と主人公は悩むこと請け合いですが。
帯にもあった兼定の件は、その最終決戦で登場。
そこに登場したのは、待ち望んだ自分の推しのお姿。
非常においしい登場をしたので、個人的には大満足でした。
去り際の台詞には爆笑しましたが。
ええ、それを言い逃げて消えていかないでよ。
自分の好きな方や隊の話も交えつつ、戦闘シーンにはさすがの迫力。
素敵な物語でありました。
今度また函館に行く機会があったら、小さな神社を探して歩き回りそうな気がします。
令和のこの時代、彼は果たしてうさぎになれたのかしら。